見出し画像

|低山ハイク|生駒の神仏「鶴林寺跡」「龍岳院」「光龍院」*参詣本道〜鬼取山・八大龍王〜摂河泉コース

2024年4月28日 
近鉄「生駒」駅、8時半ごろ着。
改札を出て左、陸橋を渡り商店街へ

真っ直ぐ歩き、右折、左折、
少し歩いて右折、指差し石碑あり。
宝山寺への参詣本道。

前に、ハイカー2組

ここからは住宅地を真っ直ぐ歩く。
しばらくすると、右側に木々が茂り、

熊鷹大明神
参拝。
木漏れ日が美しい。

続けて歩く、
鳥居を

過ぎると、
般若窟と呼ばれる大岩壁が見える。
樹々が成長する今の季節、
緑が鮮やか。

交差点。

一旦右折し、ケーブル「宝山寺駅」に。

ネット情報を思い出し、
たしか八大龍王があったと
探すと鳥居を発見、ただし駅構内。
参拝できず。

八大龍王

参道に戻り、
振り返る。

そして、前には
ゆるい階段の参道が続く。

見上げる、


9時前、到着。

宝山寺


境内に入ると、
迫る般若窟。
右・本堂、不動明王 参拝。

左・拝殿、大聖歓喜自在天(聖天さん)参拝。

空の青と木々の緑のコントラスト、
元気になる。


奥の階段を上がると
般若窟の中央には弥勒菩薩。

般若窟

福徳大神の石碑、
奥之院の一番高い場所に遥拝所がある。

階段を上り、右折し

左側に、五社明神。

参拝。

大師堂の手前を左折、
本日は奥の院までは行かず。

岩屋の滝は、また今度。


すぐに、奥の院からの道に繋がる。
ハイキンキング道に出ると、
何組かのグループ。


近鉄生駒ケーブル「梅屋敷」駅越しの眺め

石畳のハイキング道、急坂

休憩所の手前、

指差し石碑があり、
鬼取山八大龍王
とは?

初めて歩いた時は、距離も時間も長く感じたが
すぐ、休憩所を左折した道に繋がる。

左に案内あり、
以前は真っ直ぐ生駒山へ行ったが
今回は、左折し
近鉄生駒ケーブル「霞ヶ丘」駅方向へ。

駅のホームの端には、
おじさんと犬が座っていて、
犬は、こっちを見て吠えている。

真ん中の動いているケーブルを
またぎ、


そのまま山中の奥の道へ。

このコースは
歩く人は少ないのだろう。

色々眺めている時、
気がつくと目の前に
休憩中の
水を飲んでいるおじいさん。
「霞ヶ丘」をこえて、初めてのハイカー


ただ、挨拶するが反応なし。

途中、数カ所ベンチもあるが、
崩れて細くなった道もある。

ほとんどアップダウンは無く進むが、

右に曲がり、だんだんと上り道になると
分岐あり、
左側に鳥居が見える。


まるで、異界への入り口。

薬師の滝
八大の滝
薬師山鶴林寺

鳥居を過ぎると
下り道。

目の前に空間が広がる。

鶴林寺跡

そこは、光の海の底のようだ。

下りると右には、石の案内板あり


ここは、
707年に役行者によって開山された、日本最古の霊場。
薬師の霊泉薬師の滝といわれた。
役行者が滝水祈願をされた時
薬師如来が現れ、祈願成就を告げられたそうだ。

