2023年にプレイしたゲームを振り返る 〜アドベンチャー編〜 part2
アドベンチャー編part1に続きpart2
アドベンチャー編が長くなるため、2回に分けて振り返ることに。
part1はこちら。
今回はインディーズゲームが多め。
機種はPS4・5とswitchがメイン。
・真 流行り神1・2パック (switch)
真 流行り神1と2が両方プレイできる。
どちらもホラーアドベンチャーでノベルゲーム形式。
都市伝説がテーマになっている。
真 流行り神1は、メインストーリーの”ブラインドマン編”から様々な話に枝分かれする。
肝心の内容の方は…残念だった…
1のほうはホラーというよりただただグロテスクで気持ち悪い話がひたすら続く。
悲しい…。
グロテスク耐性があると思っていた自分でも、痛そうなシーンが続くとさすがにつらい。
それに加えて、なぜかメインキャラクターたちが分岐によって全く異なる性格になる。
”ブラインドマン編”では主人公を助けてくれたキャラが、別の分岐では人の命を何とも思わないクズになってしまったり…
主人公に関しては、警察官なのに一般人相手に護衛術すら使えない。
毎回簡単に捕まってしまうので、私は”コダック”のように頭を抱えてしまう。
そのため、登場人物に全く感情移入できない。
ノベルゲームとしては致命的すぎる。
ホラー=グロテスクではない
真 流行り神2もホラーノベルでオムニバス形式。
前作の”ブラインドマン編”の2年後の話。
だけど主人公が同じだけで、1との繋がりはない。
前作で感情移入できなかった登場人物から、ガラッと登場人物も舞台も変わる。
5つの独立したオムニバス形式の物語で構成されている。
前作とシステムが変わり、1つの話につき”科学ルート”と”オカルトルート”に分岐するようになった。
1ではグロテスク一辺倒だったけど、都市伝説に沿ったホラーものになった。
グロテスクなシーンもあるが、グロテスクなだけではなくなったので1よりはかなりマシに。
メインキャラクターも1のように性格が大きく変わることもなくなり、魅力的なキャラクターになっている。
真流行り神3は評価が良いから、そちらに期待!
・フォーゴットン・アン (PS4/switch/steam)
PS4版をプレイ。
ジャンルはパズルアクションアドベンチャー
2Dの横スクロール画面で謎解きをしながら主人公の”アン”を目的地に導く。
システムは”INSIDE”や”LIMBO”のようなイメージ。
このゲーム一番の特徴は、全編アニメーションになっていること。
”フォーゴットン・アン”はゲーム画面もムービー画面もすべてアニメーション。
このおかげで世界観に没頭することができ、まるでアニメ映画を見ているような感覚だった。
古いおもちゃ、片方だけの靴下・・・。
”フォーゴットン・アン”ではそんな人々から忘れられたモノたちが行き着く場所が舞台。
主人公”アン”はこの世界で二人しかいない人間のうちのひとり。
奇妙で愉快な忘れ去られた物たちと繰り広げるストーリーはワクワクが止まらない。
パズルも絶妙な難易度で、シナリオもゲームシステムも大満足。
自分が忘れ去った物について考えさせられた。
最後まで大切に役目を全うさせてあげたい。
でも靴下の片側は相変わらずよく失くす。
"フォーゴットンランド"に行きついてたんだね…
・Mad Father (switch/steam)
switch版をプレイ。
part1で紹介した”Ib”と同じく有名フリーホラーゲームのリメイク版。
ツクール製のホラーアドベンチャー。
不気味な屋敷に怪しい実験を繰り返す父親と暮らす少女”アヤ”を操作し、屋敷を探索しながらアイテムを探し、謎解きをする。
”Ib”と比べて謎解きは簡単で少なめ。
そのぶん探索できる場所が広いので、探索がメイン。
程よい怖さで、怖がりだけどホラー好きな自分にはちょうど良い…!
リメイク版ではシナリオが大きく変化する2周目要素”BLOODモード”が追加され、そこで衝撃の真実が明かされる。
”Ib”も好きだったけど、ストーリーは”Mad Father”のほうが好き。
後味の悪い話が好きだからかも。
価格も1000円以下とお手頃。
フリーホラーゲームでしか摂取できない栄養素がある!
