調べ始めて分かったプログラミング教育最大の問題点 (読み物)
2020年から段階的に義務教育におけるプログラミングが必須化となった。
僕もプログラマであり、また教室で子どもたちにプログラミングを教えているので、その内容を調べてみようとしたのだが…
文書の内容が無限にわからない
文部科学省のWebサイトにまとまっている。が全体的に冗長で曖昧で理解できない。
キリがないので個別の引用は控えるが、
例えば「プログラミング教育の目的」の様に、知りたい内容を設定して文書を読み進んでも結論が一意に定まらない。
読み終えて煙に巻かれた様な掴み所ない感覚に襲われるのだ。
一度チャレンジしてみて欲しい。
なぜ理解できないのか?
教員免許を持っていない為、教育課程を理解できない
エンジニアなので理解できない
曖昧になる事を意図して書いてある
1と3は推測の域であるが、2に関しては確証高い。
なぜエンジニアには理解できないのか?
エンジニアが普段読む文書は、テクニカル・ライティングと呼ばれる手法で書かれている(事を期待している)。
テクニカル・ライティングとは、伝えたい内容を少ない情報量・文字数で、漏れなく・誤解なく記述する書き方である。
読み手に対し、わかりやすくかつ最小の負担で伝えたい内容を理解してもらうことを目的としている。
一つの文は一つの内容に絞って書く(1文1メッセージ)。
接続詞の使用を最小限に抑える。
用語には一貫性を持たせ定義の明確にする。
確からしい事実(ファクト)を順序立てて組み立て、結論までが筋道だっている(論理的)。
文章、章の最初と最後に重要なポイントを明示する。
最後だけ読めばわかるようにする。
などの特徴がある。
最大の問題点
プログラマに限らずエンジニアにとって、テクニカル・ライティングは必須かつ最も基本的スキルである。
「教育の情報化に関する手引」の主要目的として情報教育が挙げられているが、テクニカル・ライティングで書かれていない。
少なくともエンジニアの観点では完全に素人が書いた文章である。
「教育の情報化に関する手引」を書いた人、また読んで理解できる人が、果たして本当にプログラミング・情報教育・論理的思考、を教えられるんだろうか?
大きなクエッションマークである。
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