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瀬戸の島陰

もともとの景色がどこだったのか、いくら考えても出て来ないのです。この絵は水彩画を描き始めて間もない頃、何時間も机に向かって一気に描き上げたものです。あの頃は今と違って絵に夢中になっていました。夢中になるって大事なのですね。さて今は俳句に夢中なので瀬戸の海をテーマで詠んでみたいと思います。

春暁に光る水面や舟の消え(季語:春暁:春)

しぶき浴び島の先には夏の雲(季語:夏の雲:夏)

島の紅葉映して瀬戸の花嫁(季語:紅葉:秋)

外に出て遊ぶや瀬戸の冬ぬくし(季語:冬ぬくし:冬)

春の暁に水面が少し眩しくて、気を取られているうちにあれ!あの舟はどこにいったんだろうと思った瞬間。夏はクルーザーで島に近づき、さあもうすぐ着くぞ!と、その舳先の向こうには大きな入道雲が島のように見えていました。(本当はシドニーでの情景です)秋はおふざけ。冬は瀬戸の海が浮かばす、海に近い村の子どもたちをイメージしました。


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