・Milk inside a bag of milk inside a bag of milk and Milk outside a bag of milk outside a bag of milk (switch/steam)
switch版をプレイ。
ジャンルはホラービジュアルノベル。
海外製のインディーズゲーム。
知らない人はタイトルにビビったと思う。
実はこれ、”Milk inside a bag of milk inside a bag of milk”と
”Milk outside a bag of milk outside a bag of milk"の2作品が収録されている。
それでも長いタイトル。
でもこの狂ったようなタイトルが、このゲームのすべてを表している。
”Milk inside a bag of milk”のほうでは主人公の少女がスーパーに牛乳を買いに行くのを手伝う物語。
プレイヤーは主人公の”イマジナリーフレンド”となって手助けをする。
1周あたり10分と短い。
それなのに強烈な世界観と理解が難しい独特な文章。
インパクトが強すぎて、ずっと頭に焼きついている。
”Milk outside a bag of milk”の方は1作目の続きの物語。
ビジュアルノベルの要素に加えてポイント&クリックの要素も追加され、ゲーム性が増した。
オープニングムービーのクオリティにもびっくり。
少女の精神疾患の原因であるトラウマを紐解いていく。
1作目と比べてボリュームも増し、マルチエンディングに。
もともとはロシアのインディーズゲームだけど、このゲームが日本語対応されたことが奇跡。
感謝でしかない。
2作品収録されて1000円と価格もお手頃。
普通だと思っていたことは、誰かにとっては普通ではないのかも
・A Dark Room (switch/steam)
switch版をプレイ。
steam版は日本語対応していない。
スマホアプリ版もあるけど日本語対応しているのはswitch版のみ。
テキストベースアドベンチャーのインディーズゲーム。
だけどシミュレーションの要素が強め。
イラストが一切なく、テキストのみで構成される硬派で尖ったゲーム。
真っ暗な部屋の中で目覚めた主人公。
画面も真っ暗で”火を灯す”というコマンドしか選べない。
”火を灯す”を選ぶと画面全体が明るくなる。
こうして、イラストが一切ないのに、文字だけで場面を想像をすることができる。
木材を集められるようになり、罠も仕掛けて動物の肉を食べられるように。徐々に村が形成される。
村人も住み着き、村人と役割分担しながらリソースを管理していく。
文明の発達は何をもたらすのか。
アドベンチャーゲームなので、ストーリーがあり、終わりがある。
こつこつリソース管理する楽しさ。
説明がない中、手探りで覚えていく楽しさ。
文字だけのゲームなのに、目の前に村の景色が確かに広がっていた。
最近のゲームはグラフィックも美しい。
だけどテキストだけのゲームで想像力をフルに働かせる楽しさは、このゲームでしか味わえないと思う。
価格も700円とお手軽。
・7 Days to End with You (switch/steam/iOS)
switch版をプレイ。PCはもちろんスマホで遊ぶこともできる。
言語解読パズル+ノベルアドベンチャー。
目の前にいる女性は全く知らない言語で話しかけてくる。
ノベルゲームなのに言葉が一切わからない。
女性は身振り手振りや手書きのイラストでなんとか言葉を教えようとしてくれているらしい。
これを繰り返しながら、女性の話す言葉を徐々に解読していく。
最初は全く何もわからない。
でも、『これはこういう意味かな?』と徐々に言葉やストーリーを理解できるようになっていく過程が楽しい。
海外に行ったらこんな感じなのかなって思った。
英語の長文を読解するときの感覚を思い出す。
実は答え合わせは存在しない。
十人いれば十通りの物語が存在するゲーム。
全てを理解したとき、思わず涙してしまった。
