炭山アキラ

自作派オーディオライターとして、音元出版や音楽之友社で試聴記事並びにスピーカー工作記事…

炭山アキラ

自作派オーディオライターとして、音元出版や音楽之友社で試聴記事並びにスピーカー工作記事を執筆しています。2024年2月に閉局した衛星ラジオのミュージックバードで、オーディオみじんここと荒川敬さんと一緒に、「オーディオ実験工房」という番組のパーソナリティを、まる9年間務めました。

記事一覧

思いがけず始まった犬とヘッドホンとの同居

犬と同居するリスニングルーム  唐突な話で恐縮だが、わが家に家族が増えた。といっても、当年取って17歳の老犬だ。ちょっと可哀想なやつで、これまで2人の飼い主から手…

炭山アキラ
2週間前
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ムジカノートと廉価ケーブルの一方的コラボ

共感する点の多いムジカノート  非常にエッジの立ったモノづくりを展開されているムジカノートの山本雄一代表が、noteでも情報を発信しておられる。ローコストで高音質の…

炭山アキラ
1か月前
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中高年アナログファンへの福音!

38歳で訪れた老眼に悩む  私は家系的に遠視の気があり、小学生の頃など右目2.0、左目1.5くらいは楽にあった。こういう人間はほとんど必然的に老眼の訪れが早く、初めて+0…

炭山アキラ
3か月前
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見くびっていた! AT-ART7への詫び状

 わが家のアナログ周り、なかんずくカートリッジやシェル、クリーナーなどの周辺機器は、オーディオテクニカ製品が多くを占める。アマチュア時分から同社製品はいろいろ購…

炭山アキラ
3か月前
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伸びしろ大! ネットワーク・オーディオで小実験

 わが家のネットワーク・オーディオ関連は至ってささやかなものでしかなく、あまり読者の皆さんへ胸を張って紹介できるような代物ではない。しかし、それでもハイレゾ音源…

炭山アキラ
4か月前
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ケーブルインシュレーターは面白い

 今出ている音元出版「analog」誌Vol.82の22~23ページに掲載されている読者訪問欄「レコード悦楽人登場!」は、私が訪問並びにリポートを担当した。詳しくは誌面をご覧い…

炭山アキラ
4か月前
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プリを変更、劇的な音質向上にたまげる

 わが家のリファレンス装置は、スピーカーユニットにフォステクス、カートリッジはじめアナログ関連機器にオーディオテクニカ、そしてアンプ群にアキュフェーズがないと成…

炭山アキラ
5か月前
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訃報:ダブルウーファーズ会長 永瀬宗重先生

 それはゴールデンウィークが始まって程ない4月30日、季刊誌と月刊誌の締め切りが重なるタイミングで、ヒイヒイいいながら原稿を書いていたら、1通のメール着信に気が付い…

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【オーディオコラム 第1回】アナログ再入門ガイド補遺

■終了したコラムの続きをここで  ミュージックバードのウェブサイトには「オーディオコラム」という連載があって、当初は村井裕弥さん、鈴木裕さん、田中伊佐資さんのお…

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【北守谷スピーカー工房】Vol. 1「ジェネリック650」の製作

スピーカー工作の記事は、「北守谷スピーカー工房」というシリーズでお届けしたいと思います。第1作は、前からどこかでまとめなきゃいけないだろうなと考えていた「ビギナ…

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自作派ライター還暦前の再挑戦

皆さん、こんにちは。オーディオライターの炭山アキラです。はじめましての人も多いかもしれませんね。私、炭山アキラは、音元出版の季刊「オーディオアクセサリー」、同「…

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思いがけず始まった犬とヘッドホンとの同居

思いがけず始まった犬とヘッドホンとの同居

犬と同居するリスニングルーム

 唐突な話で恐縮だが、わが家に家族が増えた。といっても、当年取って17歳の老犬だ。ちょっと可哀想なやつで、これまで2人の飼い主から手放され、わが家へやってきた。もちろん、先代2人にはそれぞれ事情があるため、一概に責めることは適当ではないが、少なくともこの犬には何の罪もない。私は少年時分に実家が犬を飼っていて、まぁそれなりに犬との付き合い方も心得ているから、妻の反対を

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ムジカノートと廉価ケーブルの一方的コラボ

ムジカノートと廉価ケーブルの一方的コラボ

共感する点の多いムジカノート

 非常にエッジの立ったモノづくりを展開されているムジカノートの山本雄一代表が、noteでも情報を発信しておられる。ローコストで高音質のシステムを構築するための、自作やオペアンプ交換を含めた提案が進んでいる。ご本業でもいろいろ面白い機器を開発なさっているし、その上noteまでとは、本当にフットワークの軽い人だと敬服するところだ。

MusicaNote 山本雄一
ht

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中高年アナログファンへの福音!

中高年アナログファンへの福音!

