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恋をキリトル140字小説 

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【ファンタジー.SF.ラブコメなど23選】恋をキリトル140字の物語 23

【ファンタジー.SF.ラブコメなど23選】恋をキリトル140字の物語 23

◇1
森の中でうたた寝して
目覚めたら吸血鬼の家にいた。
「天使のようにあどけない寝顔。お前はもう俺だけのもの」
広い屋敷で求められるままに血を与え
爛れた夜が過ぎていく。
贄として血を捧げるか花嫁になるか
選択の時がやってきた。
「花嫁に…なります」
血の匂いがする熱いキス。
最後の牙は蜜よりも甘い。

◇2
世紀末。突然投げ込まれたデスゲーム。
「やっぱり君が生き残ると思った」
もう喋るな。

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【恋愛小説風8選】恋をキリトル140字の物語 22

【恋愛小説風8選】恋をキリトル140字の物語 22

◇1
「褒美に好きなものをやる」
「あなたが欲しい」
「後悔するなよ」
社長と秘書の禁断の恋。
車の中。
エレベーター。
部屋の中。
廊下。
会議室。
ビジネスの現場があの日から恋のステージへと変化した。
仕掛けたのは私。
でも、溺愛してなんて頼んでない。
本当はきっかけ待ってたの?
社長にはまじでかなわない。

◇2
冷凍庫に閉じ込められヘルプコールに応答無し。
青ざめてたら君がコートを貸してく

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【色々28選】恋をキリトル140字の物語 21

【色々28選】恋をキリトル140字の物語 21

◇1
いい子だねって言われる私。
でもやっと気づいたの。
私が人気者なのは
私が何者でもないからだって。
何か大きなことがしてみたい。
生きてる確かな証が欲しい。
「いい子じゃないお前も絶対好きだよ」
彼氏に言われてほっとして、
とりあえず髪を切ってみた。
キラキラ光る未来の私。
まずはそのための第一歩。
◇2
「こないだ動物ドキュメンタリー観たんだけどさ、チーターの狩りってエロいのな。怯えるイン

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【仲良し9選】恋をキリトル140字の物語 20

【仲良し9選】恋をキリトル140字の物語 20

◇1
振袖姿で初詣。私の彼はなんだか不機嫌。
「他の奴らがチラチラ見てる。お前俺のものなのに」
注目されてるのは君なんだけど
モテる女の子って思われたのが嬉しくて、自然に頬がゆるんじゃう。
2人でひいたおみくじ大吉。
「運命の相手。逃すな」だって。
神様には逆らえないでしょ。絶対に君を離さないよ。

◇2
「狩りに行こうぜ」
そんな誘い文句でモンハンやって
並んでエキサイトしてたらポツリと言われた

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【年齢差7選】恋をキリトル140字の物語 19

【年齢差7選】恋をキリトル140字の物語 19

◇1
私には出来すぎた妻なんですと
細められる優しい目。
「奥様ってラッキーですよね。ずるいですよ。主任みたいな人と巡り合えて」
ある日同期に耳打ちされた。
「主任の奥さん一昨年事故で亡くなってる。だからもう、そこ、つつくなよ」
知らなかった。ごめんなさい。
でもますます奥様が羨ましくなりました。

◇2
一回り以上年上の人を好きになった。
見た目も中身もオッサンだけど
ハマっちゃって抜けられない

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【連載:パン屋の店長12選】恋をキリトル140字の物語 18

【連載:パン屋の店長12選】恋をキリトル140字の物語 18

◇1
後ろから首筋掴まれぎゃーと飛び上がった。
「おはよ」
「店長!」
「顔真っ赤。いい加減慣れろよ」
笑いながらフロアに向かう後ろ姿に
心臓がまだバクバクしてる。
こういうの慣れてないんだから。
過剰なスキンシップも爆発しそうな胸の鼓動も。
「2度としないで下さいね。心臓麻痺で死んじゃうかもだから」

◇2
「すもももももももものうち。言うてみ?」
「すぼぼぼ…あれっ」
「ははっ。期待通りのリア

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【連載蕎麦屋の店長4コマ小説】恋をキリトル140字の物語 17

【連載蕎麦屋の店長4コマ小説】恋をキリトル140字の物語 17

◇1
そば屋の店長
歴代最高の忙しさ。
厨房もフロアもてんてこ舞い。
「足が棒だよー」
と一息ついたら
「お疲れ」
って大入り袋を渡された。
「店長。ありがとうございます!」
「あと1時間。頼むわ」
「はい!」
金一封以上に
気にかけてもらえたのが嬉しいんだ。
単純な私のエネルギー源。
渋い中年男の思いがけない優しい笑顔。