・Stories Untold (PS4/switch/steam)
switch版をプレイ。
ホラーアドベンチャーのインディーズゲーム。
steam版は日本語対応していないかも。
ホラーと言っても幽霊が出てきたり、ゾンビが出てきたりするような直接的な怖さではない。
何を言ってもネタバレになるタイプのゲーム。
全4章で構成される、ホラーアンソロジー。
章ごとに全く異なったゲームシステム。
すべてに共通しているのは”コンピューターへの入力”
第1章はテキストベースのアドベンチャーゲームを作中でプレイする。
ドアを開けたかったら『開ける』『ドア』のコマンドを入力して探索を進めるイメージ。
第2章は全く異なる物語、ゲームシステムでプレイすることになる。
2章以降はパズル・謎解き要素もある。
正直途中まで意味が分からなかった。
なんでいきなり舞台や登場人物が変わるんだろうって。
でも最後までやってみて意味が分かった時、すべてが一つになった。
怒涛の伏線回収が気持ちいい。
こういうタイプのゲームは大好物。
switch版とPS4版はセールで198円という壊れた価格になっているので、お菓子を買う感覚でどうぞ。
・アカイイト&アオイシロ HDリマスター (switch/steam)
switch版をプレイ。
ジャンルはビジュアルノベル。
PS2で発売されたアカイイトとアオイシロの2作品が収録されている。
和風伝奇がテーマの百合ノベルゲーム。
選択肢を選ぶことによって、エンディングや攻略対象キャラが分岐する。
ノベルゲームって全ルート攻略してもそんなに時間がかからないイメージ。
なのにアカイイトもアオイシロとどっちも30時間〜50時間ととんでもないボリューム。
エンディングの数もとんでもなく多い。
そのためアカイイトしか実はクリアできていない。
PS2時代のノベルゲームってこんな感じだったのか…と思いながらプレイした。
キャラクターの言動が、2000年代の少女向けアニメのあの感じ、懐かしい。
カードキャプターさくらとか、セーラームーンとか、おジャ魔女どれみとか…
あの感じ、わかる人はわかると思う。
色んなキャラのルートを攻略することで、物語の全体が見えてくるシナリオはすごくよかった。
アカイイトは吸血シーンがある。
そのシーンだけやたら官能的なボイスが流れるから、家族の前でプレイするのが気まずかった…
でもこれだけ分岐があるのに作り込みが丁寧で、伏線もしっかり回収される。
お値段以上のクオリティとボリュームではあると思う。
だけど少し不便な要素も目立つのと、キャラクターたちの言動に時代を感じるから、好みは別れそう。
自分はそもそも百合好きというわけではないから、面白いとは思ったけどハマりきれず。
・Outer Wilds (PS4・5/switch/steam)
PS5版をプレイ。
PS plusのゲームカタログで遊べる。
switch版がリリースされた、めでたい!
ジャンルはSFアドベンチャー。
以前に詳しく紹介したので簡単に振り返る。
理解するまでが大変だけど、理解したらとんでもなく面白いゲーム。
惑星が消滅する22分間をループしながら謎を解明していく。
知的好奇心の赴くまま、宇宙飛行士になって広い宇宙を冒険する。
散りばめられた謎を読み解いたとき、全てが繋がる気持ちよさ。
まるで学者になったかのような気分。
万人受けはしないけど、ハマる人はとことんハマる。
ハマりすぎてゾンビになる人も現れる。
そんなゲーム。
考えるのが大好きな人、考察好きな人、知的好奇心旺盛な人、文章を読むのが好きな人。
Outer Wilds沼へようこそ。
気になった人は何も調べずプレイしてください。
画面酔いしやすい人は注意。
・帰ってきた 名探偵ピカチュウ(switch)
ポケモン+推理アドベンチャー。
3DS版を今年プレイしていたから、楽しみにしていたゲームのうちの一つ。
3DS版名探偵ピカチュウの記事はこちら。
ポケカのプロモカードがついてたんだけど、かわいい…!
