KisaragiHaduki

ネット上で駄文を撒き散らしているなにかです。 小説→https://kakuyomu.…

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ネット上で駄文を撒き散らしているなにかです。 小説→https://kakuyomu.jp/users/Kisaragi__Haduki

マガジン

  • 少女徒然草

    心の中に浮かぶよしなしごとを脈路なく書き起こしていく、という趣旨で書いたnoteをひとまとめにしました。何らかの為になったら、幸いです。

記事一覧

然るべき家族の記録 ~煙草の後書きに代えて~

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888487831  古いウィンドウズのフォルダに溜まっていた小説を整理していて、叔父の失踪を題材にした小説を書いてから、およそ二年…

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どこかに行ってしまった僕の苦痛へ

 拝啓、お元気ですか。あなたが姿を消してもうすぐ三日が経ちます。それほどの時間が経過してもなお、僕は依然として不思議で不思議で仕様がありません。この三年間——或…

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太宰治的自叙

 僕という人間は、ありとあらゆるメディアやフィクションが歌う性善説たるものに対して、常に、不信の徒でありました。  皆、解っている筈なのです。人間という生き物は…

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然るべき家族の記録 ~煙草の後書きに代えて~

然るべき家族の記録 ~煙草の後書きに代えて~

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888487831

 古いウィンドウズのフォルダに溜まっていた小説を整理していて、叔父の失踪を題材にした小説を書いてから、およそ二年が経過していることに気が付いた。つまりながらそれは、私の叔父が——正確には従兄弟叔父ではあるが——失踪してから、二年の月日が流れたことを意味していた。
 時折、叔父のことを思い出す。家のすぐ側に

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どこかに行ってしまった僕の苦痛へ

どこかに行ってしまった僕の苦痛へ

 拝啓、お元気ですか。あなたが姿を消してもうすぐ三日が経ちます。それほどの時間が経過してもなお、僕は依然として不思議で不思議で仕様がありません。この三年間——或いはそれよりもはるか昔から、私と共にあったはずのあなたが、どれだけ僕が振り払おうとしても尚、僕から離れようとしなかった筈のあなたが、こんなにもすんなりと姿を消すなんて。

 卒業式を——あの無意味な式典を終えて以来、僕は夜の眠りを、朝の訪れ

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太宰治的自叙

太宰治的自叙

 僕という人間は、ありとあらゆるメディアやフィクションが歌う性善説たるものに対して、常に、不信の徒でありました。
 皆、解っている筈なのです。人間という生き物は実のところ――醜く、悍ましく、憎悪すべき生き物であるということを。
 しかし、それを認めてしまえば、自らもまた害悪な存在であると言うことを認めることとなってしまうから――それに気付かないふりをして、目一杯善人の顔をして、人間賛歌をし続けてい

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