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和室 ✖︎ ファニチャー

和室用の家具を製作する機会があり、改めて和室のいいところ、なんだろう?

と考えました。

特に外国人が多く宿泊する場所だったのでオーナーからクリアしたい条件が提示されました。

・脚の長い外国人、床に座り慣れていない人では和室用の座椅子に座れない。

・畳の床なので、普通のテーブルと椅子だと見た目が合わないし、畳で過ごす意味がなくなる。

・畳の感触を感じて楽しんでほしい

普段、日本人として暮らしているとあまり考えない、というか気付きさえもしないことなんですが、和室ってかなり特殊な空間なんです。

日本に行ったことのない人に和室のことを説明しても全く通じないし、アジア圏でも床に座る文化のあるところがそうは多くないので本当にレアな文化だと思います。

なのでぜひ海外からのお客様には和室=japanese roomでリラックスして過ごしてほしいのですが、それにはやはりちょうどいいサイズと雰囲気の椅子やテーブルが必要になってきます。

で、既存品を調べてみると思っていた以上に和室用の椅子はありませんでした。

70年代のデザイナーが作ったものがいくつかあるくらい。

これは結構やりがいあるぞと。

で、先に答えをお見せすると、たどり着いた形はこんな風になりました。

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椅子、テーブルともに高くも低くも無いサイズ感です。

いろいろ試してみてこのサイズに落ち着きました。

外国人でも楽に座れて足も伸ばせて、畳の感触を感じられる。

前後に動かしやすいようにすりざんにしたり。

和っぽくもあり北欧風でもある。

自分が得意とするテイストが出せた気がします。

和室の家具はまだ歴史が浅いので、まだまだ考える余地があると思う。

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