小林 悟

昭和生まれのプログラマ。 一度は独立するも営業センスのなさを痛感し、コンサルティング会…

小林 悟

昭和生まれのプログラマ。 一度は独立するも営業センスのなさを痛感し、コンサルティング会社へ転職。 その後、なし崩し的になんとかIT企業を設立。 田舎でも都会でもない街でヌクヌク働いているが抜け出さなければと考えている。

最近の記事

Web3(3.0)ってうちの会社に関係あるの?〜(2/5) 純粋にブロックチェーン編〜

はじめに Web3は「技術」ではなくブロックチェーンを基盤とした「理想・アイディア」です。Webメディアや新聞・雑誌などのWeb3に関する記事では、Web3の「理想」とブロックチェーンの「技術」を混同または拡大解釈してしまうような内容を目にします。 ここではWeb3とは独立し、純粋にブロックチェーンについて見てみましょう。仮に「Web3(3.0)」がバズワードで一過性のブームだったとしてもブロックチェーンから学べることは多く有益です。 ヒストリー・動機 アイディアは1

    • 「Web3(3.0)」ってうちの会社に関係あるの? (1/5) 〜概要編〜

      はじめに 日頃お会いする経営者の人などから「Web3.0って何?」「うちの会社にも関係あるの?」と聞かれる様になりましたので、まとめてみようと思います。 Q1. Web3(3.0)って何? 明確な定義はないですがブロックチェーン技術により、 「インターネットがこうなったら素敵だね」と言う理想とアイディアです。 Q2. Web3(3.0)の理想って? 現在、GoogleやAmazonといった特定の企業が個人のデータを所有・管理(中央集権型)し、利用していますが、プライ

      • Windows11は女性ファッション誌の夢を見る?

        先日知り合いから「Windows11にしたけどあの画面が"ブワァッ"出てくるのが馴染めない」と相談を受けた。 恐らくこれのことだろう。確かに"ブワァッ"と出る。 それ以降僕の頭の中には「ブワァッと問題」となって残り続けた。 Windows11のデザイン原則 仕事が落ち着いたのを見計らい調べてみると、Windows11ではデザインシステムを刷新し、新たなユーザエクスペリエンスを提供している。曰く だそうだ。簡単、穏やか、個人用、親しみ、完全で一貫が設計原則らしい。 その

        • 数字で見るApple Watchのアプリ市場。iPhoneの方が100倍多かった。

          Apple Watchのアプリを開発しているが、どれくらいの市場規模なんだろう?と気になって調べてみた。 noteだとテーブルが作れないのでspreadsheetにまとめた。 https://bit.ly/3yV2bNi 販売台数の推移 データの検証 2021年の販売台数は、iPhoneが2.4億台、Apple Watchが4,600万台で、iPhoneが約5倍 iPhoneのアクティブユーザ数は12.3億人で、iPhoneユーザ12人に1人Apple Watchを

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          調べ始めて分かったプログラミング教育最大の問題点 (読み物)

          2020年から段階的に義務教育におけるプログラミングが必須化となった。 僕もプログラマであり、また教室で子どもたちにプログラミングを教えているので、その内容を調べてみようとしたのだが… 文書の内容が無限にわからない 文部科学省のWebサイトにまとまっている。が全体的に冗長で曖昧で理解できない。 キリがないので個別の引用は控えるが、 例えば「プログラミング教育の目的」の様に、知りたい内容を設定して文書を読み進んでも結論が一意に定まらない。 読み終えて煙に巻かれた様な掴み所

          調べ始めて分かったプログラミング教育最大の問題点 (読み物)

          4360万円誤送金から考えるシステム開発

          4360万円がなぜ起きたのかの概要が明らかになった(2022/5/20時点情報)。 ↓ リンク先は1月もすれば消えるだろう 誤送金に至った経緯 本来は振込先と金額が記録されたフロッピーディスク(以下FD)を銀行に渡すのみ しかし新任の担当職員が銀行に提出する必要のない「振込依頼書」を提出 振込依頼書は上記データを作成するとシステムにより自動で印刷される 振込依頼書には振込合計金額10万円 x 463世帯=4630万円と、名簿の一番上の人の名前だけが記載される仕様

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          Zoomミーティングの9割無駄

          この2年でZoomやSkypeなどのオンラインミーティングツールによる会議(以降総称してZoomミーティング)に参加する機会が増えた。 移動の時間を考えれば従来の対面によるミーティングよりは効率的であるんだろうが、僕はZoomミーティングの9割は無駄だと思う。 自分から「Zoomミーティングお願いします」と言ったことは一度もない。 Slack + GStuite または Teams を使ったコミュニケーションの方が何倍も生産性が高い。 Zoomと比較したSlackの優位

          Zoomミーティングの9割無駄

          8割の人に電話・メールからSlackに変えてもらった方法

          Slackは便利なのにお客さんや上司が使ってくれない。 そんな人は多いのではないだろうか。 結論から書くと を徹底することで8割の関係者にコミュニケーションをSlack(またはTeams)に切り替えてもらうことができた。 ここで電話・メールの弊害を見ていこう。 電話の弊害 コミュニケーションが同期的で時間を拘束される 情報がオープンにならず内容が記録に残らない ファイルやリンクを送れない 自分の考えを整理し文章化することが苦手であることが多いため 問題や状況を整理

          8割の人に電話・メールからSlackに変えてもらった方法

          起業6年目〜「不安」が減り「喜び」も減る〜

          アプリやシステムを開発する会社を作って6年目になる。 経営・営業・技術、安定して順調。 なのに日に日にまして行く閉塞感… こりゃ何? 悶々と考えて見えてきたのは、経営と言うよりもエンジニアとしてのあり方に問題がある、だった。 1. オープンなアウトプットがない インターネットに公開されたプログラムやノウハウ(集合知と呼ばれる)を使ってプログラムを作るのだが、自分で公開しているものがない。 仕事は守秘義務があるため成果を公開にできないものばかで、アウトプットがクローズで

          起業6年目〜「不安」が減り「喜び」も減る〜