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自殺対策、勝手にキャンペーン特別延長編 「自死遺族」

また有名人が自らの命を絶ってしまった。

有名人だから大きく報道されるけど、最近の社会情勢を踏まえれば、同日に自ら逝ってしまった方がほかにもいらっしゃるんだろうな…と思ってしまう。違ってて欲しいけど。

今回は「自死遺族」に対する疑問の投げかけや中傷がちょっと気になってしまった。

自死遺族とは、家族を自死で亡くした遺族のことで、広義では近しい知人も含む。1人の自死により平均5〜6人が自死遺族になるそうだ。

そして、現状まだまだ自死が特別視されているが故に、自死遺族の苦しみは深い。

夫を自死で亡くしたある女性は、他の親族に「どうして助けられなかったんだ。お前のせいだ!」と言われ、お葬式への出席も許されなかったそうだ。

母親を自死で亡くした中学生は、母の死因について尋ねられたら「心臓病だった」と嘘をつくよう親族に言いつけられた。

本来、この局面で一番つらく、ケアが必要なのは自死遺族なのにも関わらず、故人との別れを十分悲しむことも許されない。そしてこのことは更なる悲しみを招く。

実は、自死遺族が自死する確率は、自死遺族でない場合と比較して高くなる。つらさにぶち当たった時に、自死が対処法のひとつとして選択肢に上がりやすくなるのだ。

「私にできることはある?」「何もできないけど、そばにはいてあげられるからね」と声をかけ、そっと見守ろう。

そして、落ち着いたころには、また気持ちを聴いてあげよう。



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