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12月7日

 岩手県では、郷土料理をつくる技術を持った人のうち、次代への伝承活動などもしている人を「食の匠」として認定しており、去年から遠野に住まう匠たちを映像記録に残す仕事を県から受託している。

 今回は、「みのむしなんばん」といってしょうゆとみりんで味つけしたごぼうとにんじんを、塩蔵したシソの葉で巻いた漬物を記録していて、今日は匠が市内の高校生たちに「みのむしなんばん」のつくりかたを教える郷土料理伝承会があるというので参加してきたのだった。

 匠たちの手仕事を見ていると、いままで自分がやってきた自炊とは料理のうちに入るものだったかもあやしくなる。彼女たちは、どの食材がいつの季節にいちばん美味しいか、旬を過ぎた野菜はどう調理するべきか、熟知している。料理の腕前だけでなく、季節の移り変わりに即した暮らしをするという意味においても、匠なのだなァと感じている。

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