少女の聖域|Karte|傷は傷のままに
Text: Kayoko Takayanagi
わたしはいつも絵を描くとき、子どものわたしをイメージしますが、少女たちはわたし自身ではありません。
少女たちはわたしが目を逸らしたくなるような悲しみや寂しさを共に見つめ、あるときは寄り添うように悲しみの表情で、あるときは退屈そうな顔で、あるときはただまっすぐわたしを見つめ返して...
少女たちのその自由さがわたしを救い、癒してくれるのです。
『少女の聖域』では自らの傷を見つめる小さなシェルターのような、そんな場所を彼女らと共に