見出し画像

【麻雀・囲碁・将棋・花札・野球・テニス・仏教・キリスト教・芝居】意外なものが由来のことば集42選

こんにちは、副業愛好家のまきです

私はけっこう日本語やことばそのものが好きでして、今回からことば特集を始めようと思います!

麻雀が由来のことば

リーチ

麻雀では、あと1つ牌(パイ)が揃えばアガれることを宣言する掛け声を「リーチ」(立直)と言います
これをすることで、アガったときの点数をより高くすることができます

転じて、「勝利やアガリなどに対して一歩手前の状態」を指します

テンパる

麻雀では、あと1つ牌(パイ)が揃えばアガれる状態をテンパイと言います

転じて、「準備ができている状態」を指していたのですが、いつからか「直前・ギリギリの状態」を指すようになり、「切羽詰まっている状態、余裕がない状態」を指すようになりました

アンパイ

麻雀では自分のターンごとに1つ自分の牌を捨てるのですが、そのとき相手にアガられないような捨てても安全な牌のことを安全牌(アンゼンパイ)と言います

これを略してアンパイと呼ばれるようになりました

時には、自分の手を揃えることよりも相手にアガられないことを優先して、アンパイを捨てることもあります

転じて、リスクがなく、そこそこの結果にしかならなそうなことを指します

メンツ

画像2

麻雀では、牌の3個の組み合わせのことや、麻雀をするメンバーのことをメンツ(面子)と言います

これが転じて、さまざまな場でのメンバー、顔ぶれのことを指すようになりました

トイメン

麻雀では、4人でゲームを行い、卓を囲むのですが、自分の正面にいる人のことをトイメン(対面)と言います

これが転じて、自分の向かいに位置する人や建物などのことをトイメンと言います

連チャン

麻雀では、親という役を順番に行っていくのですが、親が勝つと、同じ人が次も親をします
そのことを連チャン(連荘)と言います

転じて、連続して何か起きる・行うことを指します

囲碁が由来のことば

一目置く

囲碁では、弱い方が先に石を1つ多く置いから、先手として更にもう1つ石を置いて対局を始めることを一目置くと言います
(一目置くということばではあるが、実際は二目置いている)

