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カフェオレと塩浦くん(長編小説)

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長編小説『カフェオレと塩浦くん』をまとめたものです。
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#お酒

カフェオレと塩浦くん #6

カフェオレと塩浦くん #6

 ごくりと呑んだその一口は、とても芳醇なホップの香りと独特な苦みが口の中で混じり合い、スッと体の中へと馴染んでいく。

「突然呼び出してごめんね」
朋美はグラスをテーブルの上に置いた。

「どうしたの?そんな神妙な顔して」
 私は頭を傾げた。

「空季(たかき)には先に伝えなきゃなって思っててさ」
 そして、数秒の沈黙が続いた。

「私、結婚することになったの」
「……え?」

 私はあまりにも驚

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