毒のないリンゴ

「毒をもって毒を制す」

という言葉があるように

毒も時には薬になる。

人間にはある程度の毒も必要なのではないだろうか。

芝居の座組みを作るときも

あえて毒を入れることがある。

全ての人が顔見知りで、いつものメンバーなら進行はしやすい。

ただ、爆発的はことは起こらない。

あえて座組みに、癖のある人や、初めての人を入れることによって

化学変化が起き、より良い作品になることはある。

よく、劇団がゲストの客演を迎えるにはその効果もあるだろう。

もちろん新規のお客さんの獲得もあるだろうが。

ただ投入した毒が強すぎると、その毒によって

座組みが全滅をしてしまう可能性もある。

実際にそのようなケースはよく見られる。

美しい花には棘がある。

美味しいものには毒がある。

これは俳優だけに限ったことではない。

毒は恐ろしい。

だが、毒を食べたくなる時もある。

人間は刺激を求める生き物である。

毒もほどほどに。

じゃないと、本当に

お気の毒

になってしまう。


この記事が参加している募集

スキしてみて

業界あるある

よろしければサポートよろしくお願いします。