転じて、実力が上の相手に対して、一歩譲って接することを指します

ダメ

囲碁では、石を打っても陣地が増えず意味がない場所のことを駄目と言います
無駄に石を置いているからですね

転じて、わるい状態全般を指します

駄目押し

囲碁では、打っても意味がない場所である「駄目」に念のため石を置いて陣地の確認をすることを「駄目押し」と言います

転じて、間違いないことを更に念押しするときや、勝負事で優勢なときに追加点を上げたりすることを指します

序盤・中盤・終盤

囲碁では、対局の初め・中頃・終わりの方をそれぞれ序盤・中盤・終盤と言います

ちなみに、一般的に序盤では石をぶつけ合わずに陣地を確保し、中盤では石を戦わせて陣地のおおよそを確定させ、終盤では隙間に石を埋めて陣地を確定させます

これが転じて、物事の始まり・中頃・終わりの方をそれぞれこのように呼びます

布石を打つ

囲碁では、対局の序盤で、石をぶつけずに将来的な陣地の獲得を視野に石を打ちます

これを布石を打つと言います

これが転じて、将来に備えて準備しておくことを指します

名人

画像4

囲碁では、織田信長が時の囲碁の名手であった本因坊算砂(ほんいんぼうさんさ)のことを「名人」と呼んだことから、その後継ぎや最上位の段位のことなどを名人と呼びます

これが転じて、さまざまなものの上手な人のことを名人と呼びます

結局

囲碁では、一局を打ち終えることを結局と言います

転じて、物事の結末や結論を指します

死活問題

囲碁では、石の生き死にに関わる問題のことを死活問題と言います

転じて、人の生き死になど重要な問題のことを指します

白黒つける

囲碁で白石と黒石で勝負を行うことから、物事の是非を問うことを「白黒付ける」と言います

定石

囲碁で、長年の様々な棋士の研究から、「この局面ではこう打つのが正解」とわかっている手を定石と呼びます

転じて、形式化されている最良の手段を指します

八百長

江戸時代に、ある八百屋の店主・長兵衛がお客さんの機嫌を取ってわざと負けていたのに、実力者との対局で互角の戦いを見せたことから、

真剣勝負のように見せて、実際は事前に決めた通りに勝負を運ぶことを指します

岡目八目・傍目八目

囲碁では、対局している者より傍(そば)で見ている者のほうが形勢を見通せることから、

外から観察するほうが当事者より物事がよくわかることを岡目八目と言います

将棋が由来のことば

詰み・詰む

将棋では、王将がどこにも逃げられない状態を詰みと言い、その時点で負けが確定します

転じて、どうしようもなく確実に助からない状態のことを指します

必死・必至

将棋では、どう守っても必ず詰みになってしまう状態を必死と言います

転じて、必ず死ぬこと、更に転じて死ぬ気で努力することを指します

王手

将棋では、次に王将を取れる手のことを王手と言います

転じて、勝ちや成功まであと一歩の状態を指します

ちなみに、将棋では王手されたからと言って決して負けるわけではなく、そこからの粘りで勝負が覆ることもあります

だから「あと一歩」なんですね

持ち駒

将棋では、相手の駒を取って自分の手元に置いておき、好きなときに置け、これを持ち駒と言います

転じて、いつでも使えるように用意してある人やものを指します

ちなみに囲碁では相手から取った石を自分が置けはしないのですが、手元に置いておく場所を「アゲハマ」と言います

成金

画像6

将棋では、駒が敵陣に入って動きが柔軟になることを「成る」と言い、一部の駒が成る場合に「金将」に成ります(斜め後ろ以外は周囲全部に動ける)

このため、金になる駒を成金と呼びます

転じて、急に金持ちになった人のことを成金と呼びます

高飛車

将棋では、飛車という駒は自陣に置いておくのがセオリーのため、自陣の前に飛車を出すことを高飛車と言います

これは高圧的、攻撃的な作戦であることから、転じて相手に高圧的な態度を取ることを高飛車と言います

花札が由来のことば

しかと

画像8

花札の絵札の中に、鹿がそっぽを向いているものがあり、これを「しかとう」、転じて「しかと」と呼びます

これが由来で、無視のことをしかとと言います

ヤクザ

花札で行うゲームの一つに「おいちょかぶ」というものがあり、札の合計の1の位の大きさを競います

このゲームで8,9,3の札を引くと合計で20となり、1の位が0なので負け確定の、無価値の札となります

これを「8(ヤ)9(ク)3(ザ)」と呼ぶことが転じて、暴力団員など裏社会の仕事をして暮らす人のことを蔑んでヤクザと呼びます

買って出る

花札では3人で勝負するため、4人以上参加者がいる場合は一番下座の者が外れることになります

その際に下座の者が上座の3人にお金を払って参加することを「買って出る」と言います

転じて、「頼まれてはいないが、自分から名乗り出ること」を指します

ピカイチ

花札で、初めに配られる7枚の中で光り物(20点札)が1枚のみ、あとはカス札というときにピカイチと言います

転じて、大勢の中で際立って優秀なことを指します

一般的に「ピカイチ」と言うときは周囲を蔑むことはないので、意味が少し変わっていますね

テニスが由来のことば

画像9

サーブ・サービス

テニスは、「ジュドポーム」という13世紀にフランスの貴族によって考案されたスポーツが起源で、この頃はポイントを取り合うのではなく、ラリーをより長く続けることを楽しむスポーツでした

画像16

このとき、最初の1球はそばの召使いが投げ入れていたことから、サービス(奉仕)と呼びました

これがいつしかプレイヤー自身でサーブをするようになり、相手の体勢を崩すように打つようになり、今に至ります

関わる人が変わっても、最初に入れる1球のことをサーブというのは変わらなかったのです

卓球、バレー、バドミントン、セパタクローなどのサーブも言葉の起源はテニスです

野球が由来のことば

画像10

エース

1869年、アメリカプロ野球で全65試合行われた中、64勝をあげた投手がいました

彼がエイサ・ブレナード(Asa Brainard)です

これが転じて、各チームの主力ピッチャーをエースと呼ぶようになり、スポーツに限らずチームや業界の第一人者をエースと呼ぶようになりました

球際(たまぎわ)

巨人伝説のV9を達成した名監督の川上哲治が作った造語です

画像17

元は、野球の捕球で取れるか取れないかといったギリギリのボールを取ることを「球際の強さ」などと表現したことが始まりです

これが転じて、野球での打球のコントロール、ミートやサッカーでのボールの奪い合い、テニスでの打球時のコンタクトなど、ボールを扱うスポーツでの、ボール周りのこと全般を刺すようになりました

