KOIVU

職業は家具製作師。オーダー家具を中心に、店舗什器、椅子、テーブル、キャビネット、インテ…

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職業は家具製作師。オーダー家具を中心に、店舗什器、椅子、テーブル、キャビネット、インテリア小物などを設計・制作してます。工房は木の家具の産地、飛騨高山。

マガジン

  • work talk desk  のマガジン

    work talk deskは飛騨高山の家具職人によってリモートワーカーに向けて開発された無垢の木のデスク。 開発よもやま話やユーザーさんの使い方、活用方法、新たなアイデアなどご紹介します。

最近の記事

まちの図書館が思っていた以上にエンタメ空間だった。

最近になってようやく他県に出てもいいよね〜という空気になってきたので、出張ついでに美術館やショップに積極的足を運ぶようになった。 やっぱりコロナ禍ではリアルに行きたい場所を見れなくなっていたのでインプットが足りないなーと感じていたので乾いた喉を潤すように見たいもの触りたいものに直接向かっている感じ。 前回の出張で図書館や、本屋で気になっていたところを訪ねてきて改めて図書館の重要性を感じた。 きっかけはこういうことで、今年から高山市清見町の施設で北欧図書館と銘打った場所が

    • <work talk desk お客様レポート> 今どきのユーザーのdesk使いこなし術

      今回のお客様はwork talk deskをレンタル後、そのまま購入されました。 そして私も予想していなかったほどにデスクを使いこなしていました。 ご利用いただいているデスクのスペックは、 サイズ:1000x600 引き出しx2付き クルミ材です。 ユーザーさんは趣味の多い方で、デスクの使い道がとてもマルチなかたでした。 ・在宅ワーク ・オンラインでの芸術系大学講座の受講 ・オンライン英会話 ・音楽と動画を楽しむ ・ゲームを楽しむ 以前は子供の頃から使っていた机だった

      • <work talk desk お客様レポート> フラットな天板のデスクをつくりました

        work talk desk をオーダーして頂いた事例をご紹介します。 まず1200x650の大きめの天板デスクをはじめにレンタルされる所から始まりました。 実際使ってみるとお客様が気づいたのは、以下のようなことでした。 ・広い天板が便利と思ってたけどひとまわり小さくてもいい ・使うのはノートPCだから複雑な配線は無い。溝はいらないかも ・使い終わったら片付けて天板を掃除して綺麗にしたいので、フラットでシンプルな天板がいい。しまう引き出しは欲しい もう一つ、お客様

        • 座面の低い椅子をつくりました。

          2年前に地域産の木材活用のためのプロジェクトがあり、その際に座面の低い椅子を開発しました。 その後、旅館の和室用の椅子のオーダーがあり、ブラッシュアップを重ねて低座椅子を完成しました。 座の低い椅子というといわゆる座椅子を連想しますが、それよりも少し高くなってます。 当初、和室ように開発してますが、私の得意な北欧的なカーブを用いたデザインなので、どんな空間でも合うと思います。 脚部は特徴的なデザインになっていますが、畳の上で使うことを想定しているので 引きずって動かせ

        まちの図書館が思っていた以上にエンタメ空間だった。

        • <work talk desk お客様レポート> 今どきのユーザーのdesk使いこなし術

        • <work talk desk お客様レポート> フラットな天板のデスクをつくりました

        • 座面の低い椅子をつくりました。

        マガジン

        • work talk desk  のマガジン
          8本

        記事

          囲炉裏のあるオフィスで

          現在デスクをサブスクでご利用いただいているお客様の事例をご紹介します。 ご利用者は旦那さんと奥さんでそれぞれで別々の事業をされているのですが、旦那さんのご実家の部屋をオフィスにリノベされています。 建物が飛騨地方の古民家なのですごく立派な梁があったり、そして部屋の真ん中には囲炉裏が! オフィスに囲炉裏ってすごいな、と思ったらお餅焼いたり、ちゃんと使っていて驚いてしまいました。 部屋の中央には大きいデスクと、スタンディングで使うデスクもあり。 この時点でホームオフィスと

