【小説】世界一の嘘つき(更新中)をまとめています。
そうして、その日の夜。 俺はアルバイトに行っていた。 飲食店、そして土曜日という事もあり、 店内満員状態。 てんやわんやの状態で 時間はあっという間に過ぎた。 そして、休憩に入る。 まかないを貰い、 「さあ、いただきます」 といったところ。 ふと、携帯を見て、俺は 食事を取る手がピタッと止まった。 Kからの返信だ。 「お前のせいで人生が狂った。」 「何で俺を誘ったんだ」 「死ね。2度と俺の前に顔を出すな。」 LINEにて10行を超える長文。 要約すると
俺は、ぶつけようの無い苛立ちを ずっと抱えていた。 仲間たちに対して、 結果の出せていない人間が きちんと教える事が出来ているのか。 「No.1を取る」といった手前、 思ったように結果の振るわない日々。 小学生の頃の幼なじみ。 中高のクラスメイト。 大学の友達、サークル仲間。 SNSを通じて募集した事もあった。 だが、断られた。 断られ続けた。 だからこそ、 「一緒にやりたい!」と言ってくれた仲間たちが 「ありがとう!」 「なるほど!」 「まじで助かる!」
元はサークルの先輩からの誘いだった。 将来のことなど何も考えず、 ただ茫然と過ごしていた日々。 その中で、ありがたくも 自分に声がかかった。 「お前は将来どんな所就職したいの?」 当時大学2年生。 就活のことなど1ミリも考えていなかった。 「将来お金に余裕持って生活したくない?」 年金2000万円問題などが騒がれても、 政治経済について、何も感じず過ごす日々。 「今こそ、自分に“投資”すべきなんだ」 投資。 俺はギャンブルを嫌悪していたが “資金運用はギャ
日本の常夏。 暑さがカンカンと照りつく真夏日。 ビル高層化が進み、鳴り止まぬ工事音。 照り返すコンクリートの光を浴びながら 俺は大学のキャンパスに向かっていた。 時刻は12:00, 昼ごはんの時間。 出席点だけ出して、あとは後ろの方の席で 爆睡かますのが日課の2限を終わらせ、 俺はそそくさと大学を後にする。 しょーがねえだろ。 水曜2限だけ必修入りやがった。 卒業するためだけに毎週来なきゃいけないのが 本当にダルすぎる。 昼から帰ってやる事、 それはそう、 バイ