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俳句

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テレビ番組のプレバド特に夏井さんのファンで俳句の面白さ、奥深さに感心していました。そこで私も無謀な挑戦を始めます。でも俳句と呼ぶのも恥ずかしいので誰かさんを見習ってタイトルは 「…
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#しの添削

森の中

森の中

どこかのホテルの廊下にあった絵が素敵だったので思わず写真で撮り後日それを模写したものです。失礼ながら作者の名前も知りません。これで俳句が詠めるか挑戦します。

落葉踏みここはみんなのラプソディー(季語:落葉:冬)鹿火屋にて頭捻って村議会(季語:かびや:秋)鹿火屋とは獣を近づけぬ為に煙を焚いたり音を出す為の小屋だそうです。

掃除止めそろそろ家でとろろ汁(季語:とろろ汁:秋)箒持ち紅葉且つ散る森の中

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真珠の耳飾りの少女

真珠の耳飾りの少女

noteの静霧一さんが紹介していた展覧会の絵「まどろみ」を見て感激しました。というより、そこに描かれた少女の自然な美しさに釘付けとなりました。

そこで思い出したのが、フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」の模写です。絵を始めて少し経った頃、私の大好きなフェルメールを模写してみたくなり必死に描きました。一応は描けましたが、残念ながら顔は全く似ていませんでした。

その後、ネットの画像を引張り出しては

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馬の親子

馬の親子

何を描こうか迷っていた時ネットで馬の親子の写真を見て描いたものです。尚、背景は私の空想の世界です。
季語で馬を検索したら馬追いと言う名のバッタ、あとは馬鈴薯に馬酔木、竹馬、やっと馬が出てきたら茄子の馬、これってお盆に割りばし刺して作った奴です。馬が季語でないはずはないと角川版を見るとありました。馬肥ゆる(秋)ですね。そして秋の馬と秋の駒が子季語に。そうかネット検索では出てこない「駒」が馬ですね。さ

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椿

椿

歳時記を見ていると花鳥風月はほとんど季語にあるように感じますが、椿ももちろん季語でした。ただ椿は冬の季語かと思ったら春の季語で冬の季語には寒椿がありました。また一つ勉強しました。

さて椿はどこにでもあるようで思い出そうとしても余り情景が浮かんで来ません。唯一、萩から少し足を延ばしたところにある笠山椿群生林だけが記憶に鮮明です。展望台から椿の群生林が見渡せ、椿の林というのも他ではない経験でした。

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メロン

メロン

この絵は肺癌と戦っている兄からお中元に送られて来たメロンを描いたものです。メロンは夏の季語なので句は全部夏です。

1.兄からのメロンつぶやくだいじょうぶ2.半分のメロンの底の汁すくう3.メロン持ちご両親とのご対面4.銀座ではお札に見えるメロンかな(しの添削後)札に見ゆ銀座のママの出すメロン

童話や都々逸はなしで真面目に取り組みました。1は自信作ですがどうでしょうか?説明なしでは想像は無理ですか

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マンゴー

マンゴー

風景画から句を作っていたので俳句も風景を表現するものになりがちでした。そこで静物画だとどうなるのか古い習作を取り出して俳句を作ってみたいと思います。絵の方は特に影がダメダメですね。パパイヤ、パイナップル、バナナなど南国のフルーツは夏の季語に入っていましたが、私の調べた限りではマンゴーは季語になっていないようです。ということで思いつくままにトライします。

1.宅配のマンゴーか廊下走る夏(季語:夏:

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堅田の浮御堂

堅田の浮御堂

近江八景の「堅田の落雁」で有名な浮御堂は「鎖あけて月さし入れよ浮御堂」と詠まれた松尾芭蕉の句でも大変有名な所です。芭蕉以外にも高浜虚子など数多くの俳人が句を詠んだ場所で私が句を詠むなど千年早いと言われそうですが、そんなことは一向に気にしないで参ります。今回は春一本で練習です。

