北野赤いトマト
私の宝物を集めたマガジンです。ご紹介いただいた作品を大切にマガジンします。
創作したもの
いらっしゃいませ! この『ドライブインなみま』は、オムニバス形式の小説でストーリー展開しています。お読みいただければ、とても嬉しく思います。
眠れなくなったら、無理に寝ようとはしないで、映画やドラマや本や音楽を楽しむシリーズ。
日常に感じる小数点以下の感情(0.999…)を綴るシリーズ。
アルデンテみたいなサクッとした芯があるひだまりの中で、ふうが笑った。「にゃふううん。」と…
空咳を夕陽の合間に落として車を降りた。そして車に鍵をかけると同時に、あ、と思った。私はマ…
大きな災害や事故が立て続けに起こった正月。私はテレビの前で茫然とした。このことを語ろうと…
淡い大地へ朝陽が差します。朝陽は「差す」よりも「刺す」が正しい気さえするほどに頑丈で、余…
師走に入っても「冬はやって来るの?」って感じの気候でしたが、いよいよ本格的に寒くなりまし…
爪を切った。学生時代から爪が伸びてくるとイライラする性分なので、常に爪を短く切り揃えてい…
乾風が吹く夜空は、星たちが瞬きながら小さな光を放っていた。部屋を暗くして窓から見るそれは…
𓃠𓃠𓃠 「風(ふう)、こっち向いて!違う!違う!こっち!そうそうっ!」 母は愛猫の風の写…
ほげ〜っとした小春日和の日曜日の昼。母と私は、住んでいるところから離れた大きな商店街にあ…
すこし目を細めて淡い紫煙をくゆらせた顔。 家族や友人と冗談を言い合うおどけた顔。 もくも…
恋を何年も休んでいる。恋に恋焦がれ恋に泣く(by GLAY)なんて滅相もございません、と畏まっ…
欠けた何かを捜すように、寒い、寒い、と言いながら窓の外を見た。落葉樹は、言葉通りにうつく…
「知的な財産はたくさんストックしたらいいよ。いつかきみの役に立つから。」 当時の私には、…
県境の長いトンネルを抜けると豪雨であった。 川端康成氏の『雪国』の冒頭をもじった文章が頭…
隣町にある喫茶店は、世界でいちばん美味しいサンドイッチを出してくれる。薄いふわふわの食パ…
微睡みが好きだ。夢と現のあわいで脳みそふかふかな気分はご褒美のような至福の時間。日中はい…