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中高年アナログファンへの福音!

38歳で訪れた老眼に悩む

 私は家系的に遠視の気があり、小学生の頃など右目2.0、左目1.5くらいは楽にあった。こういう人間はほとんど必然的に老眼の訪れが早く、初めて+0.5の軽微な老眼鏡へ頼ったのは確か38歳くらいだったと記憶する。

 同居していた母方の祖母は裁縫の先生をやっていた人で、ほとんど家族全員の着物は祖母が縫っていたし、ちょっとした繕い物などは待っている間に仕上げてくれたものだ。

 しかし、明治22(1889)年生まれの祖母ゆえ、私が幼い頃にはもう老眼鏡をかけても針に糸を通すことが難しかった。そんな時、決まって糸通しのお手伝いをするのは私だった。

 もちろん長じて後、オーディオへハマってからはカートリッジやシェルリードの取り替えも得意だったのだが、三十路も半ばを過ぎた頃から手元が怪しくなり始め、あれほど得意だったカートリッジ交換も、目を細めたしかめっ面でなければままならなくなってきた。ご同輩の多くに、こういう瞬間が訪れられたことであろう。

こういうグッズを待っていた!

 最初の老眼鏡を購入してからもう20年余が過ぎ、常用の老眼鏡は+1.5、カートリッジなどの作業をする際には+3.5の虫眼鏡のような老眼鏡を愛用している私だが、そんな状況にとってまことにありがたい商品が登場している。RELIABLEというブランドのウーバーライト・フレックス3200TL-JというLED照明である。

RELIABLE Uber Light Flex 3200TL-J
オープン価格
https://www.yukimu-officialsite.com/reliable

 67cmと長いフレキシブル・アームの先端へ最大600ルーメンという光量を持つLEDを搭載したもので、光量調整は3段階に可能、2,700ケルビン(ウォーム・ホワイト)、4,000ケルビン(ナチュラル・ホワイト)、5,000ケルビン(ウルトラ・ブライト)の3種類から色温度を選ぶことができるのもうれしい。フレキシブル・アームの下端には50mm以上の厚板を挟み込むことの可能なクランプが装着されており、それでラックの棚板などへ固定して使うのがよいだろう。

 実はこの製品、もうずいぶん前に輸入元のユキム中園代表が送って下さっていた。この中園代表という人がまた穏やかな人で、「まぁ使ってみて下さいよ。どこかで紹介するとか考えなくていいから」などとおっしゃるものだから、ついつい紹介しそびれていた次第だが、実際に使ってみるとこれがまた実に具合が良い。それで当欄の俎上へ乗せることとした。

 わが家で取り付けたのはもちろんアナログプレーヤーの周辺で、愛用の自作ラックはプレーヤーを乗せている最上段が実測90mm厚と非常識なまでに厚く、とてもクランプがかからない。それで2段目の棚板(50mm厚)へ装着している。それでも長いグースネックは十分にプレーヤー周辺を照らしてくれる。

グースネックの後端に取り付けられたクランプは結構頑丈で、
わが家自作ラックの50mm厚棚板も楽に受け止める。

 電源はUSBレギュラーA端子で、ACアダプターが付属している。最大光量時でも6Wと消費電力は小さく、USBの供給電圧は5Vだから、最小1.2A供給できるジャックなら最大光量で輝かせることが可能ということになる。わが家では、アナログプレーヤーのすぐ隣にユニバーサルBDプレーヤーのパイオニアBDP-LX58が鎮座しており、裏面に1.5Aまで対応のUSB-A端子があるので、そこから給電してやることとした。

画像が暗くて申し訳ない。
ウーバーライト・フレックスはユニバーサルBDプレーヤー背面のUSB-A端子より給電している。

低消費電力で明るく、チラつきもなし

 早速プレーヤーを照らしてみると、最小光量の2Wでも結構明るく、これは十分実用になる。チラつきもほとんど看取されず、これは上質の光源だ。色温度は2,700Kでは少々赤味が強く、5,000Kでは長時間の作業に少しばかり目が疲れやすいように感じたもので、現在のところ4,000Kで愛用している。

愛用するタブレットのデジカメモードでは固定露出など望めないものだから、
違いはもう一つ分かりにくいかもしれないが、
こちらは普段の天井照明で照らしたところ。
ウーバーライト・フレックスを点灯するとこんな感じ。
光の当たり方が明らかに変わっていることがお分かりいただけよう。
実際はこの画像の見え方より遥かに明るく、手元作業が楽になった。

 このライトを導入したことで、おそらくわが家におけるレコード磨きの精度とカートリッジ交換時の事故が激減することであろう。何より、覚束ない視界で細かな作業をする際に味わうストレスが大きく減少するのは明らかだ。ユキム中園代表に感謝しつつ、これから長く使っていこうと思う。

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