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何者でもない私

・何者にもなれなくても


「ここではないどこかを求めて」読書にのめり込んでいった私ですが、
「ここではないどこか」はいつもそばにありました。

マンガや本という形態をとってすぐ、そばに。

受け手としてその体験は幸せなものでした。
そして、表現者として物を書くというのも幸せなことです。

・ただのオバさんの威力

大学時代、ほのかに書店員や編集者の仕事に憧れていた
私はマスコミ講座を受けていました。
そこである男の先生が「ただのオバさんにはなるな」と仰っていました。
いまや、私は立派な「ただのオバさん」です。

何をもって「ただのオバさん」なのでしょうか。
20代半ばまで、私は「ただ者ではないオバさん」をとりあえず、
目指すようになりました。
足掻いていた、といった方が正しいかもしれません。
でも30も過ぎた今、「ただのオバさん」になって、
その先に(生きていられるなら)「ただのおばあさん」になって
一生を終えていいではないか
、と思うようになりました。

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何者になれなくてもいい。
一生わからぬ「自分」というものを抱えておきたいと思ったのです。
それを教えてくれたのは、やはりでした。

時代のせいもありますが、
詩の表現者たちは自分の詩が世に広まる前に亡くなってしまっています。
それでも何故、書くのを辞めなかったのか。
それはやはり書かずにおれなかった「思い」があるのでしょう。


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