小早川幸一郎(こばやかわ・こういちろう)

編集者、起業家、企業家。クロスメディアグループ株式会社、株式会社クロスメディア・パブリ…

小早川幸一郎(こばやかわ・こういちろう)

編集者、起業家、企業家。クロスメディアグループ株式会社、株式会社クロスメディア・パブリッシング代表取締役。編集者歴27年(ベストセラー多数)。経営者歴18年(成人する)。サッカー選手歴41年(最近フットサル)。お茶を少々(遠州流)。血液型はA型。身長175cm。

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【人間主義的経営】Vol.1 人の可能性を追求する

これからクロスメディアグループの経営、特に“人”について、「クロスメディアの人間主義的経営」というタイトルで連載をしていきます。 クロスメディアの人間主義的経営とは何かという話ですが、「人の可能性を追求する経営で、社会に新しい価値を提供する」ということであり、クロスメディアグループが現在進行形で行っている経営です。 働きがいのある仕事、職場、仲間とともに、創造性により生産性を高め、仕事を通じて自分を成長させ、自分の成長を通じて会社を成長させ、会社の成長を通じて社会に貢献す

    • 【編集者で経営者】京都出張

      日帰りで、京都出張。出版業界の集まりへの参加は久しぶりです。 書店や取次、出版社だけではなく、京都の作家や首長など、500名を超える会で、書店は地域文化のプラットフォームだとあらためて感じました。 私は創業から7年間は、自分で毎月、京阪神に営業に行っていたので、京都の書店ではそれなりに顔は売れていますが、同伴者でウチのスタッフの藤井は伝説の営業ウーマンなので、藤井に連れられてお偉い方々と親睦を深めることができたし、また、創業期にお世話になった現場の方々とも久々の再会をする

      • 【人間主義的経営】vol.6 経営理念の浸透方法

        前回は「経営理念とは何か」と「経営理念のつくり方」についてお話をしました。今回は「経営理念の浸透」について、当社の取り組みをもとにお話をいたします。 経営理念を社内に浸透させたいと一番思っている人は社長だと思います。社長直轄のプロジェクトとして、経営理念を額縁に入れエントランスに掲げ、ポスターをつくり社内に貼りまくり、冊子をつくってスタッフに配り、朝礼でみんなで唱和をする、というのがよくある光景ですが、これで経営理念がスタッフに浸透するかというと、なかなか難しいのが現実です

        • 【人間主義的経営】Vol.5 経営理念と社長と社員

          人間主義的経営に「経営理念」が重要なのは言うまでもありません。 経営理念の他に、企業理念、社是、ビジョン、ミッション、バリュー、パーパスなど、経営や仕事を方向づける言葉はたくさんあります。どの言葉を使うかは各社様々で、例えばトヨタ自動車株式会社のHPを見ると、経営理念としてビジョン、ミッション、バリューを掲げています。また、ソニーグループ株式会社はパーパスとバリューを前面に打ち出しています。 ちなみに当社は、経営理念としてビジョン、ミッション、バリュー、カルチャーを掲げて

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        【人間主義的経営】Vol.1 人の可能性を追求する

          【人間主義的経営】Vol.4 価値観と多様性

          先日、競争戦略で著名な楠木建教授がランチでの雑談で、「人間という80億もある価値観の異なる個性をまとめようとすること事態がムリな話」と、自身が経営者ではなく経営学者でいることについて話していました。 会社組織は、80億人とは言いませんが、異なる価値観を持つ個体の集まりであり、その集合体を目標に導くのが会社経営です。それなので、経営は大変なことだと今さらながら思います。でも、だからこそやりがいのあることだと思ってもいるので、経営者は、逃げずに、泣かずに、諦めずに、覚悟を決めて

