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飲食店経営者必見 Uber Eatsなどを利用したデリバリー販売導入のメリットと工夫のポイント

この記事とは
飲食店がUbereatsや出前館などのフードデリバリーサービス導入時のメリットや工夫のポイントについてまとめる。

0. はじめに

近年Ubereatsなどのデリバリーサービスが着火剤となり、フードデリバリー業界は縮小ないしは現状維持傾向にある外食産業を横目に、徐々にではあるが右肩上がりを続けている。2020年のオリンピックでさらなる市場拡大も期待できるフードデリバリー産業、サービス導入にはいくつかポイントがあるようにここ数ヶ月のKitchenBASEの運用で感じた。

1.デリバリーサービスの導入メリット

1)店舗の収容規模に縛られない
デリバリーサービスではイートインスペースを必要としないため、店舗のサイズ感に縛られることなく料理を提供することができる。当たり前のような話ではあるがこれは大きなメリットだ。昨今聞くようになったゴーストレストランもこの流れで、客席分の土地代(と人件費)をカットすることができてスモールスタートしやすいことが一つの魅力になっている。もちろん料理を作り提供するスピードには物理的な限界があり、人件費などを考えても一度の捌ける注文数には限りが出るので、作業を効率化して簡略化したオペレーションを確立することができれば、デリバリーを最大限活かした店舗運営が可能となり、今の売上をアップさせることが期待できる。

2)低負担・低リスクでサービスを導入可能
 Ubereatsなどのデリバリー代行サービスを利用することで、ドライバーの確保や、配達に伴う設備投資の必要がなくなるため、比較的少ない負担でデリバリーの導入が可能だ。また、配達時に発生したトラブルに対しても代行業者が対応を請け負うので、そういったリスクからも解放されて料理作りに集中することができる。
よくUber Eatsのサービスの利用手数料が高いという話が上がる(売上の35%)。確かに直感的には高い印象を受ける一方で、配送員を時給で雇う場合と比較してみても、あながち不当に高いという訳でもない。Uber Eatsは初期費用が不必要でその他のリスクが低いという点で、ミニマルにフードデリバリー事業を始めるには適したサービスであるように思う。

3)ピーク帯以外の注文を狙える
基本的にはデリバリーの注文も、実店舗同様ランチやディナー帯に集中する傾向にある。しかしドリンクやサイドメニュー、デザートなどの軽食はどの時間帯でもある程度の出数が期待できる。コンスタントな注文で、ピークの時間帯以外での売り上げを上げることができれば、大きなメリットになる。


2.デリバリー導入時に気をつけること

デリバリ代行サービスが普及したことにより、導入の敷居が低くなり個人経営の飲食店のデリバリ業界参入も増えた。そして徐々にそのメリットも認知されつつあります。そんなデリバリー導入にはメリットだけでなく、気をつけなければいけないポイントもある。


1)料理完成後、実際に食べてもらうまでのタイムラグにご注意

配達時間が発生するため、どうしても出来たての状態で料理を届けることができない。例えば麺類の商品が伸びてしまったり、チーズを使う商品が固くなってしまったり、完成した時からの料理の劣化が少なからずある。この課題に対してKitchenBASEのわかめ麺店舗では、麺を通常よりも固めに茹でて、配達時に食べ頃になる様に調整を繰り返した。またお客様が、届けてすぐに食べるかわからないため、衛生面など味以外で気を遣わなければいけない部分もあり、実店舗とはまた違う衛生管理が必要になる。

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2)顔が見えないからこそ作り手を意識してもらえる様な工夫を
実際にお店で食べてもらうわけではないデリバリーでは、どんな人が食べたのかお客さんの反応を見ることができない。なので頼りになるのはお客さんが書いてくださるレビューのみだ。一方同じ様に、食べる側にも不安を持つお客様はいる。誰が作ったかわからないものが届けられるのだから。この課題に対してKitchenBASEでは、作り手を公開したnoteの記事を作成したり、商品の食べ方などの説明文やメッセージカードを入れることで、飲食ブランドや商品の透明性を高めることを意識している。

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3.最後に

フードデリバリー領域は、オリンピックや消費増税が控える今、デリバリーには大きな追い風が吹いている。フードデリバリーは軽減税率対象なので8%のままであるという理由でも注目を集めている。中食市場が拡大する近年、フードデリバリー領域に力を入れることは、飲食店にとって良い打ち手になるのではないかと考える。
※中食...家庭外で調理された食品を、購入して持ち帰るあるいは配達等によって、家庭内で食べる食事の形態。

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