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【長編小説】熊の飼い方

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新社会人になり、不安と期待を寄せる青年。 一方で平凡な毎日に飽き飽きした青年。 そんな二人の青年の苦悩と不安を描いた小説。 ※フィクションです。登場人物や団体は架空のものです。
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熊の飼い方 13

熊の飼い方 13

光 7

 上司からの所謂パワハラは日に日に悪化してきた。いる意味ある?なんで社会人なったん?社会不適合者やん?など日々罵倒を浴びせられた。考えすぎて、家で嘔吐した。しかし、食らいついた。本当の社会不適合者にならないために。逃げて実家になど帰れない。働きもしないやつなんて大人じゃない、といわれるに決まっている。逃げ場なんてどこにもない。
 気が付くとまた、フットサルをしに来ていた。最近行く頻度は減

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