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吹屋

この水彩画は久し振りの新作です。水彩スケッチ帖さんの技術を少しだけ頂戴して、スナフキンさんの「強調と省略」に注意しながら完成。でもついつい描きたくなってしまいます。今回は霞(かすみ)、靄(もや)、霧(きり)がテーマです。場所は岡山県高梁市にある吹屋、ベンガラの街として有名です。

朝霞その向こうには小学校(季語:あさがすみ:春)


街道より高台には古い小学校としてよくロケで使われる建物があります。普段使う朝靄(あさもや)を使いたかったのですが季語にありませんでした。


夏霞吹屋の赤も湿りけり(季語:なつがすみ:夏)


霞は春のものですが、夕立の翌朝には夏でも時々霞むそうです。季語としては夏の霧(なつのきり)もあります。尚、秋湿りはありますが、湿りは多分季語にはならないと思います。

朝霧や吹屋の宿の生たまご(季語:あさぎり:秋)

駄作ですみません。そのまんまです。でも卵かけご飯いいですよね。寒卵や玉子酒は季語(共に冬)ですが、生たまごは大丈夫そうです。

窓の外ふと気がつけば冬の靄 (季語:ふゆのもや:冬)

やっと靄(もや)を使えました。冬では比較的温かい日にモヤるそうです。他にも冬の季語では冬の霧(ふゆのきり)があります。

気象学的には雲、霧(きり)、靄(もや)は同じ気象現象で上にあれば雲、地上なら霧または靄。この2つの違いは視程1キロ以内が霧、それ以上が靄ということで霧の方が濃いというわけですね。尚、俳句によく出て来る霞(かすみ)は地上にある霧か靄ということですかね。多分視程で使い分けることはないと思います。

水彩画の全体も見てください。

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