Kohji Yoshida

音楽好きの多ジャンル・シンガーです。 自分の知っている範囲で、海外の有名曲の歌詞の解説…

Kohji Yoshida

音楽好きの多ジャンル・シンガーです。 自分の知っている範囲で、海外の有名曲の歌詞の解説と歌い方のコツなどを書いていきます。 参考になれば嬉しいです。

最近の記事

セッション定番曲その107:All Blues by Miles Davis, etc.

ジャズブルースの名曲。モーダルな雰囲気が古いバップ系のジャズブルースとは一線を画します。これを歌わない手はないですね。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:まずは歌を聴いてみましょう 色々な人が歌っていますが、これが一番原曲に忠実な気がします。 Ernestine Andersonの1983年録音。 三拍子なのにウキウキした感じではなく鬱々とした雰囲気。歌もブルース的なフェイク

    • セッション定番曲その106:In A Mellow Tone

      ジャズセッション定番曲。 メロディ(歌)が入るタイミングがちょっと変わっていて、フロントと伴奏の一体感が楽しい曲です。ビッグバンド用に書かれた曲だと思いますが、小編成のバンドでも同じように楽しめます。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:まずはご本家の演奏から 1940年の録音から、Duke Ellington and His Famous Orchestra Duke Ell

      • セッション定番曲その105:When Sunny Gets Blue

        ジャズセッション定番曲。しっとりとしたバラードで、歌入りはもちろん、インストでも演奏されます。有名度でいうとそうでもないので、この曲を聴いたことないリスナーにどう伝えるか・・・ (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:何故この曲を選ぶのか? スタンダード曲集には収録されていますが、他のジャズバラード曲に比べてそんなに有名でもなく、ジャズバラードを歌おうとする時に最初に選ぶ曲でもありま

        • セッション定番曲その104:Caravan

          ジャズセッション定番曲。エキゾチックなメロディで、インストでも歌入りでも演奏されます。テンポの速さとメロディのゆったりさのギャップ! (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Duke Ellingtonは偉いひと なぜ偉いのか・・・いくら書いても書き尽くせません。 スイングジャズ全盛時代に自分のビッグバンドを率いて数多くの名曲/スタンダード曲を書き、録音し、演奏して「ジャズ」のイメー

        セッション定番曲その107:All Blues by Miles Davis, etc.

          セッション定番曲その103:Smile by Nat King Cole, etc.

          ジャズボーカル定番曲。大ヒット曲なので、ジャズ以外の場でも歌われます。励ましてくれる、勇気の出る曲。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Nat King Cole まずはこの歌唱を。 優しく温かい歌声。歌詞を気持ちを込めて丁寧に歌ってくれるので、内容がすごく伝わりますね。Nat King Coleが歌えばどんな曲でもそうなるのが凄いです。すべての歌手の憧れ。 ジャズピアニス

          セッション定番曲その103:Smile by Nat King Cole, etc.

          セッション定番曲その102: Tupelo Honey by Van Morrison

          歌ものセッション定番曲。単純なコードのループで、ウワモノの歌と演奏が熱く盛り上がります。工夫次第で楽しめる、セッション向きの曲。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Van Morrison ヴァン・モリソンって日本ではそんなに人気が無かったのかな。英米では非常に評価の高い歌手です。「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100人のシンガー(2008年発表)」ではDavid

          セッション定番曲その102: Tupelo Honey by Van Morrison

          セッション定番曲その101: You Are The Sunshine Of My Life by Stevie Wonder

          歌ものセッション定番曲。みんなでメロウなグルーヴを共有したいならこの曲ですね。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Stevie Wonder, Talking Book 1972年に発表された名盤「Talking Book」、ファンキーな「Superstition」が人気ですが、それはもともとJeff Beckへの提供を前提に書かれた曲なので、この時期のStevie Wonde

          セッション定番曲その101: You Are The Sunshine Of My Life by Stevie Wonder

          セッション定番曲その100:Reason To Believe by Tim Hardin / Rod Stewart / Carpenters / Peter, Paul and Mary, etc.

          歌ものセッション定番曲。多くの定番曲を書いたTim Hardinの作詞作曲です。シンプルですが深い歌詞が人気の秘密ですね。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Reason To Believe 今ではマーケティング用語として使われたり、一部のキリスト教団体のスローガンに使われたりしている「Reason To Believe」ですが、この歌詞の中では「自分を裏切った恋人の嘘を、そ

          セッション定番曲その100:Reason To Believe by Tim Hardin / Rod Stewart / Carpenters / Peter, Paul and Mary, etc.

