衝撃的な展開で濃厚な時間が過ごせました。
こんばんは。
今回はぶっとんだ衝撃作を紹介します!
「結婚相談」(1965)
▪️配給:日活
▪️形式/時間:モノクロ/105分
▪️監督:中平康
▪️キャスト:芦川いづみ、沢村貞子、高橋昌也
芦川いづみ主演の女の破滅をえがいた物語。結婚相談所の所長との出会いが主人公の女の運命を大きく変えていく。
【ストーリー】
鶴川島子(芦川)は、婚期を逃して30歳になり、家族に心配されていた。そこで島子は結婚相談所を訪れた。所長の戸野辺(沢村貞子)に男性を紹介され、何人かの男性に会うが、彼らは実は…。
感想
久々にくらいました。
この展開は予想できなかった。
濃厚な時間が過ごせて満足です。
結婚相談所の戸野辺(とのべ)という女がくせ者で、途中である「からくり」に気づくわけです。
そこが一度目のピークです。
(↓左・芦川、右・所長・戸野辺を演じる沢村貞子)
そこから島子が破滅へと向かっていくのですが、高林という悪い男にひっかかって、さらにどうしようもなくなる。
(↓の男性は、高林を演じる高橋昌也)
一番やばかったのは、「山で遭難したことがある青年」が出てくるシーン。
ここのシーンで緊張感が最高潮に達します。二度目のピーク到来です。
不気味なシーンが終わって、ある程度の段階で、「ピークは過ぎたな」と気づきます。
途中までは絶対に後味が悪い作品だとため息出ましたが、意外にも軽妙なラストで思ったより軽い気持ちになりました。
まとめ
抽象的な言い回しでぼかしてきましたが、事前情報は少なめで観たほうがいいです。
日活のホームページやDVDの内容説明を観てしまうと、「重要なからくり」部分がわかってしまって楽しみが半減してしまうので。
✔︎芦川いづみが体当たりな演技
✔︎二度ピークがある
✔︎30歳でオールドミスと言われていた時代
✔︎車から流れる曲の効果的な使われ方
↑のまとめに留めておきます。
おまけ
50~60年代の結婚観は、この時代のだいたいの作品でわかります。とにかく女性は結婚は早くしなくてはならなかったんだなと。
具体的には「山麓」(1962)や「婚期」(1961)を観ると、当時の早婚の実態がよくわかります。
「結婚相談」もなかなかのハードな作品でしたが、「夜の片鱗」(1964)という、さらに激辛にした破滅映画もあるので、よろしければお試しください。
「夜の片鱗」を経験してたので「結婚相談」を観てるときも少し気持ちに余裕がありました 笑。
ではまた次の更新で。
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