ガーディーに乗った名探偵ピカチュウのイラストが可愛くて、ポケカをやったことがないのにずっと眺めてた。
3DS版の名探偵ピカチュウの続編。
まず続編が出たことが信じられなくて嬉しかった。
3DS版で、大きな謎が残ったまま終わったから、その部分がswitch版で解決したのが嬉しい。
3DS版のメインキャラクターが続投だったから、シナリオ的にはswitch版から始めた人にはあんまり優しくないのかも。
ポケモンに聞き込みできる”ピカチュウ”と、人間に聞き込みができる”ティム”のコンビは相変わらず最高。
ポケモンを使わないと成り立たないトリックの事件を、ピカチュウとティムで解決する楽しさがまた味わえて嬉しい。
そしてなんと言ってもおっさんピカチュウがかわいい。
ことあるごとにピカチュウに話しかけるボタンを押しまくった。
3DS版は子供から大人まで楽しめる絶妙な難易度だった。
だけどswitch版では、難易度が下がり大人がプレイするには簡単すぎた。
推理アドベンチャーってハードルが高いから、難しいとみんなが遊べなくなるから仕方ないのかなぁ…
あとは、他のポケモンとピカチュウが協力して操作するパートがあるんだけど、ガーディー以降は必要性があんまり感じられなかった…
3DS版が名作すぎて、超えれなかった感覚はあるけど、ちゃんと完結したことが名探偵ピカチュウファンとしてはすごく嬉しかった。
特典のポケカだけが欲しくて、ソフトの方を速攻で投げ売りしてる人も多いけど、ポケモン好きなら少しでも良いからやってみて欲しい…
・THE DARK PICTURES: MAN OF MEDAN (PS4・5/switch/steam)
PS5版をプレイ。
映画を観る感覚でホラーゲームをのんびりやりたい気分だったから、PS plusのカタログからプレイ。
ジャンルはシネマティックホラーアドベンチャー。
以前の記事で取り上げているので、簡単に振り返る。
夫と自分の協力(足の引っ張り合いともいう)プレイでクリア。
このゲームは”THE DARK PICTURES”というホラーアンソロジーシリーズのうちの1作目にあたる。
名作ホラーゲーム”Until Dawn”の制作陣が開発したシリーズなので、”Until Dawn”好きには堪らない。
このゲームを一言で説明するならプレイするホラー映画
イメージ的には”13日の金曜日”の映画で逃げ惑うキャラクターたちのセリフや行動を自分で選択できる感じ。
しかもマルチエンディング。
良くない言動をしてしまったり、QTEでミスったら容赦なく操作キャラが死んでしまう。
自分も1人死なせてしまった。悲しすぎる。
映画を見る感覚でのんびりプレイできて、ゲームの息抜きのゲームとして楽しんだ。
ちなみに1作目はジャンプスケア(急なびっくり要素)が多め。
のんびり見てたら急に驚かされたり、QTEで不意打ちされたり、緊張感が常にあって最高の体験だった。
・THE DARK PICTURES: LITTLE HOPE (PS4・5/switch/steam)
さっき紹介した”THE DARK PICTURES”シリーズの2作目。
システムは”MAN OF MEDAN”とほとんど一緒。
ストーリーや登場人物は全く違うから2作目からでも楽しめる。
THE DARK PICTURESの3作品の中で一番好きなストーリー。
衝撃のラストに鳥肌が止まらなかった。
この衝撃のラストについて語り合いたいので、プレイした人や実況動画を見た方がいれば教えてください…!
1作目はジャンプスケアで怖がらせてくる怖さだったけど、2作目はじっとり精神的にくるホラーだった。
・THE DARK PICTURES: HOUSE OF ASHES (PS4・5/steam)
”THE DARK PICTURES”シリーズの3作目。
3作目はパニックホラー寄りになった。
もちろん前作との繋がりは一切ない。
戦争ものになってこれはこれで面白かったんだけど、2作目のラストが良すぎて超えれなかった。
これは3作目でダメになったわけではなく、完全にホラーの好みの問題だと思う。
同じホラー映画好きな人でも”SAW”が好きな人もいれば、”IT”が好きな人もいる。
そういう感覚。
アドベンチャー編もこれですべて振り返った。
一番好きなゲームジャンルだから、長くなってしまったけど最後まで読んでいただいた方がいればありがとう。
アドベンチャー編part2での個人的ベストアドベンチャーは
Outer Wilds
悩んだけど、この中で一番記憶を消してまた遊びたいゲームだった。
記憶が消えたころにswitch版を買って遊んでいると思う。
いまは”バルダーズゲート3”を夫と遊んでいる。
これが楽しすぎて夫婦でクリスマスもクリスマスイブもバルダーズゲート漬けだった。
イルミネーションなんてもう何年も見てないなぁ…
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