          セッション定番曲その99:Polka Dots and Moonbeams

          ジャズバラードの人気曲でセッション定番曲。歌モノでも、インストでも演奏されます。ちょっと変わったタイトルですが、どんな内容の曲なのでしょうか。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Polka Dots 日本語で言う「水玉模様」です。 今も昔もファッションやインテリアで使われ、人気のあるデザインパターン。子供っぽさや可愛さが出ますが、うまく使うとシックな感じにもなりますね。この曲が

          セッション定番曲その99:Polka Dots and Moonbeams

          セッション定番曲その98:Black Night by Deep Purple

          ロックセッション定番曲。ハードロック期DPの初期ヒット曲です。実はリズムに秘密が・・・ (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:ハードロックにおける「シャッフル」のかっこよさとダサさ Led Zeppelinと比べてダサい扱いをされてしまうこともあったDeep Purpleですが、その原因のひとつがこの「シャッフル(ビート)」の曲かもしれません。いわゆる「跳ねる、3連のリズム」で、ブ

          セッション定番曲その98:Black Night by Deep Purple

          セッション定番曲その97:Body And Soul

          ジャズセッション定番曲。歌モノでも、インストでも演奏されます。人気曲ですが、うっかり手を出すと・・・ (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Tony Bennett, Amy Winehouse ふたりとも亡くなってしまいましたが、まずこのバージョンを聴いてみましょう。Tony Bennettはもともと歌のうまい人ではありませんが、この時期は完全に「味で勝負」になっていますね(意外

          セッション定番曲その97:Body And Soul

          セッション定番曲その96:I'll Close My Eyes

          ジャズセッション人気定番曲。歌モノでも、インストでも演奏されます。親しみやすいメロディとソロの取りやすさが人気の秘密ですかね。特に日本人に人気があるのではないかと思います。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Blue Mitchell 1960年録音。なんといってもこの演奏が有名ですね。 「ジャズは即興演奏が命だ、録音物なんて味気ない」と本気で言っているコアなジャズマニアもいま

          セッション定番曲その96:I'll Close My Eyes

          セッション定番曲その95:The Water Is Wide (広い河の岸辺)

          歌ものセッション定番曲。古いスコットランド民謡ですが、現代の歌手によって沢山カバーされています。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:スコットランド民謡 「蛍の光」や「My Bonnie」「Annie Laurie」などもスコットランド民謡から派生したもの。日本人好みの哀愁/郷愁を感じる旋律が特徴ですね。スコットランドはイングランドとの長い長い軋轢の中で独自な文化を維持しています

          セッション定番曲その95:The Water Is Wide (広い河の岸辺)

          セッション定番曲その94:How High The Moon

          ジャズセッション定番曲。このタイトルでは歌モノですが、同じコード進行でインストでも演奏されます。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Les Paul & Mary Ford 「How High The Moon」はもともとは1940年にミュージカルナンバーとして書かれた曲で、いわゆるスイングジャズ時代にも録音されていますが、一般にもヒットして知られるようになったのは1951年録

          セッション定番曲その94:How High The Moon

          セッション定番曲その93:Mr. Bojangles by Jerry Jeff Walker, The Nitty Gritty Dirt Band, etc.

          歌ものセッション人気曲、もっと定番になって欲しいので取り上げます。カントリー風味の効いたフォーク曲。カントリーとフォークソングとブルース、ロックの微妙な関係についても少し触れます。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:Mr. Bojanglesは誰? この曲の作者のJerry Jeff Walkerがまだ若い時に「公衆の場で酩酊していた罪」(そんなのが罪なら日本中の繁華街で逮捕者

          セッション定番曲その93:Mr. Bojangles by Jerry Jeff Walker, The Nitty Gritty Dirt Band, etc.

          セッション定番曲その92:To Love Somebody by Bee Gees, etc.

          歌ものセッション定番曲。もともとはポップな曲ですが、ソウル系のシンガーが好んでカバーしています。 (歌詞は最下段に掲載) 和訳したものはあちこちのWebサイトに掲載されているので、ここではポイントだけ説明します。 ポイント1:僕の気持ちが分かるかい? You don't know what it's like To love somebody, The way I love you 「僕が君のことをこんなに愛している気持ちは たぶん君には想像も付かないだろうね」 好

          セッション定番曲その92:To Love Somebody by Bee Gees, etc.