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アトピー性皮膚炎ってなんなん?

脱ステロイドについて書く予定だったんですが、そもそもアトピー性皮膚炎(以下アトピー)について知らない・聞いたことあるけどよくわかんないって人もいるんじゃないかなと思い、概要だけ独立させることにしました。

この記事を読むとアトピー性皮膚炎や治療法、外用薬としてのステロイドとはなんなのかがざっくりわかるように頑張って書きますので、「へ~!」って思ったらシェア・スキしてもらえると嬉しいです。

※CAUTION!※
あくまでわたしは中〜重程度の症状を持ついち患者であり、関連書籍・サイト、通院、自分の症状観察から得た内容を話しています。医療従事者が記したものではないことをご了承ください。

アトピーってなに?

アトピーはアトピー性皮膚炎の略で、なんらかの要因で皮膚がえらいことなってる症状のこと。症状は様々かつ分岐もランダムですが、共通しているのは①紅斑からスタート②落屑を通過して治癒or慢性化です。

最初に腫れぼったくなるよ!

皮膚症状は色々あれど、共通していちばん辛いのは「痒み」。
発作的に強くなるときは通称「痒み発作」が出ます。

わたしは夜に痒み発作があり、火種から一気に燃え上がるようなものすごい勢いで痒みが体内を駆け巡り、眠れない日が続きました。痒み発作は我慢したらいいじゃんってレベルではないんですね。掻いてはいけないこともわかっていて、それでも耐えられなくて掻いて傷化して落胆するか、仮に耐えたとしても吐き気が出て嗚咽します。

夜の痒み発作イメージ

重症度の区分はこんな感じ↓

日本皮膚科学会よりキャプチャ転載

上の表をもう少しかみ砕くと
赤くてジュクジュク、痒みと汁がヤバい→範囲に関わらずその部位は重症
痒みは少ないけどガサガサ乾燥するなあ→軽~中等
ひじの内側に掻き傷があるけどジュクジュクはしてない→中等

アトピーになる原因・要因

じゃあそもそもアトピーって何が原因なの?と思いますよね。
実は今でも原因は解明されていないです。いろんな研究や検証があって、その都度なんとか菌だアレルギーだとかいわれてますが、「何か」は特定できないんですね。

主観ですが、わたしはアトピーの原因は特定するものではないと考えています。理由はもともとの体のシステムや環境、生活習慣、ストレス、アレルギー遺伝子、そういった個人差が大きい「要因」の単数または複数によって症状が現れるからです。

例えばあるニュースをテレビで観てこころが揺さぶられる人もいれば、ふーんで終わる人もいるのと同じです。
世界中の誰もがみな違う生活を営み、こころを紡いでいる。だから人って面白いし、症状のレベルだって治癒の経過だって千差万別なわけです。

個人差に起因する要素が症状をつくるという点で、稀に「アトピーは生活習慣病」と揶揄されることがありますが、実際自分が現在まあまあ生活習慣を改善してそれなりに頑張っている経過を鑑みると、そう言われるのもわからなくはないです。まあ言われると腹は立つよ!なんたって人間だもの!みんながんばっとるわい。

アトピーの主な治療法

ではここからは治療にまつわるお話をします。
現在の主な治療法は大きく分けて三つあって、ひとつは断トツで外用薬の塗布。つまり「ステロイドを塗る」です。

ステロイド治療はいわゆる対症療法で、火事が起きたら水をかけて火消し!と同じです。炎症が起きてたらステロイドでまずは症状をおさえる。経過を観察し、症状が軽くなっていれば薬の強度を弱めてまた経過観察…の繰り返しです。ほぼ無限ループ。

二つ目はステロイドを使わない治療。広義では脱ステロイドと呼ばれることもあります。わたしが取り組んでいるやつです。

ステロイドを使わない療法は、平たく言うと自己治癒力に全力BETです。勝率を上げるために運動や食事内容の見直しと実践、観察と検証を続けます。こちらは根本治療にあたります。
脱ステ推奨医院や入院施設でのサポートを受けながらの治療がベストですが、自力の方も割と多く見受けられます。

ステロイドを使う/使わないに関わらず、痒み止めとして内服薬をセットで処方してもらうことが多いです。

三つ目は注射薬や光線による治療ですが、わたしは病院で提案されたことがなく知識不足なので割愛させていただきます。「でもお高いんでしょう?」というセリフが合いそうな感じはします…。

ステロイド外用薬ってなに?

ここでいうステロイドは処方される塗り薬を指します。ステロイド薬は別名「副腎皮質ホルモン剤」。チューブや軟膏ケースに入っているものが多いです。副腎皮質ホルモンについては今回はカットして別の回にまわします。
ともかく、ステロイドはアトピー患者に処方される塗り薬!と思っていただいたらOKです。

ステロイドは効きの強さによってランクが五つに分けられていて、種類もたくさんあります。

はやし皮ふ科クリニックより転載

わ~、おくすりいっぱいあるね!

ステロイドは塗り続けると効きが弱くなる・皮膚が薄くなるなどデメリットがあるので、これまでステロイド療法をしていた人が「ステロイド塗っても治んねーじゃん」と脱ステロイドを選択するパターンが多いです。わたしもそのクチです。

ただ、脱ステロイドは初期に離脱症状が出て、その期間はめちゃくちゃ悪化します。だから接客業や営業などある程度「健康そうな見た目」を求められるお仕事を続けるのであれば、せめて顔だけは健康そうでないといけない、という制限が付きますよね。だったらステロイド治療で無難に社会生活に適応できるものを選択するのも全然ありです。

わたしはいま脱ステロイドを選択しているけども、2年前~これまではステロイドで症状を抑えられる=安心を買っていて、どの治療法が良いというのは個人の選択だと捉えています。自分に合って継続できて、やれることをやるしかないです。

程度の差はあっても、やっぱり治したい治そうがんばろうの気持ちは自分にはもちろんのこと、支える周りの人も辛抱強く抱いていて欲しいなと思います。

おわりに

今回はアトピーの概要についてばーっと書きました。
なんとな~くおわかりいただけたでしょうか?

こういう概要系の記事はあんまり変なこと書けないからどことなく文が固ゆでになってしまいますね。ほんとはくたくたのうどんと高田純次が好きな適当人間だというのに…。人は酒をやめると真面目になるのか。つつましく酒が飲めるレベルまで治したい。

脱ステの記録や記事はこちら↓


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