【小説】世界一の嘘つき 〜去勢 〜 No.1
日本の常夏。
暑さがカンカンと照りつく真夏日。
ビル高層化が進み、鳴り止まぬ工事音。
照り返すコンクリートの光を浴びながら
俺は大学のキャンパスに向かっていた。
時刻は12:00, 昼ごはんの時間。
出席点だけ出して、あとは後ろの方の席で
爆睡かますのが日課の2限を終わらせ、
俺はそそくさと大学を後にする。
しょーがねえだろ。
水曜2限だけ必修入りやがった。
卒業するためだけに毎週来なきゃいけないのが
本当にダルすぎる。
昼から帰ってやる事、
それはそう、
バイ