見出し画像

全ての人に開かれた、オンライン経営スクール「APS」設立の思い

長年の夢だったんです。
教育機関を作りたいな、と、ずっと思っていました。

私は、中川功一と申します。イノベーション経営の研究で博士号を取得し、その後、駒澤大学、大阪大学と教鞭を執ってきました。

そして、十数年。教師をやってきて気がついた、大きな課題があります。
それは、経営教育は本当にごく少数の人だけに閉ざされている、ということです。

私は学問の力を信じています。
善く生きるために、人類は何千年とかけて知を培ってきました。
アカデミアの精神は、その知を発展させ、かつ、その知を求める全ての人に開かれていることです。

しかし、今日。
アカデミアの知は、ごく一部の限られた人だけのものになっています。

分からない人は、置いてけぼりです。医学も、数学も、法学も、経済学も経営学も。どんな学問も、知っている人と知らない人の格差・断絶を生むための装置として、機能してしまっています。

さらには、その格差を埋めがたくする様々な構造的要因が、我々の目の前にはあります。
経済的事情。心身の健康。生活環境。地域格差。
条件の恵まれた人だけが、それ以外の人ではアクセスすることすらできない、高度な知識―それも、この産業社会での成功を決定的に左右しうる知識を、得ることができるのです。

十数年、大学で教鞭を採っていて、私はこの構造的問題を痛感していました。そして、気づけばこの問題から目を背けてはいられなくなってきました。

私が大学で、社会人大学院で、研修の場でお会いする人たちは、皆、本当に素敵な人たちばかりでした。その出会いはすべてが財産です。でも、旧帝大まで来る人、都内のMBAに来る人、大企業での選抜研修に参加できる人なんて、本当に、日本でもごくごくひと握りのスーパーエリートさんたちなんです。私はそういう人達のお役に立てることを誇りに思うとともに、本当はこうした知は、もっと沢山の方々に開かれなければいけないのではないか、と思いを強くせずにはいられませんでした。

その思いは、YouTubeチャンネルで無料講義を解放するなかで、一層強まりました。YouTubeでは、私がこれまで大学や社会人研修で提供してきた講義を、これまでにない沢山の人に聞いてもらっています。そして、確かに多くの方たちから、「こうした知識に触れられて嬉しい」と、感謝の声を寄せていただけるなかで、私の使命はやはり、多数の方に経営学の知識を普及していくことにあるのだろうと思ったのです。

かくして。

これまでよりも、多くの方々に、経営学の知を届けてゆくため。

2021年10月のAPS開学に向けて、これから誠心誠意、取り組んでまいります。

一般社団法人やさしいビジネスラボ 代表

中川功一

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?