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APS教育の理念と方法

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2021年5月の記事一覧

人間の「OSの更新」を果たすための「しっかり学ぶ」とは何か

あるべきビジネス教育のかたちは、OSの更新である―。

これを実現するにあたっては、私はある意味では大学のこれまでの学修スタイル「1科目をじっくり学ぶ」が有効であろうと思っています。ただし、大学の中だけでそれを行うのではなく、実践の場に身を置きながら、一つ一つの科目を吟味しながら学んでいくという、実践と学術の両方に深く身を置くことが大切だと思います。

カジュアルなビジネス学習ツールは「短時間でパ

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あるべき教育のかたちは「OSの更新」である。

私が考える、ビジネス教育のあるべき形とは、その人の基礎となる思考力、行動力、あるいは物事に取り組む心持ちを整えるという、基盤となる思考と精神「OS:Operating System」を、日々アップデートしていくというものです。

対比される考え方は、OSの上で動く「アプリ」―戦略、組織、マーケティング、財務といった固有技能を身につけることです。多くのビジネス教育、特にカジュアルになればなるほど、そ

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APS開学の思い(2) 大学を、格差を生む装置にしない。

大学はどうあるべきかとか、研究とは論文とは、ということに悩んでいる大学の先生って、割と多いんです。

というのも、残念ながらいまの大学の形が、本来の大学の理念からは、どうしても離れざるを得なくなってしまっているからです。

本来的には、大学は学びたいと願う全ての人に開かれているべきであり、研究成果は広く世に公開されるべきだと考えられています。

プラトンのアカデメイア以来、大学の理念は、知に拠って

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全ての人に開かれた、オンライン経営スクール「APS」設立の思い

全ての人に開かれた、オンライン経営スクール「APS」設立の思い

長年の夢だったんです。
教育機関を作りたいな、と、ずっと思っていました。

私は、中川功一と申します。イノベーション経営の研究で博士号を取得し、その後、駒澤大学、大阪大学と教鞭を執ってきました。

そして、十数年。教師をやってきて気がついた、大きな課題があります。
それは、経営教育は本当にごく少数の人だけに閉ざされている、ということです。

私は学問の力を信じています。
善く生きるために、人類は何

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