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森本の雑記 #1 ~日本の18歳の今~

こんにちは、きりんアフタースクールの森本です。

福岡にある民間のアフタースクールを運営しています。放課後の子どもたちの時間をいかに有意義に学びあるものにできるか。そんなことを考えて活動しています。

いつも、こうしてブログを書いていますが、大きく目的は2つあります。

まず一つ目は、アフタースクールの中で行っていることの発信です。どんな意図で何を考えてカリキュラムを作っているかをなるべくオープンにしたいと思っています。

もう一つは、自分自身の思考の棚卸です。ふと頭に浮かんだことや目にした情報から浮かんだ思考を言葉にして整理することで、雑多なものを一つの形にするイメージです。

今日の内容は後者になります。SNSをタイムラインにふと流れてきた情報から考えさせられることがあり、元々書こうと思っていたことを予定変更をして書き始めています。

日本の18歳の今

日本財団が行っている「18歳意識調査」というものがあります。前回は2022年1月~2月の間に、日本・アメリカ・イギリス・中国・韓国・インドの6か国を対象に行われたものです。

私があれこれ書くより、結果を見ていただくのが一番だと思うのですが、象徴的なものが次です。

自身と社会の関わりについてを問われている質問の各項目で、日本が最下位となっています。

より詳しい調査結果は以下からご覧いただけます。他の項目を見ても、なかなか考えさせられます。

new_pr_20220323_03.pdf (nippon-foundation.or.jp)

日本で18歳を迎えた子どもたちは、すべてではないにしろ大多数が「自分は大人だ」と思えていない。「自分は責任がある社会の一員だ」と思えていない。「自分の行動で、国や社会を変えられる」と思えていない。という結果です。

私も子どもを持つ一人の父親として、我が子が18歳になるまであと10年。10年後に我が子に同じ質問をしてみたときにどう答えるだろうと思いを馳せます。

教育で解決するしかない

自分自身としては、この問題を「教育」と紐づけて考えないわけにはいきません。この結果は、今の日本の教育課題が浮き彫りになっていると考えます。

義務教育を9年、高等教育を3年学んで、学力はついているかもしれません。しかし、学んだことを社会や国のために還元しようというマインドセットを持てずに成長してしまっている子が多いということです。

現状の日本はある意味で充足した社会です。あまり不便や課題を実感しにくいので、なかなか学ぶ意義を見出しにくいという点はあります。

しかし、物価の上昇は確実に進む中で賃金は硬直化しています。日本は平成初期から会社員の初任給が20~24万前後で変わっていません。世界でこんな国は日本だけらしいです。

今後、ますます格差が広がっていくのは日本で確実にやってくる未来です。

そんな中で「社会をもっとよくしよう」「国をよくしよう」という若者が増えていくしか道がないのですが、なかなか現状はそうもいっていません。

何か根本から教育の在り方を変えていく必要があるように思います。

私個人としても、この問題は自分事としてとらえなければなりません。教育で解決していくしかないと思います。

自分にできることは、自分が今後関わっていく子どもたちに学びを届けること。学びといっても座学のいわゆる「勉強」だけではありません。

探究的な学びができる機会、野外での自然体験、他者と一緒に何かを成し遂げる経験などなど。公教育の学校ではない立場だからこそできる体験をたくさん提供していきたいと思います。

CAN!P|教育をもっとおもしろくする - CAN!P (canp-edu.jp)

福岡の夏休み2022 小学生アドベンチャー体験イベントのご案内 (canp-edu.jp)


がんばるぞ。

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