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【ファッション】「接吻泥棒」(1960)を観て気づいたこと

こんばんは。
寒すぎて暖房つけてます。

今日取り上げる映画は

「接吻泥棒」(1960)


宝田明(写真左)と団令子(中央)コンビの東宝配給のラブコメディー。
役名は、高田明(宝田明)、由紀美恵子(団令子)。

ちなみに写真右に写ってるのは、原作の石原慎太郎。ちょっとだけ出演しています。

四ツ谷が映るシーンも

ボクシングの試合のシーンも


白黒スチールではわかりにくいかもしれませんが、この頃の東宝映画はモダンで華やか。

1950-60年代でおしゃれな日本映画を探すなら
東宝作品を掘っていくのが良いと思います。

(下の画像は1964年公開の「君も出世ができる」)

海外のファッション誌が出てくる

デザイナーの西条(写真右)の店に、高田(中央の男)が頼んでいたコートを取りに来るシーンがあります。


美恵子(左)が西条(右)の作ったコートにケチをつけて喧嘩になるシーンでこんなやり取りがあります。

** 美恵子「あら、先生、まだご覧になってないの、今月のEsqire(エスクァイア)。」西条「あんたなんかにわかるもんですか。男が。」美恵子「男は知らんけど流行なら知ってます。」**

会話にある、Esqireというのは海外の男性誌。

【洋雑誌】 ESQUIRE US出版国:アメリカ / 英語 / 月刊:年12冊 (合併号は2冊カウント)1933年に創刊された歴史あるアメリカの男性総合誌。 主に30代~の男性をターゲットに、ファッションをはじめ、トレンド、アート、時事問題、政治、ヘルス、女性、ライフスタイルなど、男性が興味のある分野を知的にカバーしている。(出典: Kaigaizasshi.coM)


海外の男性誌までチェックしてるなんて、かなり感度の高い女学生ですね。

1960年当時、海外の雑誌を読んでいた人は限られていたと思いますが、裕福な一部の層は読んでいたのでしょうかね。

このあたりはまだまだ調査が必要です。

ちなみに西条の店にVOGUEが置いてあって、美恵子がパラパラ読んでるシーンもあります。

ちなみに1960年VOGUEはこんな感じ。

あと、海外ではないですが、西条に装苑から送られた花が映るシーンも。

ピルボックスハット

上の画像が小さくてわかりにくかったと思いますが、デザイナー・西条役は草笛光子(写真右)です。


デザイナーとあって、本作ではピルボックスハット(下の画像のような)という変わった帽子をかぶってるシーンもあります。


1950-60年代、映画に色々な帽子が出てきます。
形が変わっていて、どういう種類の帽子かわからないものも多いです。

引き続き、帽子にも注目していきます。

ではまた次の更新で!




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