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【読書感想】アガサ・クリスティー「ハロウィン・パーティ」|映画の予告から始まる一冊の冒険

この本を選んだきっかけは、映画の予告編を見たからです。
🎃ケネス・ブラナー主演の「ベネチアの亡霊」👻

最初は舞台がイギリスではなくベネチアだったため、この映画の原作がまさか「ハロウィンパーティー」だとは思いませんでした。
一度単行本で読んだことがありますが、もう一度読みたくなりました。そこで今回は少し趣向を変えて「Audible」で聴くことに。通勤に車を利用していて往復大体40分位の時間があります。家でも家事をしながらでも小説の世界にもどっぷりハマるチャンス!
チャレンジです。


 話の進行とキャラクターの魅力  

私はアガサクリスティーの作品が大好きです。

その理由は、幼い頃からNHKで放送されていたエルキュール・ポアロのドラマを見て育ち、その魅力に引き込まれたからです。ドラマを通じてクリスティーの世界に触れ、その後、彼女の多くの作品を読むきっかけとなりました。

時間の縦軸と横軸にちりばめられた点と点が、最後の最後に線で結ばれる!その醍醐味が大好きなんです。

今回の作品もそうです。

後半の後半になると、もしかするとこの人が犯人なのか?と言う思いが頭をよぎりますが、最後までわからない!そして、ようやくエンディングに近づき、ああ、そういうつながりかあ…、と心がざわざわっとしてきます。

エルキュール・ポアロの特徴である、個性的な話しぶりやこだわりのつよい服装が、今回も色濃く描かれていて、運転しながら何度ププっと笑ってしまったことか。


作品のテーマと個人的な感想 

アガサ・クリスティーがこの作品を通して伝えたかったメッセージやテーマは何か?それは多分、人間の「心の闇」や「無邪気さと邪悪さの境界」について、ハロウィンという特別な日の背景を利用して探っているのではないかと思います。

美しいとは何か?
美しさに魅了される人間の心は何か?
そのことによってかきたてられる、人間の「無邪気さと邪悪さ」

本当にこんなことが起きるんだろうか、人間てそんなことができるんだろうか。毎回読むたびに心がざわつく。だけど、それが魅力的に感じ、何度も読みたくなるのがクリスティーの作品です。この「ハロウィン・パーティー」もそう。単行本で読んだ時も楽しかったし、こうしてAudibleとして新しく読むスタイルで試してみても、同じく魅了されました。

再びハマってしまいそうな、アガサクリスティの世界。今度はまた、何を読もうかな?聞こうかな?選ぶのに困っています💦

最後までお読みくださり、ありがとうございます😊




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