きっちょ

力士がどすこいって言ってるの聞いたことない。

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最近の記事

Perfect Days

という映画を観た。 毎日を完璧に生きているつもりでも、同じ日常は一つとして存在しない。 我々の日常には不完全なものが多く含まれている。 その不完全がもたらす揺らぎによって、予想しない出来事に見舞われたり、違う世界の人々と出会えたりする。 そんな、なんの変哲もない日常の中に潜む不完全さに、愛おしさを感じられる映画だった。 人は、映画にもならないような平凡な生活に、人生の多くの時間を費やす。 人生の節目や目立った出来事に感情を動かされることはあるが、日常の些細な出来事の中

    • 砂が入ったら出せばいい

      大人になってからの僕は、昔ほどはしゃぐことがなくなった。 長い時間生きていると、周りの出来事の多くが既に経験したことのある出来事になっていく。 だから初めて経験した時ほどの驚きや感動はないし、はしゃぐことも少なくなる。 大人になるってことは、走りづらい靴を履くことだって聞いたことがある。 大人になると、昔履いてたような汚してもいいスニーカーやサンダルは履かなくなって、革靴や高いスニーカーを履くようになる。 革靴や高いスニーカーでは、思うように走り回ることなんてできない

      • 理解することを諦める

        万有引力に関する解説サイトを見た。 そのページの見出しには「なぜ人間は地球に引き寄せられるのかを解説します」と書いてあった。 その見出しを見て僕はワクワクした。 物と物はなぜ引き寄せられるのか、どこからそんな手品のような力が発生しているのか知ることができると思った。 しかし、そんな僕の期待は呆気なく打ち砕かれた。 そのサイトには 「物と物は互いに引き寄せられる力を持っている、それを万有引力という、質量の大きなものほど強い引力を持っている」 要約するとだいたいこんなこ

        • 日記を書こうとするやつ

          何を書けばいいのかよくわからないので、とりあえず僕の生い立ちを簡単にお話ししようと思います。 やっぱやめます。 そもそも「日記」には、"1日の行動を文字におこすことによって自分の目標をしっかりと見据える"とか"1日を振り返って反省点や改善点を意識しやすくする"なんていった目的があるんだそう。 なるほど、素晴らしい。 英語で言うとfantastic。 では僕もしっかりと1日を振り返ろうと思う。 まず今日の朝目が覚めて一番に何を思ったかというと、明らかに浮気しそうな異性と

        Perfect Days

          30分

          時間が経つのはやい。はやすぎ。マジパない。卍。 前回noteを書いてからまだ体感7日ぐらいしか経ってない気がする。 まぁ実際7日しか経ってないんだけど。 今日は朝腹痛に襲われたので、いつもより30分遅れて家を出た。 30分遅かっただけなんだけど、いつもと街の景色が違う。 人が少ないし、陽が昇っていて明るい。 なにより違うと思ったのは、人の歩く速度。 心なしかみんなゆっくり歩いていて、時間の流れが緩やかに思えた。 対して、30分だけ早いいつもの朝は時間の流れが早い。急

          スピッツ 横浜サンセット2013 -劇場版-

          スピッツが好きです。マジで。 スピッツ好きのコアなファンからは鼻で笑われるようなにわかファンではあるけども、スピッツのことが好きなのです。マジで。 コロナ禍における巣ごもりが加速したせいもあって、様々なアーティストが趣向を凝らして僕たちを楽しませてくれた。 スピッツもそんなアーティストの一組。 スピッツは家で過ごすことが多くなった我々のために、YouTubeに「横浜サンセット2013 -劇場版- 」の映像をフルでアップしてくれていた。 そう、アップしてくれていたのだ

          スピッツ 横浜サンセット2013 -劇場版-

          何かを習得する動機

          僕が英語を習得したいと思っている理由は、 世界中の人々と交流をすることができ、グローバルな仕事に携われるからだ。 いま述べた動機は嘘です。 嘘と言うと語弊があるかもしれませんが、正確には習得したい一番の理由ではありません。 世界中の人々と交流をすることができ、グローバルな仕事に携われるからだ。 これは外で言う用の理由。 本当の理由は ・かっこいい ・モテそう ・頭いいと思われそう この3つです。 本当の理由はこんなにシンプルなのに、外では格好をつけて本当の理由

          何かを習得する動機

          青空

          どこから聞こえてきたのだろう。 ビルの裏路地からだろうか。或いは通りを走る車の中からだろうか。 よく分からないが、あれはたしかにザ・ブルーハーツの「青空」だった。 僕が初めてブルーハーツを聴いたのは中学生の頃だった。 近しい友達に熱狂的なブルーハーツファンがいたので、その影響で自然と聞くようになった。 学校の登下校中は、田んぼの間を自転車ですり抜けながら、友達とブルーハーツを熱唱した。3段階までしか変速ギアのないボロ自転車だったが、ペダルはいつも軽かった。 悲しい気持

          小説のよさ

          小説のよさは一方通行なところにある。 たとえば、小説の中に何か意味深な一文があるとする。 読み手はその一文に、作者の様々な意図を感じ取る。 作者は一つの意図でその一文を書いたのだとしても、読み手は勝手に深読みし、その一文を様々な形に変えてくれる。 なぜ勝手に深読みしてくれるか。答えが提示されてないからだ。 ツイッターなんかのSNS上では、呟いた文章に対して答えを求めるリプライを送ることができる。 質疑応答によって答えが絞られるため、分かりやすくて一義的な文章になってしま

          小説のよさ