Kohji Yoshida

音楽好きの多ジャンル・シンガーです。 自分の知っている範囲で、海外の有名曲の歌詞の解説…

Kohji Yoshida

音楽好きの多ジャンル・シンガーです。 自分の知っている範囲で、海外の有名曲の歌詞の解説と歌い方のコツなどを書いていきます。 参考になれば嬉しいです。

最近の記事

セッション定番曲その137:I'm a Fool to Want You

ジャズバラードのスタンダード曲。バラードにしては短めなので、セッション向きです。爽やかさとは対極のドロドロした曲。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Billie Holiday 悲恋を歌わせたらBillie Holidayに敵う歌声はありません。これはボロボロになって亡くなる前年の録音。現代の基準からするとウマヘタにも聴こえますが。思うように声も出ない、コントロールも効かない

    • セッション定番曲その135:Same Old Blues by Freddie King, Don Nix

      ブルースセッションの定番曲。ちょっと進行が凝っているので、慣れてきた人がリクエストしたがります。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Freddie King 粘っこいスローブルースを歌って弾くFreddie Kingは最高ですね。なんかいつも汗かきだったイメージですが、こういうクールな感じの曲もいいですね。 進行は単純な3コードではなくて凝っています。よくブルースセッションで

      • セッション定番曲その134:(Sittin' On) The Dock Of The Bay by Otis Redding

        歌もの/ソウル系セッションの定番曲。魂のソウルシンガーOtis Reddingが最後に残した穏やかな曲調のバラード。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Otis Redding 当時のファッションや髪型でまるでベテランシンガーのような風格でしたが、Otis Reddingが飛行機事故で亡くなったのはまだ26歳の時でした。この「The Dock Of The Bay」は亡くなる3

        • セッション定番曲その136:Smooth Operator by Sade

          R&B/歌ものセッションの定番曲。クールなファンキーさがクセになる名曲です。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Smooth Operator 米国のバンドの泥臭いファンキーさとは違う、英国のバンドならではの抑えた上品なファンキーさが素敵です。米国のバンドならもっとベースが前に出てブリブリやりそうですが、そこは抑えてアンサンブルに徹しています。 パーカッションも効いていますが

        セッション定番曲その137:I'm a Fool to Want You

          セッション定番曲その133:I Feel The Earth Move by Carole King

          歌ものセッションの定番曲。Carole Kingのイメージからすると意外なほどファンキーな曲ですね。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Carole King 1971年発表のアルバム「Tapestry」の冒頭を飾る曲。このアルバムは当時のアメリカのヒットチャートで15週間連続1位を記録して、その後も6年間チャート内に留まっていたというモンスターヒット作品でした。 他の曲はピ

          セッション定番曲その133:I Feel The Earth Move by Carole King

          セッション定番曲その132:Dear Mr. Fantasy by Traffic

          ロックセッションの定番曲。長時間のジャムに展開することも出来ます。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Dear Mr. Fantasy 1967年発表のアルバムのリード曲。シングルヒットした訳ではないようですが、英米ではすごく知名度が高い曲で、今でも映画などで頻繁に使われています。 時代を反映したサイケデリックな歌詞とアレンジ、Steve Winwoodのソウルフルな歌、リー

          セッション定番曲その132:Dear Mr. Fantasy by Traffic

          セッション定番曲その131:Yesterday by The Beatles

          歌ものセッションの定番曲。誰でも知っている曲だけに、原曲のイメージが強過ぎてアレンジするのを躊躇してしまいますが・・・。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:ファンク・バージョン まずはいきなり、ファンクにアレンジしたものを聴いてみましょう。The Beatlesのオリジナル・バージョンの印象が当然強いですが、普通にやるとそんなに面白くないし、あっという間に終わってしまうので。こ

          セッション定番曲その131:Yesterday by The Beatles

          セッション定番曲その130:Mercy Mercy Mercy by Joe Zawinul

          ジャズ/ファンク・セッションの定番曲。分かりやすく印象的なテーマで親しみやすい曲です。歌入りのバージョンもあります。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Cannonball Adderley 1966年発表の、ジャズとしては比較的「新しい曲」なので、モータウンとかロックとか当時流行りの音楽の影響を受けていると思います。作者のジョー・ザヴィヌルの弾くウーリッツァー(エレピ)の音色