薬師山鶴林寺由緒沿革
今からおよそ1,270年の昔(西暦707年 天武朝の頃)役の行者によつて開山されました。日本最古の霊場で現存する滝も薬師の霊泉薬師の滝と謂われております。役の行者が万民救済を願って滝水祈願をされました折り、薬師如来が忽然と姿を現し祈願成就を告げられたと云う由緒からその名があるのであります。そしてその周辺の山は生駒山の一角でありますが、鬼取山と呼んでおります。役の行者の法力によつて打取られた前鬼後鬼の物語りから後の人が呼ぶようになったのであります。その後和銅3年(712年)僧行基が当山に来られ、薬師如来の御託宣をうけられ、薬師如来を御本尊とした鶴林寺の前身である生馬院を有里(下流)に建立されました。これが当寺の興りであります。平安時代の初期に寺田用水を守る必要から下流にあった生馬院を上流に移し、水源獲得の役目も兼ねて寺号も鬼取山鶴林寺と改称しました。鶴林寺と云う寺号の発祥も此の地は印度の跋堤河の西岸沙羅の林に似ていて、お釈迦様ねはんの地と同形なりと云われた行基菩薩の感旦詞から引用されて名付けられたものであります。この沙羅の林はお釈迦様が入滅された時、林の緑が皆白色となり白鶴のようになつたと云われております。由に白鶴の林に似たところから鶴林寺となつたのであります。鶴林寺となつてから隆盛を極めましたが、戦国時代の末期にはいり、信貴山の城主松永久秀の兵火にあい、本堂を焼失しましたが御本尊の薬師如来と行者像は無事であつたと云われております。本堂焼失後、御無事であった御本尊の薬師如来像と行者像は一旦麓の村寺に移しましたが安政6年村寺に移した御本体と同一の薬師如来像を石仏造りとし本堂跡に奉安したのであります。其ののち明治に入つてから信者と村意によつて行者堂の再建がなり、再び行者像を元の所にお迎えしたのであります。そして日本最古の霊場として、ふたたび再興の願いをもつて現在に至つております。

御本尊と脇仏
御本尊薬師如来 薬師瑠璃光如来又は大医王仏とも申され十二誓願を発して衆生の病患や無明を治する法薬を与えられると云われる その表現として十二神将を配されています。
脇仏不動明王 大日如来の変化仏にして一切の悪魔を降伏し衆生をして現世利益をえる明王部の主尊であります。
脇仏八大竜王 雨水を掌り不可思議の神力を現わされると云われます。
開祖役の行者 役の小角と云い大和国に生れ幼少より神験を現わされ衆生を済度され後に神変大菩薩の謚号を朝廷から賜つた当山の開祖

霊験場
薬師の滝 薬師如来が行者の祈願を納受され出現された霊験あらたかな滝で、湧き出する滝水は病気平癒と心の悩みを治することで有名です。
八大の滝 八大竜王が住されると云われる滝で、この滝水において修行し祈願をすると必ず祈願が成就し、八大竜王の加護が得られると云い伝えられています。
千体地蔵 此の世の光を仰がずして元の霊界に逆戻りした罪なき水子は釈迦涅槃の地にもつとも似たこの霊山に地蔵を頼ると云う大悲の地蔵尊です。

     奉納
     昭和56年6月14日
     八尾市幸町〇の〇〇
          ○○○○

案内板より


入って左側へ歩く

この付近は般若岩屋と呼ばれ、
江戸時代に、鶴林寺は東に移転したそうだ。

大杉大神

寶山寺(宝山寺)との関係は?

入って右手側には
水を溜めている。

薬師の滝、
どうやら枯れているようだ。

左の階段を上ると、
不動明王のお堂、
その横には、神々の石碑
最上部には、狛犬と石の社

戻り、真ん中の奥には
広場から上り道のようだが、
上部には鳥居か?

