「Web3(3.0)」ってうちの会社に関係あるの? (1/5) 〜概要編〜
はじめに
日頃お会いする経営者の人などから「Web3.0って何?」「うちの会社にも関係あるの?」と聞かれる様になりましたので、まとめてみようと思います。
Q1. Web3(3.0)って何?
明確な定義はないですがブロックチェーン技術により、
「インターネットがこうなったら素敵だね」と言う理想とアイディアです。
Q2. Web3(3.0)の理想って?
現在、GoogleやAmazonといった特定の企業が個人のデータを所有・管理(中央集権型)し、利用していますが、プライバシー、セキュリティ、データの所有権、コストなどで利用者が不利益を被ると言う問題が出てきています。
そこでブロックチェーン技術を使い、データをみんなで管理(分散管理)することで、それらの問題を解決しようと言うのがWeb3(3.0)の中心的な考え方です。
また、ブロックチェーン技術を使うことで仮想通貨の様な「新しい世の中の仕組み」が実現されることも期待されています。
Q3. 分散管理って何?
次の例を見てみましょう
通知表をもらったA君ですが1と2が多く困りました
A君は1を4に書き換え、成績が良いように改竄しました
A君はその通知表を両親に渡しましたが改竄していたことがばれて怒られました
通知表はA君に渡すと同時に、お父さんとお母さんにコピーが送られていたのです
3つの通知表を比べた結果、A君の通知表のみが違っていたため改竄があったとバレたのです
このように、一人だけがデータを持っていて管理する(中央集権管理)のではなく、複数の人が同じがデータを持つ(分散管理)ことで改竄を防ぐことができます。
Q4. 新しい世の中の仕組みって?
インターネットの登場で「情報」はほぼコストゼロでいつでも手に入る様になりました。
しかし「お金」のやり取りはそうはいきません。なぜならば盗まれたり改竄されたりする心配があるからです。
そこで私たちはAmazonの様な信頼できる企業(仲介者)を介してお金をやり取りしています(トラストな状態言う)。
しかし一つの企業が集中して個人のデータを管理することで、プライバシー、セキュリティ、データの所有権、などの問題が発生しています。
そこで登場するのがブロックチェーン技術です。
先に述べた分散管理とアルゴリズム(次回詳しく)により信頼できる仲介者がいなくても、誰もがお金のやり取り(価値の移転)ができる様になります(トラストレスな状態と言う)。
つまり信頼できる国や金融機関などの中央で管理する機関がなくても、誰もが価値の移転が可能になるのです。
Q5. 何が変わるの?
中央集権管理から分散管理に変わることで
プライバシーが保護される
セキュリティが向上する
システムが安定する
トレーサビリティが担保される
コストが削減される
など様々な効果が期待されていますが最も大きな変化は
情報のインターネットから、価値のインタネットへ
でしょう。今までは「情報」の通信網だったインターネットが、「価値」の通信網として変化し、新たにできた道に様々サービスが出来上がることで世界が変わることが、Web3(3.0)の主要な概念と言えるでしょう。
まとめ
Web3(3.0)とは「インターネットがこう変わるといいね」と言う理想とアイディア
ブロックチェーン技術の分散管理(とアルゴリズム)が基盤となっている
データの管理方法が中央集権管理から分散管理になることで、国や銀行や特定の企業を介さず、直接価値のやりとりができる
インターネットは「情報」の通信網から「価値」の通信網に変化し、様々なサービスが登場すると予想される
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