見出し画像

積み重ねてきたものを失う不安と恐怖ーー長期休業の記録として

今日は短めのエッセイです。

うちの店は去年、前々から大家に言われていたとおり、テナントの契約満了とともに退去を行ないました。新しい店舗が見つからなかったため、そのまま一時的に休業に入っています。

目ぼしいテナントはあったので、長くても数ヶ月ていどで新店舗をオープンさせられるだろうと踏んでおり、特別あせる気持ちもなく準備を進めていました。

しかし、造作契約(居抜き)で入る予定だったテナントの家主と条件面での折り合いがつかず、それと時期を同じくして二人目の子を授かりたいと思うようになったため、妊娠がわかった時点で交渉から完全に手を引くことを決めました。

少なくとも今のところ、第二子が誕生し、その子の保育園が決まるまで
は再オープンを考えていません。

現在のところ、夫が頑張って働いてくれている甲斐もあって金銭的に困窮するような事態には陥っていません。そもそも自営業って不安定な仕事ですから、長年やっているとメンタルも鍛えられますし、いざというときの備えもそれなりにしてきたつもりです。

(▼すでに休業したときに書いた記事ですが、まだ心に余裕が感じられます)

が、この思ってもみなかった長い休業期間は、自分たちで決めたこととはいえ、不気味な不安感をもたらしています。

ここから先は

2,405字

¥ 300

頂いたサポートでほかの方の記事を購入したいと思っています。知見を広め、より良い記事作りを目指します!