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現代人が【1日4時間】も見ているスマホの通知を『全オフ』にして感じたメリット&デメリット

■スマホがないと生きていけない現代

『スマホがないと生きていけない』
そんな時代に突入していますよね。

それくらい便利だし、これからもずっと使っていたい!
そう思えるスマホですが、
結構な落とし穴があります。

それが『時間を奪われる』ということです。

これは2020年のヒット書籍、
『スマホ脳』からの引用です。

現在、大人は1日に4時間をスマホに費やしている。
10代の若者なら4~5時間。
この10年に起きた行動様式の変化は、人類史上最速のものだ。

アンデシュ・ハンセン. スマホ脳(新潮新書) (Japanese Edition) (p.9). Kindle 版.

現代人は1日あたり平均して4時間もスマホを見ています。

それもそのはず。
スマホを開けば
そこにはいつでも楽しいコンテンツが待っているからです。

  • YouTubeやNetflixを見るもよし

  • SNSを見るもよし

  • ブログを書くもよし

  • 地図を調べるもよし

私たちの五感のすべてをほぼ支配していると言ってもいいくらい
楽しいコンテンツが目白押し。


楽しいとは言っても
自分の行動の妨げになることも事実。

ということで
思い切ってスマホの通知を
『全オフ』してみました!

要するに

  • スマホのロック画面に何も表示されない

  • バイブレーションでのお知らせもない

という状態です。

2021年5月から実践してみた結果の感想をまとめて行きます。


●メリット

・(1)集中力の持続

これが最大のメリットです。

スマホの通知というのは
アプリをインストールすると
自動的に通知ありになってしまうもの。

そうすると
リアルタイムで状況を知らせてくれるので
即座に自分の意識をスマホに移すことができます。

しかし、
それでは良くないこともあります。

それが
生産性の低下』です。

人間の脳みそというのは
一つのことに集中することは得意ですが、
分散して様々なことを同時にするということは苦手です。

したがって
何か一つの作業を短時間集中して行うことで

  1. 成果物のクオリティ向上

  2. 作業時間の短縮

が見込めます。


そのために必要なことは
一つの作業中に集中を奪われないことです。

何か作業をしていて
スマホの通知に一々気を取られていては
集中の持続は不可能です。


例えば…
仕事で何かの資料を作成する場合、

  1. 短時間集中してドキュメント作成のみを行う

  2. ドキュメント作成中にメールやチャットへの返信も並行して行う

という2つの選択肢がある場合、
圧倒的に1の方が生産性が高いです。

なぜかと言えば
脳は何かしらの作業を行う場合、
視覚や聴覚から入ってきた情報を一旦記憶し、
その内容を自分なりに処理しています。
そして、身体を動かすための信号を出しているのです。

シングルタスクの場合、
たった一つのことに対して
①記憶→②処理→③身体を動かす信号を出す
ということを実行します。

一方で
マルチタスクの場合、
一度に複数のことを記憶するので
①記憶
というステップの質が下がります。

最初の重要なステップのクオリティが低下すれば
それ以降の
②処理→③身体を動かす信号を出す
というステップでもクオリティが下がるのは
当然のことです。


「え?でも細かく集中の切り替えをすれば、
 別に問題ないのではないか?」
と感じる方もいらっしゃるかと思いますが
そううまくも行きません。


というのも
人間の集中力には
切り替え時間が必要
です。

コチラも『スマホ脳』の記載から抜粋した文章です。

ある実験で、学生に自分のペースで本の1章を読ませ、
その後、内容について質問をした。


被験者の一部には読んでいる最中にスマホにメッセージが届き、
それに返信しなくてはいけないようにした。

返信するには時間がかかるから、読み終わるまでの時間も長くなる。

その後、全員同じくらい内容を覚えていることが判明したが、
メッセージに返信した学生たちのほうが
読むのにかなり長く時間がかかっていた。

メッセージを読んで返答した時間を差し引いても、
同じ1章を読むのに長く時間がかかったのだ。

アンデシュ・ハンセン. スマホ脳(新潮新書) (Japanese Edition) (p.82). Kindle 版.

学生さんは普段から
文章を読み、内容を理解するということを日常的に行っています。
したがって、文章の読解には慣れていると判断できます。

しかし、
マルチタスク的に
メッセージチェックと文章の読解を
同時に行うと
スピードが落ちるというのです。

この結果からも
瞬間的に集中力を切り替える
というのはかなり難しいということがわかります。


ここでスマホの通知に話を戻しますが、

スマホの通知をオフにすることで
通知音やバイブレーションという
入力される情報をカットすることがデキます。

それによって初めて雑多な情報に邪魔されない
本当の集中力というのが手に入るのです。


・(2)生活満足度の向上

スマホから通知の音がなるたびに
それを一々チェックしていては
そのちょっとしたタスクに一々集中力と思考の向け先を奪われ
何かやりたいことがあっても
高いクオリティのアウトプットがデキません。


前述にもありますが、
人間の集中力には
切り替え時間が絶対に必要です。

それを無視することはデキません。


したがって
雑多な情報に振り回されることのない
集中時間を確保して初めて
自分の生活を豊にするような
生産的時間を生成することがデキます。


生産的時間の生成に向けて
最も簡単にデキるアクション、
それが
『スマホの通知をオフにする』
です。


作業の妨害となる
集中力の切り替え時間をなくし
生産的時間の作業密度を向上させる。


切り替え時間=無駄時間

と思ってください。


まずは無駄を見直して
そこで生まれた時間を
自分の人生を豊にするために使う、
これがデキれば
普段の生活の満足度が大きく向上します


▲デメリット

・瞬時の反応は不可

これが唯一のデメリットでしょう。

当たり前ですが、
スマホの通知がないということは
その瞬間、瞬時に反応して欲しいことへの反応はデキません。

チャットでも電話でも
今すぐに返事が欲しい
ということが時たまあるかと思います。


私もスマホの通知をオフにしたことで
何度かLINEの電話を取り逃してしまう
ということがありました。


■デメリットは簡単に克服できる

リアルタイムに反応できないというデメリットはありますが
それは
『各アプリの通知設定を個別に行う』
ということで克服できます。


私の場合、
LINE電話の通知を見逃さないために
LINEの通知設定を
『電話通知はオン』
という状態にして問題は解決しました。


デメリットの克服は至って簡単です。

また、
スマホで通知される情報のほとんどは
『今すぐ反応する必要はない』
ということだとも感じます。

スマホの使い方、
通知される内容の傾向、
人それぞれバラバラだと思います。


デメリットを克服するために
自分がよく使用するアプリの設定は
個別にカスタマイズしておきましょう。


そのひと手間だけすれば

  1. 集中力の持続

  2. 生活満足度の向上

という素晴らしいメリットを手に入れることがデキます。


■まとめ:スマホとうまく付き合う

スマホは間違いなく便利です。
私自身、これからスマホなしで生きていくのは
不可能だと感じます。

一方でスマホは時間を奪います。

現代人にとって時間が何よりも大切な資産です。

その時間をスマホに奪われ続けて
人生を終えるというのは
なんとも悲しいことですよね。

スマホという超便利アイテムを使い熟しつつ、
自分の人生の満足度も上げるため、
スマホの通知機能を少し見直してみてはいかがでしょうか?


最後までお読みいただきありがとうございます。
ではまた:D




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