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「不良番長シリーズ」に見る、60年代バイカーファッション

こんばんは。
今回も前回に続いて「不良番長シリーズ」のヴィジュアルについてです。

それではスタート!

「不良番長シリーズ」の概要

前回くわしく書かなかったので、まずは「不良番長シリーズ」がどのような作品なのか書きます。

✔︎1969年から1972年までに16作品が作られた不良バイカー映画

✔︎ 1974年の「極道VS不良番長」というスペシャル版のような作品も入れると17作品

✔︎(↓画像は白黒だが)シリーズ全てカラー作品

✔︎下の画像の中央が、主演の梅宮辰夫

✔︎ 1969年に5作品が公開、第6作目の「不良番長 王手飛車」は1970年公開だが制作されたのは1969年

✔︎つまり、1969年という時代を6作品で味わえる

内容に関しては、2作目までは無法者が暴れ回り、わりとシリアスな内容なのですが、徐々にコメディータッチになっていきます。

ヴィジュアルは洋画の影響が大きい


主演の梅宮辰夫のヴィジュアルは、マーロン・ブランド主演の不良映画「乱暴者(あばれもの)」(1953)に強い影響を受けているのが特徴。

(肩の星型のスタッズもこの作品がきっかけで流行。後に詳述)

梅宮1人だけではなく、カポネ団という集団で暴れまわるところは、暴走族映画「ワイルドエンジェル」(1966)の影響も。

色々調べていくと、「乱暴者」は内容は大したことないのですが、不良バイカーファッションへの影響力の大きさには驚きました。

次の項から、「不良番長シリーズ」や「乱暴者」を通して、60年代のバイカーファッションの6つの特徴を見ていきましょう。

特徴①)クロスボーン


前述の映画「乱暴者」が公開されてから、世界の不良バイカーたちがクロスボーン(骨が交差したスカル)を背中にハンドペイントするカスタムが流行りました。

1960年代以降も長くそれがトレンドになったそう。

特徴②)レザーのつなぎ


レザーのつなぎは1950年代から存在していました。
ラングリッツレザー社が1950年代初頭に"the Cruiser(クルーザー)"を発売したのが最初。

特徴③)エンジニアブーツ


「乱暴者」の影響で、エンジニアブーツ(↓ストラップ付きのワークブーツ)もバイカーの間で流行りましたが、

「不良番長シリーズ」ではストラップのないブーツなので、エンジニアブーツの着用は確認できていません。


特徴④)ライダースの肩にスタッズ


冒頭でも軽く触れましたが、「乱暴者」の影響で、ライダースのレポーレット(肩飾り)に、星型のスタッズを加えるデコレーションも流行りました。

「不良番長シリーズ」では、星型ではないですが、やはりエポーレットにスタッズがついていることもあります。

特徴⑤)デニムベスト


1960年代、不良バイカーたちはデニムベストを愛用していました。
背中には所属するモーターサイクルクラブのトレードマークが刺繍されていて、これが"カラーズ"と呼ばれるユニフォーム。

不良番長では、デニムベストの後ろに何もデザインがない場合とスカルが刺繍されてる場合の2パターンあります。

特徴⑥)バイクメーカーのTシャツ

バイカーファッションの話の前に、不良番長シリーズでカーレースのイベントTシャツの着用が確認できたのでその話から。

1960年代は日本でもアメリカでもレースイベントブームの時代。

カーレースのイベントTシャツは安価で洗濯が簡単ということで、レースファンの間で定番アイテムになったそう。
イベント会場で売られていたようです。

余談ですが、ドリフターズ出演の映画でも加藤茶が「〜OF THE RIDING GP」(〜部分は特定不可能)と書かれた何かのレースイベントのTシャツを着ていました。

本題に入って、バイカーファッションに関しては、60年代のアメリカではバイクメーカーがオフィシャルのアパレルを販売するようになり、
バイクファンがお気に入りのバイクメーカーの服を着て自己主張するように。

(↓「Triumph」の読みは「トライアンフ)」

まとめ

もう一度おさらいすると、今回は、60年代のバイカーファッションについて

①クロスボーン②レザーのつなぎ③エンジニアブーツ④ライダースの肩にスタッズ⑤デニムベスト⑥バイクメーカーのTシャツ

上記の6つを紹介しました。

もちろんこの6つで60年代のバイカーファッションの全てを説明できたわけではないですが。

また映画で注目すべきバイカーファッションが見つかったら、ご紹介します。

ではまた次の更新で。


【参考文献】
「不良番長シリーズ」は↓の本の内容を映画で確認したする作業でした。

✔︎My Freedamn!8(Rin Tanaka/CYCLEMAN BOOKS/2009/P104-P106,P112,P116,P143,P174,P260)

【今回の記事で紹介した不良番長の作品】
不良番長シリーズは全てカラー作品。アマゾンのプライムビデオで300円か400円で観られます。

▪️「不良番長」(1969,第1作目)
デニムベストの項

▪️「不良番長 猪の鹿のお蝶」(1969,第2作目)
ライダースの肩にスタッズの項

▪️「不良番長 出たとこ勝負」(1970,第8作目)
カーレースのイベントTシャツ(バイクメーカーのTシャツの項)

【記事で紹介した洋画】

「乱暴者」は白黒作品、「ワイルドエンジェル」はカラー作品です。

▪️「乱暴者」(1953)
アマゾンプライムで199円で観られます。

▪️「ワイルドエンジェル」(1966)
ブルーレイが発売中。DVDがTSUTAYAでレンタル可能。



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1960年代を研究しています。映画や本を資料に記事を書いていくのでよろしくお願いします!映画の感想でなく、ヴィジュアルの部分に関心があり、映画衣装やその時代が感じられるものを調べて、その結果をこのnoteで発信していきます。
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