広場の奥には
八代龍王、
こちらは「代」の表記、

この空間の真ん中には、
薬師如来像
前掛けがあり、
周りにはまだお堂などもあるので
今も信仰の場所ではあるのだろう。

樹々の間から
薬師如来に
スポットライトのように
光が差し込む。

振り返り、
来た道を上って戻る。


鳥居をすぎ、
急坂のハイキング道の続きを上る。

前には
先程のおじいさんが
ゆっくり、ゆっくり
歩いていた。

正面に鳥居
出ると道が横切る
その向こうは
生駒山上遊園地。


鳥居の外に案内看板

右手には、今来たハイキングコース案内
宝山寺_霞ヶ丘_八大龍王薬師の滝_生駒山上 1.7Km


右手、ケーブル生駒山上駅方向へ歩くと

生駒鬼取山
大和八大龍王総本山

龍岳院

竜神崇拝の信仰で
原始的信仰の一つでもあり
仏教にも早くから取り入れられ
仏教を守護するものとして考えられてきた
八大龍王。

大和八大龍王の由来
竜神崇拝の信仰で原始的信仰の
一つでもあり仏教にも早くから
取り入れられ仏教を守護するもの
として考えられてきました。
当山大和八大龍王は「生駒市誌」にも
記されているように山岳宗教すなわち
修験道の発祥地で
西暦658年頃、
鬼取山の地名の如く役小角が前鬼
後鬼の二賊を捕縛し改心させ
義覚、義賢の二僧にし
行者の道に導き大峰山に同行させた
とのいわれがある聖地で平安時代に
祀られたといわれる
当山、生駒山頂大和八大龍王では
弘法大師や弟子隆尊又は最澄も
修行をおこない真言密教をひろめ
明治時代までは「上山」(じょうさん)と
俗称され旱天には雨乞いの
祈願行事がつずき
民衆に尊ばれ鶴林寺の奥の院の
役目をなし崇拝されてきた。
当龍岳院御本尊十一面観世音菩薩は
弘法大師が各地修行中に光輝く
当山にひかれ21日間の修行を
おこなった時祀られ、
御神水は錫杖(しゃくじょう)の柄で
湧出されたといわれ今もなお
こんこんと湧き続いています。

案内板より

境内には、諸々の神仏あり
正面に役行者と不動明王

参拝

すぐ隣、隣接する建物からは
読経が聞こえる。
こちらと同一の施設かと思ったが
グーグールマップで確かめるとは、
別の名称が表記されていた。

光龍院

八大龍王
生駒山上鬼取山
と、こちらの幟は書かれている。
建物にもそれ以外の名前は見当たらず。

鳥居に巻き付く
上り龍と下り龍。

すごいオブジェ!

建物前には
役行者と前鬼、後鬼

宝山寺からのハイキング道にあった
指差し石碑の「鬼取山八大龍王」は、
どちらかのことだろうか?

あるいは、
元々ここに、あった「鬼取山八大龍王」の場所に
龍岳院と光龍院という
新しい宗教施設ができたのだろうか?



八大龍王については
源実朝の金槐集(雑部)に、次の一首があるそうだ。

「時により過ぐれば民の嘆きなり 八大龍王雨やめたまへ」

大雨を疎んじて八大龍王に「止めてくれ」と頼む趣旨。なおこの和歌は今上天皇が2015年11月18日に国際連合本部で開催された「第2回 国連水と災害に関する特別会合」における援護での基調演説「Quest for Better Relation between People and Water」(人と水のよりよい関わりを求めて)の「日本の和歌と俳句における水」の節で英訳され引用されている[2]。

Wikipediaより

古くから
「水」は生きるために必要でありながら
「災害」の元にもなる。
コントロールできない出来事は、祈るしかないのか。

原始的信仰、竜神崇拝の信仰が生まれる必然。


戻り、ベンチで休憩しようと生駒山遊園地へ
さすがに連休、家族連れやグループで満員だ。

あきらめ、電波塔のある場所、
Y字路、右へ下って、摂河泉コースへ。
グーグルマップでは、どうやらこの辺に「鬼取山」と
山名のプレートがかかっているようだ。


ここまでが奈良県。
信貴生駒スカイラインの下を潜って、

サクサク、眺めよし。

分岐も真っ直ぐ、

途中ベンチあり
休憩、11時ごろ。
少し早いが昼食、生駒駅で買った
柿の葉寿司。



気づくと
ここの場所に先に居た
トカゲの子供が戻ってきていた。
日当たりが良いので
ここがお気に入りなのだろうか?

今の時期は、山道を歩くと
カサカサと音がすると
トカゲがよく居る。
いつか龍になるのだろうか?

サクサク下る。

管理道と交差点を過ぎ、

サクサク、

サクサク

右折すれば、長尾の滝だが
真っ直ぐ。

サクサク、
屋根のある休憩所前、

結構、たくさんの人がグループで
上ってくる。

この辺りは
木々は刈られ、
見晴らしが良くなっている。

枚岡公園を額田駅側へ

今回は公園事務局前ではなく
左の道を下る。

少し歩いて
近鉄「額田」駅、12時半ごろ着。
奈良から大阪へ、
生駒山超え、約4時間の快適なコース。

生駒山の鬼取山、役行者、八大龍王、
キーワードは繋がり、また疑問が増える。
今日もサクサク快適。
ありがとうございました。







※生駒の神仏はこちらに、

※生駒山の多様な宗教の施設や状況の資料として、
以下の2冊が詳しくて面白い。

「生駒の神々」1985年発行

その続編、四半世紀が経過し、再訪問の調査研究。
聖地再訪「生駒の神々」2012年発行



この記事が参加している募集

旅のフォトアルバム

山であそぶ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?