30分

時間が経つのはやい。はやすぎ。マジパない。卍。
前回noteを書いてからまだ体感7日ぐらいしか経ってない気がする。
まぁ実際7日しか経ってないんだけど。

今日は朝腹痛に襲われたので、いつもより30分遅れて家を出た。

30分遅かっただけなんだけど、いつもと街の景色が違う。
人が少ないし、陽が昇っていて明るい。

なにより違うと思ったのは、人の歩く速度。

心なしかみんなゆっくり歩いていて、時間の流れが緩やかに思えた。

対して、30分だけ早いいつもの朝は時間の流れが早い。急だ。

革靴がアスファルトにぶつかる音が響き、みんな鬼みたいな顔をして俯きながら歩いてる。信号待ちで聞こえてくる舌打ちの音。おばあさんに肩をぶつけても知らん顔して去っていくサラリーマン。けたたましく鳴るクラクション。
眠い目をこする暇さえない。

朝の30分は人を壊す。

壊れてまでなんで人は働くんだろうね。

生活のための仕事なのに、仕事に生活を壊される。

平日の夜遅くに牛丼屋さんの前を通ると、スーツを着たおじさんが牛丼を食べてる姿が目に入る。

嫌がらせみたいに明るい店内に疲れ果てた顔のおじさんがひとり。

成功してる人間とそうでない人間がいる。
でも努力して流した汗の色は誰だって同じ色のはずなんだよ。

誰しもが幸せを夢見て仕事を始めたんだろう。

みんな幸せになればいい。
舌打ちした人も、肩をぶつけたサラリーマンも、クラクションを鳴らした運転手さんも、牛丼食べてたおじさんも。

たまには30分遅れて家を出てみるのもいいんじゃないかな。って思ったよ。

それじゃあ。

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