          セッション定番曲その130:Mercy Mercy Mercy by Joe Zawinul

          セッション定番曲その129:I'm In The Mood For Love

          ジャズセッションの定番曲。こういう軽めのジャズ曲も軽くみてはダメですね。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Julie London 1955年録音 「ジャズボーカル」というイメージ通りの、気怠く、セクシーで、耳元で囁くような、ハスキーな声での歌唱で、冗長な楽器ソロも無くすぐ終わる。おまけに「おっぱい」付き。Julie Londonを聴いておけば間違いないです。 彼女は19

          セッション定番曲その129:I'm In The Mood For Love

          セッション定番曲その128:Down in Brazil by Michael Franks

          ジャズ/ボサノバ・セッションの定番曲。どんな曲なのでしょうか? (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Down in Brazil コード進行は4小節ごとに一音ずつ下がっていって(2-5-1で次に)、最後にまた先頭に戻る不思議な感じで、機械的に書かれたようにも思えますが、ちゃんと自然なメロディになっています。 Michael Franksはこういう呟くような歌い方なので、上手くは

          セッション定番曲その128:Down in Brazil by Michael Franks

          セッション定番曲その127:We're All Alone by Boz Scaggs

          歌ものセッションの定番曲。バラードの代表曲のひとつですが、どんなことを歌っているのでしょう? (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Boz ScaggsとAOR 1976年発表のアルバム「Silk Degrees」から。ドラムはJeff Porcaro、 キーボードにはDavid Paich、ホーンセクションにはTom Scottなどが参加。 1970年代も半ばを過ぎるとロックで

          セッション定番曲その127:We're All Alone by Boz Scaggs

          セッション定番曲その126:The House Of Rising Sun

          ロック/ブルース・セッションの定番曲。暗いメロディの曲ですが、どんな内容なのでしょう? (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Bob Dylan 1961年録音、デビューアルバムに収録されました。 初期のBob Dylanは過去の様々なジャンルの曲に影響を受けていて、それらの発掘者でもありました。レコーディングに際しては下記のDave Van Ronkからこの曲を習ったようです。

          セッション定番曲その126:The House Of Rising Sun

          セッション定番曲その125:Almost Like Being In Love

          ジャズセッションの定番曲。歌っても演奏してもヨシ。どんなことを歌っているのでしょう? (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Natalie Cole この曲の明るく爽やかな感じにはこの歌唱がぴったりですね。R&B系出身らしい伸びやかな声で歌いきっています。 お父さんはこんな感じ。 ポイント2:恋の歌ではない、と It's almost like being in love と

          セッション定番曲その125:Almost Like Being In Love

          セッション定番曲その124:You Don't Know What Love Is

          ジャズセッションの定番曲。ジャズバラードの代表曲のひとつですが、どんなことを歌っているのでしょう? (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:John Coltrane Quartet 誰もが一度は聴いたことのある人気アルバム「Ballads」から。 私はこのアルバムを「ジャズファンではないけど音楽好きそうな人へのプレゼント」として重宝していました。過激さを抑えて丁寧に吹くJohn

          セッション定番曲その124:You Don't Know What Love Is

          セッション定番曲その123:A Thousand Kisses Deep by Leonard Cohen

          歌モノセッションの定番曲。Leonard Cohenの曲の秘密はどこにあるのでしょう? (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Leonard Cohen Leonard Cohenは1930年代生まれのカナダ人。低い声で呟くように歌う詩人でした。もともとは詩人/小説家として始めて、徐々に曲も作り歌うように。1970年代にはアメリカでシンガーソングライターのブームが起こりましたが、そ

          セッション定番曲その123:A Thousand Kisses Deep by Leonard Cohen

          セッション定番曲その122:Why Does Love Got To Be So Sad? by Derek & The Dominos

          ロックセッションの定番曲、になって欲しい曲です。Eric Clapton渾身の作品。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Eric Claptonの全盛期 いつ頃がEric Claptonの全盛期だったのかについては諸説あると思いますが、個人的にはこのDerek & The Dominosが一番イキイキとしていたと思います。 Blind Faith時代の中途半端な作風とは打って

          セッション定番曲その122:Why Does Love Got To Be So Sad? by Derek & The Dominos