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セッション定番曲その35:Sunday Morning by Maroon 5

ポップス系のセッション定番曲。コード進行がループになっていて、ノリが良いので、リクエストされることが多いですね。キメさえ覚えてしまえば・・・
(歌詞は最下段に掲載)

和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。


ポイント1:グルーヴ

「グルーヴ」という言葉は多義的で安易に使うべきではないと思いますが、この曲はまさに「グルーヴ」が魅力。ハネる(ハーフタイム)シャッフルのドラムに、徐々に鍵盤やギターカッティングが加わっていき、歌詞にある「雨の日曜日の朝」の爽やかな感じから徐々に盛り上がっていきます。

盛り上がってからもファンク曲のような粘っこい感じではなくて、ヌケの良いアッサリした感じなのが、取っ付き易いところなのかもしれませんね。

ドラマーさんやギタリストから「これやりたい」とコールされることも多い曲。それだけこの曲のリズムは魅力的なんでしょう。この曲のドラムパターンについて解説しているブログや動画も多いので、参照してみてください。

ポイント2:Sunday morning

Sunday morning, rain is falling
Steal some covers, share some skin

盛り上がった土曜の夜。その翌朝はベッドの中で2人でまったりと過ごしています。セカンドラウンドもありそうな官能的な時間。最高に幸せな時間帯ですね。

原曲の歌い方は意外とアッサリとしていて、あまりHな感じはしませんが、微妙にセカンドボーカルが絡んでいて、それが少し官能的な感じを出しています。この辺は歌う人の解釈次第ですね。

かなりアレンジの違うデモ版
Sunday Morning (Demo)
アコースティック版、かなり爽やか
Sunday Morning (Acoustic)

ポイント3:Clouds are shrouding us

Clouds are shrouding us in moments unforgettable
You twist to fit the mold that I am in

shroud」は「全体を包み込む」という意味です。窓から見える雨雲に覆い被されているような感覚。そこから逃れるように「君は、毛布の下に僕が作った空間にすっぽりと入り込んでくる」。

Clouds are shrouding us in moments unforgettable
はメロディに対して少し字余りな感じで、うまく納めないといけないですね。

ポイント4:I never want to leave

Driving slow on Sunday morning
And I never want to leave

この直前のパートでは
I would gladly hit the road, get up and go if I knew
That someday, it would lead me back to you
と、「君のもとに帰って来れると分かっているのなら、旅に出てもいいと思っているんだ」と歌っていますが、結局は「君のところを去りたくない」というのがコーラス部分です。

どっちなんだよ、と言いたくなりますが、こういう逡巡も日曜の朝のまどろみの中でぼんやり思いを巡らせている中の独り言なのかもしれません。要はたいしたことを歌っている歌詞ではない、と・・・。

hit the road」は古典的な言い回しで、「旅に出る」あるいはもっとお手軽に「その場を立ち去る」という意味です。その後の「get up and go」と同じ意味合いですね。

ポイント5:In darkness, she is all I see

That may be all I need (All I need)
In darkness, she is all I see

若いカップル特有の「先の見えなさ」がこの曲のもうひとつのテーマ。
官能的なひとときを過ごしつつも、何かぬぐい切れない不安。よく考えると歌詞の中には「自分」の気持ちは描かれているけど「彼女」の気持ちの描写は無い。身体を寄せ合っているけど、本当に心は通じ合っているのだろうか?

ポイント6:キメ

途中で唐突に出てくるキメがこの曲の特徴のひとつ。ジャズのビッグバンドっぽいキメを挿入しています。ここは覚えておかないと、いきなり演奏するのは難しいので、予習しておきましょう。まずは鼻歌で歌えるようにすると覚えやすいと思います。

ちゃんと書いてある譜面が用意されている場合は、初見に強い人なら大丈夫なのかな?

ポイント7:発音のポイント

「Sunday」「someday」どちらも平易な単語ですが、歌っていると「あれ、どっちだっけ?」となってしまうことも。ちゃんと言い分けしましょう。

「lead me back (to you)」「Paint a picture」「back and forth」など、ひとかたまりで発音してリズムを取る箇所が多くあります。バラバラな単語ではなくひとつのフレーズとして発音出来るように練習しましょう。

原曲では歌詞の聞き取り易い、明瞭な歌い方をしているので、参考になりますね。

ポイント8:Maroon 5

この曲は彼らの初期のヒット曲で、若さが前面に出た「バンド」というイメージでした。その後、紆余曲折あって、今でもちゃんとヒットチャートの最前線に生き残っているのですが、Adam Levineが前面に出て他のアーティストとコラボしたり、ジャンルもロックに固執せずに幅を広げたりと、ザ芸能界的な活動に変わっていっていて、なんだかなぁと思う人も多いかもしれませんね。アダムの歌唱方も次第にハイトーンを活用するようになって、電子系のアレンジにも馴染むような変化を遂げています。

トータルのセールスを見ると、世界規模でとんでもなく売れたバンドのひとつな訳ですが、日本では大物感があまり無いのが不思議ですよね。


■歌詞

Sunday morning, rain is falling
Steal some covers, share some skin (Like that)
Clouds are shrouding us in moments unforgettable
You twist to fit the mold that I am in

But things just get so crazy, living life gets hard to do (Life is hard)
And I would gladly hit the road, get up and go if I knew
That someday, it would lead me back to you
That someday, it would lead me back to you (Someday)

That may be all I'll need
In darkness, she is all I see (All I see)
Come and rest your bones with me
Driving slow on Sunday morning
And I never want to leave

(Yeah) Fingers trace your every outline (Oh yeah, yeah)
(Yeah) Paint a picture with my hands (Oh, oh, woah)
And back and forth, we sway like branches in a storm
Change the weather, still together when it ends

That may be all I need (All I need)
In darkness, she is all I see
Come and rest your bones with me
Driving slow on Sunday morning
And I never want to leave, Yeah

Oh yeah
But things just get so crazy, living life gets hard to do (Life gets hard)
Sunday morning, rain is falling and I'm calling out to you
Singing, someday it'll bring me back to you, yeah
(Someday, oh, someday, oh)
Find a way to bring myself back home to you

You may not know
That may be all I need (All I need)
In darkness, she is all I see (You are all I see)
Come and rest your bones with me
Driving slow on Sunday morning
Driving slow, yeah, yeah
Ah, yeah, yeah Ah, yeah, yeah
Ah, yeah, yeah Ah, yeah, yeah

Maroon 5


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