朧月涙隠して浮御堂(季語:おぼろ月)
(しの添削後)おぼろ月なみだかくして浮御堂春暁に心新たや浮御堂(季語:春暁)浮御堂

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吹屋

吹屋

この水彩画は久し振りの新作です。水彩スケッチ帖さんの技術を少しだけ頂戴して、スナフキンさんの「強調と省略」に注意しながら完成。でもついつい描きたくなってしまいます。今回は霞(かすみ)、靄(もや)、霧(きり)がテーマです。場所は岡山県高梁市にある吹屋、ベンガラの街として有名です。

朝霞その向こうには小学校(季語:あさがすみ:春)
街道より高台には古い小学校としてよくロケで使われる建物があります。普

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祇園白川

祇園白川

鴨川の句を詠んでいたら祇園の夜が恋しくなって来ました。そんな訳でコロナもあり長くご無沙汰していますが、せめて俳句で楽しんでみたいと思います。

かんざしの揺れり辰巳神社に春(季語:春:春)(しの添削後)かんざしの揺るる辰巳神社に春辰巳大明神は技芸上達の神社と言われていて舞妓さんや芸姑さんがよくお参りに来ます。舞妓さんの花かんざしは季節ごとに違っていて、京都の人はそれを見て季節を感じるようです。ほん

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鴨川

鴨川

私が4年間住んでいた鴨川のほとり、今考えると本当に素敵なところに住んでいたのだなと感じます。という訳で今回は句の数が倍になってしまいました。

花巡りトリ飾る半木の道(季語:花巡り:春)半木の我を迎えん花のれん(季語:花:春)賀茂川の北大路橋の近くにある半木の道には遅咲きの枝垂れ桜がその年のトリを飾るかのように咲き誇ります。枝垂れ桜が花のれんのようにあなたを迎えてくれますよ。

京みそそぎ川のホタ

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鞆の浦

鞆の浦

鞆の浦は行かれた方も多いと思いますが、古い街並みを残した歴史あふれる港町です。

風やわらか鞆の浦の波静か(季語:風やわらか:春)鞆の浦は古くから潮待ちの港と呼ばれていて潮流が変わるのを待って瀬戸内海を横断したそうです。

常夜灯笑顔照らして夕涼み(季語:夕涼み:夏)鞆の浦の常夜灯は絵になるので多くの映画やテレビドラマのロケ地として使われています。この常夜灯に誘われて辺りを散歩をしている人も多いで

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瀬戸の島陰

瀬戸の島陰

もともとの景色がどこだったのか、いくら考えても出て来ないのです。この絵は水彩画を描き始めて間もない頃、何時間も机に向かって一気に描き上げたものです。あの頃は今と違って絵に夢中になっていました。夢中になるって大事なのですね。さて今は俳句に夢中なので瀬戸の海をテーマで詠んでみたいと思います。

春暁に光る水面や舟の消え(季語:春暁:春)しぶき浴び島の先には夏の雲(季語:夏の雲:夏)島の紅葉映して瀬戸の

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長浜

長浜

長浜曳山祭の微笑まし(季語:長浜曳山祭:春)汗かきて見つけたり焼鯖素麺(季語:汗:夏)宵の城湖風(うみかぜ)に酔う夕月夜(季語:夕月夜:秋)(しの添削後)長浜城湖風に酔う夕月夜浮寝鳥琵琶湖のぬくもりに抱かれ(季語:浮寝鳥=水鳥の子季語:冬)今回は破調にも挑戦です。長浜曳山祭は山車の上で子供歌舞伎が行われる可愛い春祭りです。長浜の街は大好きですと言っても3回しか行ってませんが、黒壁スクエアやいろんな

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丸亀

丸亀

9月11日 テレビではツインタワーに飛行機が突入する場面が映っていました。この事故で死んだ銀行員だった友達のことを話している内に嗚咽が始まり涙が止まらなくなりました。この20年間彼のことを平気で話していた私が突然、彼のおどけた笑顔や話している姿を思い出し、泣き出してしまったのです。商社を辞めて10年、やっと何十年も身を守ってきた鎧を脱ぎ捨てることが出来たのかなと思いました。でもそこでふと気がついた

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