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日本食のポテンシャルに感動した話

こんにちは、鎌倉を拠点にするITスタートアップKoeeruで営業・マーケティング、広報を担当しています岡崎です🌞

先日、数週にわたって、食に関するグローバル調査の結果をお伝えしてきました。今回はその調査結果について、コンサルタントと対談した時に気づいた【日本食のポテンシャル】について書こうと思います。


グルテンフリーの米食文化

最近日本でも「グルテンフリー」という言葉をよく耳にすると思います。ダイエット食として取り上げられていたり、モデルの方が宣伝していたり。
そういったプロモーションをよく見かけるので、グルテンフリーは美容や健康意識が高い人が取り入れているもの、という認識でした。
しかし、これは間違っていました。

前提として、白人はグルテンアレルギー(セアリック病)に悩んでいる人が最も多い人種で、反対に日本人などの有色人種にはその傾向が低いと言われています。

上記の記事によると、アメリカでは、国民の約1%にあたる2100万人(重症の人が300万人ほど、軽症の人が1800万人)がこの疾患を持っていると言われています。1%と見ればそこまで多くないと思うかもしれませんが、欧米はパンや麺が主食である地域が多く、そうなると重大な問題なのです。
日本人で例えると、そばアレルギーよりも「白米アレルギー」のような認識になるのでしょうか。

ですがご存知の通り、日本食=米食文化なので、グルテンを気にする必要はなくなり、パンや麺に比べて多くの人が楽しめます。

最近、ラーメンは欧米圏でも人気になってきていますが、小麦の麺ならばグルテンアレルギーの人は食べられないですよね…
しかし米粉から作られた麺ならその心配は無用です。

昔からある知恵

本来の日本食は、一汁三菜とバランスが良い食事とされています。

また四季がある日本はその時の旬のものが身体に良いとされています。
例えば、夏は水分やミネラルが多いきゅうりやトマトなどを摂り身体を冷やし、冬は土の下で育った根菜を摂り身体を温めるなど。

※余談ですが、私は家が農家なので、幼い頃から食卓に並ぶ野菜は全て旬のもので、自然の摂理に逆らわない食生活は大人になった今も染み付いており、冬に夏野菜を食べると違和感を感じる程です。

さらに白米ではなく、玄米で摂ると血糖値の上昇を穏やかにしてくれたり、ビタミン・ミネラルが補えたりするため、戦時中や戦後の食糧難の時代には玄米は重宝されていました。おからも同様のことが言えます。

また寿司に酢飯を用いる理由は、腐敗を防ぐためです。

このように、日本食にはテクノロジーが発達するずっと前の古来から、理に適った食の理論がありました。

普段何気なく食べている食事や、和食には古の知恵が組み込まれていて、これが世界から和食が注目されている所以の一つなのではと思います。

日本食がもっと海外に出てほしい

何が言いたかったかというと、こんなにいいこと尽くしの日本食、もっと海外にアピールしてほしいと思います!

日本は島国なので、古来から独自の発展を遂げたことで、ヨーロッパやアメリカなどの陸繋がりの国とは全く違う文化、食事があります。これは誇るべきことなのです!

よく「日本はいいもので溢れているが、PRやマーケティングができていない」と言われるのも納得です。自身がヨーロッパに留学していたとき、中華料理のお店や中国の食料品店はよく目にしたのですが、日本食はなかなか手に入りにくい……

中国人はそもそも外国に住んでいる母数が圧倒的に多いため、そこで中国食材のマーケットが形成されやすいのは当たり前かもしれません。
しかし日本食で同じようにマーケットを形成するのは難しいケースもあります。例えば海外在住の日本人が多くないエリアの場合、マスマーケティングではなくファンマーケティングにフォーカスし、パッケージをローカライズしたり、特性のペルソナに刺さるようなPR手法が重要です。

「日本食=おいしい」という認知で終わらせず、「日本食は健康に良い」(おから=低GI食品、納豆=植物性タンパク質など栄養豊富、玄米=ミネラル豊富な食品など)という付加価値でPRしていくと、健康意識が高い中国や欧米圏に受け入れられやすくなるのではと考えます。

このように工夫次第で訴求できる層が変わってくるので、闇雲に輸出するのではなく、上記のような戦略を練り、ロイヤリティの高いコアファンを生み出すことが重要です。

とは言っても、遠く離れた国のリアルを知ったり、生活者の声を得るのはなかなか難しいと思います。

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