◇2
法令線が目立つかなりのおじさん。
「へいらっしゃーい」
二マッと笑

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【連載4コマ小説メガネっ子】恋をキリトル140字の物語 16

【連載4コマ小説メガネっ子】恋をキリトル140字の物語 16

◇1
「東大受かったら抱いてやる」。
それは適当な断り文句。
まさか本気にするなんて。
「男に二言はない、ですよね。先輩」
上目遣いのメガネっ子。
顔に似合わずグイグイ来るな。
「…1度だけだぞ」
「わーい」
「ヤリ捨てするって言ってんだが」
「かまいません。一生の思い出にします。先輩の事が好きだから」

◇2
「それで、どうして遊園地?」
つまらなかったか?」
「いいえ、でも」
頂点を目指す観覧

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【作家の恋13選】恋をキリトル140字の物語 15

【作家の恋13選】恋をキリトル140字の物語 15

◇1
こないだから1行も書けない。
ストーリーが全然出てこない。
Mac睨んで1行書いて「だめだこりゃ」の繰り返し。
「潮時だよ。夢なんて捨てろよ」
私を1番愛する人が1番私を苦しめる。
捨てられる夢なんて夢じゃない。
ただのゴミだ。
ほっぺた叩いて一声叫び、モニターに向かう。
自分の価値をひたすら信じて。

◇2
自分を知らなきゃいい物なんて書けないって
土足でズカズカ心の中に踏み込んで
扉開け

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【ヤバい奴12選】恋をキリトル140字の物語 14

【ヤバい奴12選】恋をキリトル140字の物語 14

◇1
振られた。
鮫の話に夢中になって
退屈顔に気づけなかった。
仕方なく1人で水族館へ。
シャチのショーで憂鬱をぶっ飛ばす。
最前列でポンチョも着ずに
巨体が生み出す波をばしばし受ける。
ほんの少し愛があったらさ、趣味話くらいのってくれればいいじゃん。
ブールの水で涙を洗い、さあ次の恋探すとするか。

◇2
さほど親しくもない誰かのために
借金5億背負うバカ。
ひょんな事から知り合って相棒になっ

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【憧れ21選】恋をキリトル140字の物語 13

【憧れ21選】恋をキリトル140字の物語 13

◇1 
「この作家天才なの」
カフェで友人に喋ってたら隣席の人がコーヒーをこぼした。 
一緒に拭いてあげてる時Mac横の一冊に気づく。 
「もしかして貴方もファンなんですか?」 
ボサボサ頭に黒眼鏡の彼は照れたように笑い 
私は一瞬で恋に落ちる。 
彼は作家本人でやがてブレークするのだけれど、 
それはまた別な話。‬

◇2
男子の間で噂の彼。
「可愛い、オモロイ、好きかも」って。
どんな人かと

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【バイト6&萌2選】恋をキリトル140字の物語 12

【バイト6&萌2選】恋をキリトル140字の物語 12

バイト
◇1
‪バイト仲間とロングドライブ。
くじで気になる彼の車に乗った。
でも何聞いても素っ気なくて泣きたくなる。
窓におでこをつけて溜息一つ。
早く到着しないかな。
車をおりると先輩がニコニコしながら彼に囁いた。
「どうだった?」
「…緊張した」
見れば耳の裏まで赤くなってる。
やっぱりこの人すごく可愛い。

◇2
‪ジーンズの裾を捲り上げ潮の引いた海で貝を探す君。
「ほれ、やるよ」
戦利品

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【ネガティブ5選】恋をキリトル140字の物語 11

【ネガティブ5選】恋をキリトル140字の物語 11

◇1
古いオカルト映画を見た。
呪われたリーガンとその母の話。
汚い言葉でののしられ母親の心は壊れていく。
やっと気がついた。私も悪魔に魅入られていたと。
夜になれば私のリーガンが帰ってくる。
くりだされる罵倒。
天災が過ぎるのをただ待つ私。
彼の心にいすわっている悪魔を祓うエクソシストがほしい。

◇2
夫が5年不倫してた。
『無能で不細工でつまらない女。ああ早く離婚してーよ』
探偵が集めた証拠

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【夢追う人10選】恋をキリトル140字の物語 10

【夢追う人10選】恋をキリトル140字の物語 10

◇1
バンド仲間に右手をとられ手の甲にちゅっ、とキスされた。
「明日から東京。さよなら。俺のお姫様」
爽やかな笑顔で去ってく君。
5回も告白ありがとう。
ほんとは私も好きだった。
親友が先に君を好きになり、私は彼女を裏切れない。
伝えられない言葉を飲み込んで、熱い左手に唇を寄せる。
涙味の間接キス。

◇2
好きな人ができたと嘘ついて腐れ縁にケリつけた。
君は悲しそうな顔をして
でも最後には笑って

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