          囲炉裏のあるオフィスで

          家具のサブスクを始めたワケ。

          サウナもキッチンも古家具も、ジワリジワリと動いていて嬉しきかなnowadaysです。 先日、家具のサブスクという新サービスを始めました。 新しい、というより今までの自分のビジネスを見直してカイゼンした感じです。 現在に至るまでオーダーメイド家具を生業にしていて、ギモンというか不満に思っていたことがいくつかありました。 まずオーダーメイド家具は一発勝負なので、お客さんにも作り手にもリスクが高いです。 今まではしっかりお客さんにリスニングして本当に必要なものを探り出し、理想

          家具のサブスクを始めたワケ。

          SAUNAのはなし

          新コロ以前からだけど各地でサウナが新しくできたり、イベントでサウナを 体験できる機会が急に増えてきた感じがします。 ここで言うサウナは日本のサラリーマンが疲れた体を癒すあのサウナとはニュアンスが違っていて、北欧の人たちが楽しんでいる蒸気で温めるタイプのスチームサウナのことを指します。 北欧サウナならではの楽しみ方やカルチャーも同時に取り入れ始めていて、白樺の葉=ヴィヒタで体を叩いたり、野外でテント式サウナとBBQを同時に楽しんだり。 そんなサウナをとりあえずSAUNAとし

          SAUNAのはなし

          コラボワークで育まれました。

          KOIVU立ち上げの時にコラボレーション工房で行こうという意識がすでにあったのは北欧留学時代の経験があったからだなと最近自分で気づきました。 日本の作り手には大きく2タイプあって一つは下請けタイプ。もう一つは作家タイプなのですが、私が経験したのはまずいきなり多業種の絡むプロジェクトの中に放り込まれる状況でした。 海外の建築家やデザイナー、大工などに混じって「この家のインテリアをみんなで提案して作ろう」というチームワークから始まりました。 もちろん学校という枠の中だけど、

          コラボワークで育まれました。

          和室 ✖︎ ファニチャー

          和室用の家具を製作する機会があり、改めて和室のいいところ、なんだろう? と考えました。 特に外国人が多く宿泊する場所だったのでオーナーからクリアしたい条件が提示されました。 ・脚の長い外国人、床に座り慣れていない人では和室用の座椅子に座れない。 ・畳の床なので、普通のテーブルと椅子だと見た目が合わないし、畳で過ごす意味がなくなる。 ・畳の感触を感じて楽しんでほしい 普段、日本人として暮らしているとあまり考えない、というか気付きさえもしないことなんですが、和室ってか

          和室 ✖︎ ファニチャー

          家具職人がテレワーク環境向けのデスクを開発しました。

          先日、飛騨で行われた家具の展示会に参加させていただいて、新作としてデスクを出展してきました。 ウェブサイトも同時に立ち上げたのでぜひご覧ください。デスクについてはそちらで詳細が見てもらえます。 見ていただいた方の反応は私が思っていたよりもビビットで、最初は若い世代向けかなーと考えていましたが、意外と幅広い層に興味を持ってもらったと感じました。 以前からデスクは何度か製作してきたのでノウハウはあったのですけど、今回はコロナ禍であることでより切実に欲している人がいると考えて

          家具職人がテレワーク環境向けのデスクを開発しました。

          しゃもじの試作の話

          ちょっと前に知り合いの米農家さんからの依頼でしゃもじの試作をさせていただいた。 改めてしゃもじのことを考えてみると、単純な形と機能の道具なので選択肢も少なく、あまり遊びがない気がした。 ましてや最近は樹脂のものが主流で、米がくっつかないとか、立てて置けるとかの機能が優先されていて道具としての魅力は感じないものが多いと思った。 依頼主さんから、スウェーデン製のバターナイフを見せていただいて、こんな雰囲気がいいとご助言もらい、その形に面白みを感じた。 大体というかしゃもじ

          しゃもじの試作の話

          家具デザインの話。 「美容室の鏡台」

          心機一転、note 始めました。 数年前までアメブロで書いていましたが、放置が長かったので新しい環境で描きたいと思いこちらに引っ越しました。 今回は自分が家具デザインをどうゆうプロセスで進めているのかまとめてみます。結構自分のためにもなりそうとも思うので。 昨年の仕事で美容室の内装家具をやらせていただき、空間デザインの提案も含めてだったのでオーナーさん、建築士さんと何度も打ち合わせして形や仕様を決めて行きました。 この時のプロセスは、こんな感じでした。 ①すでに建築

          家具デザインの話。 「美容室の鏡台」