仏教が由来のことば

画像11

仏教では、限界を超えて悟りを開いた状態のことを超と言います

これが転じて、「すごく」という意味で使われるようになりました

もし「超悟ってる」と言ったら意味が重複しているということですね

玄関

画像12

元は寺院などの入り口のことを「玄関」と言っていました

これは「玄妙な道に入る関門」という意味で、これが転じて、単純に外と内とを出入りする仕切り全般を玄関と呼ぶようになりました

ごたごた

鎌倉時代の僧侶・兀庵(ごったん)が理屈っぽく、意味がわからないことばかり言うことから、面倒な状況を「ごったんごったん」と言うようになり、

転じて「ごたごた」になりました

三日坊主

画像18

僧侶になることを目指して坊主になったものの、厳しい修行や戒律で3日で止めてしまうという話が転じて、

物事を初めても続かない様を指します

あいさつ

画像19

仏教で、相手の悟りがどの程度か測るための問答に「一挨一拶」(いちあいいっさつ)というものがあります

これは、相手に問いかける「挨」と、すかさず返答する「拶」で構成されます

これが転じて、儀礼的な言葉や動作のことを「あいさつ」と言います

ありがとう

仏教の法句経(ほっくきょう)という教えの中に「人間に生まるること難し やがて死すべきものの いま生命(いのち)あるは有難し」というものがあります

これは「人として生まれたこと、生きていることは奇跡だ」という意味で、最後の「有難し」の部分から、一般的な感謝全般に用いられるようになりました

キリスト教が由来のことば

タレント

画像13

元は「タラント」という通貨の単位があったのですが、聖書に「人の才能によって5タラント,2タラント,1タラントと差をつけて渡したら、その後の使い方も違った」という話が載っています

これが転じて、タラントはタレントとなり、才能を意味するようになりました

更に転じて、テレビに出る芸能人のことを、「歌やダンス、博識、話芸など何かしら一芸がある」ことからタレントと呼ぶようになりました

グッバイ(Good bye)

画像20

「Good bye」の語源は、「God be with you」(神が君と一緒にいますように)と言われています

「私を別れても、神様があなたについていて、幸運があるように」という意味ですね

これが転じて別れの挨拶となりました

ジャイアントキリング

画像14

聖書に、英雄ダビデがゴリアテという3mもの巨人を倒した話が載っており、

これが転じてスポーツなどで競合チームを弱小チームが倒す大番狂わせを指すようになりました

豚に真珠

画像21

聖書中で、キリストが「真珠を豚に投げてやるな」と言ったのが起源で、

「真珠」は神の教えを、「豚」は当時汚れた生き物とされていたため「神の教えに背く生き方をしている人」を指します

尊いものがわからない人に神の教えを説いても意味がないということで、転じて「意味がない、無駄なこと」を指します

狭き門

聖書に「狭い門から入れ」ということばがあり、「狭き門」は「救い、天国への道」、そしてそこにたどり着くのは厳しく険しいことを指します

転じて、受験や就職活動、資格取得などで合格率の低い難しい対象を指します

芝居が由来のことば

画像15

上手(じょうず)・下手(へた)

芝居では、舞台の右側(上手・かみて)で格上の役者が演じることが多く、

逆に左側(下手・しもて)で格下の役者が演じることが多いです

これが転じて、物事がうまいのをじょうず、不得手なのをへたと呼ぶようになりました


まとめ

いかがでしたでしょうか

まとめると下記の通りです

【意外なものが由来のことば集】
・リーチ
・テンパる
・アンパイ
・メンツ
・トイメン
・連チャン
・一目置く
・ダメ
・駄目押し
・序盤・中盤・終盤
・布石を打つ
・名人
・結局
・死活問題
・白黒つける
・定石
・八百長
・岡目八目・傍目八目
・詰み・詰む
・必死・必至
・王手
・持ち駒
・成金
・高飛車
・しかと
・ヤクザ
・買って出る
・ピカイチ
・サーブ・サービス
・エース
・球際(たまぎわ)
・超
・玄関
・ごたごた
・三日坊主
・あいさつ
・ありがとう
・タレント
・グッバイ(Good bye)
・ジャイアントキリング
・豚に真珠
・狭き門
・上手(じょうず)・下手(へた)

皆さんの「スキ❤️」「コメント💬」「フォロー👍」「サポート🎁」が記事作成の大きなモチベーションになっています!ぜひよろしくお願いします!💪


この記事が参加している募集

もしよければサポートをお願いします! ご希望の内容の記事があれば、執筆も検討いたします。