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💗*愛詩*💗

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私の詩は、ほぼノンフィクションの感情そのまま。 経験しないと出ない想いを綴っています。 だから、私にとって詩は短いドラマ。 愛する誰かへの短いラブレターなのです。
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#冬

―雪かき―

―雪かき―

かけどもかけども降る雪は.

我等、

人の呼吸の乱れなど 御構い無しで.

緩急つけて まっ白なパレード.

大空と大地は 雪たちのステージ.

人の吐く白い息すら無意味とかき消す程に.

過酷な冬の戯れののち.

なんと 家の暖かさ.

一杯のココアの美味しさ.

抱き上げ顔をうずめる愛猫の.

幸せみちた温もり やわらかさ.

ふんわり じんわり.

凍えた全身にしみわたる.

気づかされる

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―熱―

―熱―

いつか意識とは裏腹に.

この身体 朽ちるのならば.

伝えたい想いの

保留なんてしている場合じゃない.

いつか想いとは裏腹に.

失った恋を.

すかして遠目で呼び覚ますのならば.

唇かみしめて.

泣くのをこらえている場合じゃない.

どうせ一度の命なら.

情念をさらけ出し.

身体ごと燃えつくす程の勢いで…

―口づけ―

―口づけ―

白い吐息の絡まる距離.

人の体温の有り難さを強く感じる季節.

絡まる吐息を.

一つにまとめて塞ぎたくなる.

貴方のくちびるから情熱が走る.

時折触れる鼻先の冷たさが.

夢じゃない現実に連れ戻し.

繰り返す口づけのさなか.

目をとじない貴方の.

意地悪な衝動が更に熱を増す.

冬…

愛しい人とすごす季節.

貴方の存在が…

一際愛に目覚めさせる季節.

―冬―

―冬―

雷鳴轟き.

闇が嗤う.

冬将軍の到来に.

大地が震え.

恐れおののき冬支度.

厳しさの刹那.

あとは一面.

あなた恋しさ.

世界は静か..

真っ白に染まる.