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事業計画は立てなくても良い?起業する時の事業計画の扱いについて

こんにちは、小売店コンサルタントの小林れいです。

先日この記事を書いたときに

あ、もしかして事業計画って立てなくてもいいんじゃないかって思われちゃうかもーと思ったんです。が、本筋とは違うので、そこはフォローせずにさらっと流しちゃいました。

補足として今日は以下のことを書いていこうと思います。

1.事業計画は常に立てたほうがいいし、書いたほうがいい

当たり前ですが、事業計画は毎年立てた方がいいし、きちんと従業員さんにもフィードバックしたほうがいいです。

売上目標など、数字も決めたほうがいいです。

が、その数字の根拠は必要。

例えば、起業したてで見込み客ゼロの人が、

「今期終わる頃には、年商1億円で、年収1000万じゃ!」

と言っても、なかなか実現しないので、やっぱり、まずは見込み客のリストを●人は作って・・・とか、1億の売上ではなく、1000万の売上を作るには、●円の商品を●個売らないといけないから・・・と逆算して、計画を立てていきます。

そうすると、おのずと今何が足りてなくて、何をしなければいけないかが見えてきます。

すでに経営をされている方であれば、スタッフさんに、これだけ売上あげられれば、一人当たりこれだけベースアップできるよ、とか、ボーナスが●円払えるよ、みたいな根拠を言ってもいいですね。

単に売上をあげよー!大きければ大きいほどよいー!

といっても、自分の脳も、スタッフも、「は?なんでそれしないといけないの?」と腑に落ちないと絵に描いた餅でしかないのです。

2.5年後のことはわからない、計画と違っていたときにどう修正するのか

事業計画書を書く意味は、もちろん今年一年なにをしなければいけないか、を確認する意味もありますが、それ以上に

「計画と違ったときにどう修正するのか」

の、ひとつの指針になるからです。

前回の投稿で、あまり意味がない、と書いたのは、現代はいろんなサービスが日進月歩。

そして、WEB(SNS等含む)の発信によって、突然バズったりで状況が大きく変わることもありますよね。

なので、昔のように、5ヶ年計画でゆっくり事業を育てるというよりは、1年1年スピーディーに時代に対応させて、事業を進めていくしかないんですよね。

今のスピードだと、5年後なんて、どんな世界になっていて、どんなはやりになっているかわかりませんから。

だからといって、場当たり的な経営だと、毎日目先の忙しさに追われて、結局何をしているのかわからないようになってしまうので・・・

長期的な目標を立てて、今何をしなければいけないのか、を逆算し、計画に沿っていないなと感じたら修正することが必要です。

3.事業計画はうまくいかない時の指針になる

事業計画を立てた時に、ちゃんと根拠がある数字だった場合、うまくいかなかった時にどうするのか、を考える指針になります。

簡単な例を出しましょう。
一人起業で、月に最低でも25万の手取りがほしい。
経費は25万かかる。家賃、光熱費、各種サービス・・・・

さて、必要な売上は・・・?

50万円ですね。年商でいうと600万円。

ただ、今月終わったら、売上は30万でした。目標に20万円届きませんでした。

経費は絶対払わなければいけませんので、手元に残るのは5万円です。

では、次の月、どのくらい稼がないといけないのか。

いっきに70万円稼ぐ、のも一つですが、前月30万しか稼げなかったという実績があります。

たまたま30万円だったのか、じつは50万円という目標が高すぎて、30万円というのは【現状で】妥当だったのかもしれない。

となると、30万円の売上を来月70万円にするより、来月の目標はもうちょっと頑張って、40万円、それを3ヶ月続けられたら、次の3ヶ月は50万円を目標に・・・

のように修正していって、トータル年商600万にする、と修正できたりします。なので、変化が激しい時代だからといって、事業計画が不必要ということではありません。

4.うまく行きすぎていたら、高い目標に変える

逆に、TVに取り上げられたり、SNSがバズったり、突然素敵な取引先に見初められて、想定外に儲かることもあるでしょう。

その時も、慌てずに、そのチャンスをもとに、飛躍する方法を考えたり、いや、これは一過性のものかもしれないから、きちんと儲けをプールしておこう、と考えるのもひとつです。

ただ、商圏リサーチをきちんとしてないことで、意外とずーっと目標より儲かってる、というお店もあります。

それであれば、目標が低すぎていた、ということになるので、高い目標に修正したほうが、より事業も伸びていきますよ。

まとめ

まとめ結論、事業計画は、短期、中期、長期、いずれも作っていったほうがいいです。

ちなみに、私は2006年頃、京都の起業家向けセミナーの事業計画書で

「5年後に年商5億!」

という長期(w)目標を立てましたが、18年経った今も、達成できていませんwww

それは、手痛い失敗があり、しばらくは自分一人で仕事をしていこう、というきっかけがあったから、「当面この売上でいい」という結論になって、それ以上伸ばそうともしていないからです。

なんで伸ばそうとしていないのか、も含めて、私の失敗もまた記事にしたいと思います^^

今日もお読みいただきありがとうございました。

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