          【人間主義的経営】Vol.4 価値観と多様性

          【人間主義的経営】Vol.3 すべてに魅力のある会社

          前回、人間主義的経営は“仲間を集める”ことから始まるという話をしました。 会社が仲間を集めるには、仕事内容や就業条件、経営理念、働いている人の魅力、そして、事業の成長性、健全性、社会性などのすべてに磨きをかけ、仲間にしたい人たちにアピールしていかなければなりません。 とはいえ、これらすべてのことに十分満足いくような会社は数少ないでしょう。 私たちの会社も、十分と思えることもあれば、不足しているだろうこともあります。 例えば、仕事が充実している人もいれば、上手くいか

          【人間主義的経営】Vol.3 すべてに魅力のある会社

          【人間主義的経営】Vol.2 仲間を集める

          昔から、経営に必要な資源は「ヒト・モノ・カネ」と言われてきましたが、この中でも今、企業が最も必要としているのが「人」であり、苦労しているのも「人」についてです。 クロスメディアでも他の企業と同様で、経営資源として「人」を必要としています。そして、「仲間」「パートナー」「顧客」という人を集め、仕事を通じて関係性を深めることに力を入れています。 人間主義的経営は、仲間を集めることから始まります。クロスメディアという組織で一緒に働いてくれる人を集める、人材採用です。 クロスメ

          【人間主義的経営】Vol.2 仲間を集める

          学びのすすめ

          クロスメディアグループは、ビジネス書の出版事業を行っているということもあり、仕事について一流の方々から広く深く学べる場所だと思います。 私自身、出版社や社長という立場を活用して、日々いろいろな場所に行き、経営者として成長するために学んでいます。先週は、日本、世界の起業家団体の勉強会に出席して、いろいろな方々から学び刺激をもらいました。 福澤諭吉の『学問のすすめ』の冒頭の有名な言葉で、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」とありますが、その後に、「人は生まれた時には

          制作力とは

          これまでに、「編集」とは企画と制作で構成されている。そして、「企画」とはアイデアを実行すること、とお話しました。 次にここでは、企画とともに編集を構成する「制作」についてお話をしたいと思います。 約20年前に遡りますが、当社の「クロスメディア」という社名の由来は、価値あるコンテンツを1つのメディアだけではなくユーザーに利便性のあるメディアで提供したい、という思いから来ています。 これから来るデジタルの時代では、自分たちでコンテンツを制作し、クロスメディア展開することで、

          企画力とは

          世の中には、アイデアはあるけど実行しない人がたくさんいます。そうなると、「あの人はアイデアマンだよね」というよくある話は皮肉に聞こえますね。 アイデアを実現するには、先ず企画にすることが必要で、企画は実行することで成立します。それなので、企画力があるというのは、アイデアがあって、実行力のあることと言えるでしょう。 企画力がある人は、自分の企画をどんどん実現していき、それを糧にして、さらに大きな企画を実現していきます。 私は若い頃、歳を取るとアイデアが枯渇し企画の量と質が

          編集とは

          私の会社や私自身、商品として「編集力」を謳っていることもあり、顧客から「編集力とは何ですか?」と尋ねられることがあります。 「編集」という言葉を辞書で引くと、 というような意味がどの辞書にも書いてあります。辞書に書いていることなので間違いではないのですが、言葉の意味も時代とともに進化していきます。 私は「編集とは、企画と制作」と答えています。 これは、編集という仕事の意味でもあります。 スティーブ・ジョブズは、「人は形にして見せてもらうまで自分は何が欲しいのかわからな

          編集者で経営者

          はじめまして、小早川です。これから、『編集者で経営者』というタイトルで、毎週noteで連載したいと思います。 連載の内容は、出版、編集(編集4.0)、メディア(Media as a Service)、技術(Editing Technology)、起業、ベンチャー経営、文化資源学など、最新のテーマや普遍的なテーマを編集者と経営者の視点で述べていきたいと考えています。 ・もっと上手く仕事がしたい人 ・いつかは起業したい人 ・ベンチャー経営者 ・ビジネス書が好きな人 ・著者にな