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Vol.11 厳しい社会と指導方法

元プロ野球選手のイチローさんが、高校野球の指導をしている取材記事が話題となっています。「大人に叱ってもらえない」Z世代が直面する「やさしさという残酷」という内容で、下記が要約です。

「今の時代、指導する側が厳しくできなくなって。何年くらいになるかな。高校生たちに自分たちに厳しくして自分たちでうまくなれって、酷なことなんだけど、でも今そうなっちゃっているからね。でも自分たちで厳しくするしかないんですよ。ある時代まではね、遊んでいても勝手に監督・コーチが厳しいから全然できないやつがあるところまでは上がってこられた。やんなきゃしょうがなくなるからね。でも、今は全然できない子は上げてもらえないから。上がってこられなくなっちゃう。それを自分でやらなきゃ。なかなかこれは大変」

この考えは、私も含む多くの指導者には共感を呼んでいるのですが、対象となる若い人はどう感じるのでしょうか。きっと、厳しい指導方法に“やりがい”や“感謝”を感じる人もいれば、“不満”や“不条理”と感じる人もいることでしょう。

実際に私自身は、家庭でのしつけや学校教育、部活動や会社勤めのときに厳しい指導を受けてきて、不平不満を口にしたり、不条理さを感じていましたが、それは今思えば、今を生きるために必要なことだったと思います。

今、職場で厳しい指導ができなくなっても、社会や経済、世の中の厳しさは変わりません。むしろ、低成長の日本、グローバル化した世界ではビジネス環境の厳しさは増していて、会社の上司は優しくても、顧客からの要求は厳しさを増すばかりです。

それなので、社会や仕事の厳しさを若い世代に伝え、プロフェッショナルとして生きていけるように上手く指導していくことがこれまで以上に求められています。

クロスメディアの人間主義的経営は、「人の可能性を追求する経営で、社会に新しい価値を提供する」です。厳しい社会やビジネス環境の中でも立派に活躍できるよう、愛情を持って指導をしていくことには変わりはありません。

クロスメディアグループ 代表 小早川幸一郎

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