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【≠ME『君はこの夏、恋をする』早耶×波菜】ずっと君だけが青#3【MV創作】

この物語は、指原莉乃プロデュースアイドル「≠ME」通称:ノイミーの1stシングル『君はこの夏、恋をする』のMVを見て感化された百合オタクの妄想シナリオです。
MVの世界観から想像した物語の為、本人の実際の真意等は全く関係御座いません。

創作舞台となったMVはこちら↓

(前回はここから⤵︎ ︎)

【登場人物】
早耶…ノイミ女子高校の2年2組。美人過ぎるが故、クラスでは波菜以外、親しい人はいない。控えめで穏やかな性格。文芸部。(画像左)
波菜…ノイミ女子高校の2年生。明るく活発、誰とでも仲良くなれるクラスのムードメーカー。陸上部。(画像右)
夏音…ノイミ女子高校の2年2組。学校ではいつも勉強ばかりしている。早耶と波菜の関係を気にしている。(画像2枚目)


「ずっと君だけが青」#3 言っちゃダメな、好き

〇#2の数時間後 2年2組教室

早耶、席に着き音楽を聴いている。
早耶の脳内で、掃除の時の出来事が思い返される。

ーー

夏音「…羨ましいって思った。タイプ違うのに、仲良くて。私も仲良くなりたいって思ってた。」
夏音「谷崎さんと。谷崎さんと、仲良くなりたかった。」

真剣な眼差しで、早耶を見つめる夏音。



夏音「谷崎さん、私、前からずっと——

ーー

早耶「まえからずっと…」

波菜が扉を開け、入ってくる。

波菜「お待たせ早耶!」
早耶「ううん。お疲れ様。」
波菜「早耶も。どうしたの急に、一緒に帰りたいなんて。」
早耶「なんか……。」
波菜「ん?」
早耶「会いたくなった、かな。」
波菜「…何それ可愛い。」
早耶「迷惑?」
波菜「微塵も。さ、帰ろう。」
早耶「あ、待って。」

早耶、波菜の裾を掴む。

波菜「どしたの?」
早耶「あの…。リレーの話。」
波菜「あー。」
早耶「私やっぱり、走れないよ。…速くないし、迷惑かける。」
波菜「リレーは速い人が走るって誰が決めたん?」
早耶「いやだって、勝てない。」
波菜「勝てなくていいよ、みんな走りたくないんだし。走んない奴が走って負けたやつに文句言うなんておかしくない?」
早耶「そうだけど…。波菜と走りたい人なんて、もっとたくさんいるよ。なのに何で私?」
波菜「そんなの、早耶と思い出作りたいからに決まってんじゃん。」
早耶「え?」
波菜「そりゃ、もしかしたらよ、他にもその、有難いことに、私と走りたかった人もいたかもしれないけど。でも、早耶とが一番楽しそうだし。ほら!体育祭近くなってさ、朝練とか、放課後?夜とか、一緒に走って練習とか、ちょっと楽しそうじゃない?」
早耶「…うん。」
波菜「早耶になんか文句言ってくる奴いたら、私が叩きのめす。努力もしてない奴にそんなの言う資格ないって。私が言う。早耶は何も気にする必要ないよ。」
早耶「波菜は、ずっとそばにいてくれる?」
波菜「ん?」
早耶「私が、遅くて、迷惑かけて、クラスの皆が私のこと嫌いになったとしても。波菜は、そばにいてくれる?」
波菜「…あたりまえでしょ。そう言ってんじゃんさっきから。ごめんけど私、早耶から離れるつもりないよ。」
早耶「一生?」
波菜「はは、一生。もし早耶に彼氏ができたとしても、彼氏より傍にいる。」

早耶「…。」
波菜「あれ、迷惑?」
早耶「ううん。それがいい。」
波菜「いいんだ、ウケる。」

波菜、教室のカーテンを閉める。

波菜「私、早耶が好きだよ。」
早耶「…。それ言うのやめよ?」
波菜「なんでよ。はっ!もしかして私のこと嫌い?!」
早耶「好きだから!好きだから言うのやめよって。」
波菜「どゆこと?」
早耶「…波菜にはわからないよ。(小声で)誰にでも愛されちゃうもん。」
波菜「え?何?」
早耶「大っ好きな友達に、そんな友情を確認するような”好き”、何回も言わないでしょ。そんなの、言わなくても分かってるっていうか。」
波菜「あー、確かにそうかも。でも言いたい!」
早耶「だめ。」
波菜「いつ言えなくなっちゃうか分かんないもん!」
早耶「一生傍にいるんでしょ?」
波菜「早耶、だいす――

早耶「ほんとに、ダメだから。」

顔を赤らめる早耶。
その顔を見て、何かに気付く波菜。

波菜「…はーい。」
早耶「…さ、帰ろう。あ、さっきね、待ってる間ずっとイコラブ聴いてた。」
波菜「お、やったー。すっかりハマってんじゃん。」
早耶「『cinema』聞いて映画行きたくなっちゃった。」
波菜「お、じゃあ行く?」
早耶「行きたい!」
波菜「よし、じゃあ行くかー!」


to be continued…

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