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数字で見るApple Watchのアプリ市場。iPhoneの方が100倍多かった。

Apple Watchのアプリを開発しているが、どれくらいの市場規模なんだろう?と気になって調べてみた。

noteだとテーブルが作れないのでspreadsheetにまとめた。
https://bit.ly/3yV2bNi

*1 年平均販売成長率直近5年のCAGR(年平均成長率)。1年当たりの平均成長率。
*2 ユーザ1000人当たりのアプリ数ユーザに対するアプリ密度を表す。

販売台数の推移

iPhoneとAppleWatchの販売台数の相関係数-0.09 = 相関なし

データの検証

  • 2021年の販売台数は、iPhoneが2.4億台、Apple Watchが4,600万台で、iPhoneが約5倍

  • iPhoneのアクティブユーザ数は12.3億人で、iPhoneユーザ12人に1人Apple Watchを持っている事になる

  • 販売昨年比はPhoneが122.9%と大きく伸びているが、5年間の平均成長率を見ると、Apple Watchが37.8%と成長率が大きい

  • アプリの数はiPhoneの210万に対し、Apple Watchが2万と僅か1%
    iPhone
    のアクティブユーザが12倍に対しアプリ数は100倍になる

  • アクティブユーザ数に対するアプリの密度を比較すると、ユーザ1000人に対しiPhoneは17.1個、Apple Watchは2個でiPhoneに比較し11%程度である

  • iPhoneの販売台数とApple Watchの販売台数に相関は見られない


Q1. なぜApple Watchのアプリは少ないの?

仮説1.  iPhoneに比べコンテンツの表現力が乏しく、課金コンテンツが作成しずらく、アプリをマネタイズしずらい。

仮説2. 開発リソースの投入に比べリターンが少ない。クロスプラットフォーム開発ツールが使えない。

仮説3. ユーザがアプリをダウンロードして使うという認知が薄い。
アプリの検索が音声入力またはスペル入力でやりずらい。

Q2. Apple Watchのアプリはどんな時に作成すべき?

第一に、既存サービスやアプリの操作またはインフォメーションの補助機能として有効であろう。Apple MusicアプリやMapアプリなどが該当する。

第二に、Apple Watchでしか取得のできない、心拍数や歩数などのヘルスデータを利用する健康・スポーツ系アプリである。

第三に、ジェスチャーを使ったアプリ。wareOS8から追加されたAssistiveTouchは上肢に障害人がハンドジェスチャーで操作するための機能であり、また手袋した状態などでの操作など、その活用が増えていくだろう。

感想

筆者もApple Wachのアプリを作成しているが、iPhoneのアプリに比べ、まだまだ市場及び活用方法が発展途上という印象を受ける。
一方wareOSへの機能追加や、スタンドアローンモード、Appleの他のデバイスやサービスとの連携強化など、色々できることが増えてきているので、直ぐのマネタイズは難しいが「何ができるか?何を作るか?考えることが楽しい分野」である。


参考サイト

下記のサイトからデータを集めてまとめた。


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