38歳で訪れた老眼に悩む

 私は家系的に遠視の気があり、小学生の頃など右目2.0、左目1.5くらいは楽にあった。こういう人間はほとんど必然的に老眼の訪れが早く、初めて+0.5の軽微な老眼鏡へ頼ったのは確か38歳くらいだったと記憶する。

 同居していた母方の祖母は裁縫の先生をやっていた人で、ほとんど家族全員の着物は祖母が縫っていたし、ちょっとした繕い物などは待っている間に仕上げてくれたものだ。

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見くびっていた! AT-ART7への詫び状

見くびっていた! AT-ART7への詫び状

 わが家のアナログ周り、なかんずくカートリッジやシェル、クリーナーなどの周辺機器は、オーディオテクニカ製品が多くを占める。アマチュア時分から同社製品はいろいろ購入して使ってきたし、今の仕事を始めてからも購入したものあり、長期テスト名目で借り出したものあり。いつの間にかすっかりメイン・リファレンスとなった感が強い。

"片鱗"も見ることなく仕舞い込んだ名作

 そんな中で、借り出したものの使いこなす

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伸びしろ大! ネットワーク・オーディオで小実験

伸びしろ大! ネットワーク・オーディオで小実験

 わが家のネットワーク・オーディオ関連は至ってささやかなものでしかなく、あまり読者の皆さんへ胸を張って紹介できるような代物ではない。しかし、それでもハイレゾ音源の旨味をそこそこ味わうことができているようには感じられている。

 陣容は、古いパイオニアのユニバーサルBDプレーヤーBDP-LX58に内蔵されたネットワーク機能を用い、I/O DATAのオーディオ用NAS「RockDisk」HLS-C1.

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ケーブルインシュレーターは面白い

ケーブルインシュレーターは面白い

 今出ている音元出版「analog」誌Vol.82の22~23ページに掲載されている読者訪問欄「レコード悦楽人登場!」は、私が訪問並びにリポートを担当した。詳しくは誌面をご覧いただきたいが、ご登場願った松田學さんは、とにかくスピーカーからラックからチェアから部屋に至るまで何でもご自分で製作され、しかもその出来栄えが完全に玄人はだしという、素晴らしいDIYスキルをお持ちだ。私もスピーカー自作派の末席

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プリを変更、劇的な音質向上にたまげる

プリを変更、劇的な音質向上にたまげる

 わが家のリファレンス装置は、スピーカーユニットにフォステクス、カートリッジはじめアナログ関連機器にオーディオテクニカ、そしてアンプ群にアキュフェーズがないと成立しない。このところ海外製品が多勢を占めるオーディオ界にあって、改めてわが家は日本ブランド製品が多いのだなと、今回の原稿を書くに当たって再認識した。

 とはいえ、私は別に国産品愛好者というわけでもない。カートリッジにはオルトフォンやシュア

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訃報:ダブルウーファーズ会長 永瀬宗重先生

訃報:ダブルウーファーズ会長 永瀬宗重先生

 それはゴールデンウィークが始まって程ない4月30日、季刊誌と月刊誌の締め切りが重なるタイミングで、ヒイヒイいいながら原稿を書いていたら、1通のメール着信に気が付いた。

■人生の師、喪失を伝えた1通のメール

 表題の言葉は、私には何を書いているのかしばらく判別できなかった。何度も見返してやっと分かったその一文には、「永瀬宗重氏、訃報の件」と書かれていた。何……、だと!

 永瀬宗重(ながせ・そ

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【オーディオコラム 第1回】アナログ再入門ガイド補遺

【オーディオコラム 第1回】アナログ再入門ガイド補遺

■終了したコラムの続きをここで

 ミュージックバードのウェブサイトには「オーディオコラム」という連載があって、当初は村井裕弥さん、鈴木裕さん、田中伊佐資さんのお三方で回り持ちされていた。ところが村井裕弥さんは2018年に急逝されてしまい、後任に私が起用されたという次第だ。今から4年前、2019年4月のことである。

 それからちょうど4年間、毎月1回のオーディオコラムを担当してきたが、2024年

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【北守谷スピーカー工房】Vol. 1「ジェネリック650」の製作

【北守谷スピーカー工房】Vol. 1「ジェネリック650」の製作

スピーカー工作の記事は、「北守谷スピーカー工房」というシリーズでお届けしたいと思います。第1作は、前からどこかでまとめなきゃいけないだろうなと考えていた「ビギナー応援企画」としました。要は電動工具なしでスピーカーを作ることはできるのか? という疑問に答える製作記事ですね。結論からいえば、手動工具がいくつか必要になりますが、電動工具一切なしでスピーカーを作ることは可能です。

せっかくのビギナー企画

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自作派ライター還暦前の再挑戦

自作派ライター還暦前の再挑戦

皆さん、こんにちは。オーディオライターの炭山アキラです。はじめましての人も多いかもしれませんね。私、炭山アキラは、音元出版の季刊「オーディオアクセサリー」、同「アナログ」、また音楽之友社の月刊「ステレオ」などの雑誌で、オーディオ機器の試聴記事や読者訪問記事などを執筆しています。

 私は「自作派オーディオライター」を自称しており、といってもスピーカー工作が主となりますが、「ステレオ」誌をメインに時

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