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《少女の聖域》展のご案内

 霧とリボン オンライン・ギャラリー「MAUVE CABINET」で開催する7月の展覧会《少女の聖域》は、精神科医・少女評論家の高柳カヨ子先生をプロデューサーとしてお迎えし、「少女性」をテーマに、美術からモードまで多彩な作家さまが集います。

 高柳先生は、霧とリボンが運営する会員制社交クラブ《菫色連盟》にてトークサロン「少女の聖域」を主宰。これまで、スリリングな視点から「少女」について広く深く読み解き、発信を続けてきました。
 本展では、展覧会風景や各作家さまの作品紹介はもちろん、高柳先生による作家論や作品批評もお届け致します。

 夏の一日、ぜひお楽しみ頂けましたら幸いです。

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オンライン開催
霧とリボン企画
高柳カヨ子プロデュース
《少女の聖域》

2020年7月19日(日)〜25日(土)
*7/22(水)休

展覧会メイン・ヴィジュアル作品
Trevor Brown “ribbon” 2020

 少女とはなにか。少女であるとはどういうことか。
 あらゆる時代と時間を超えた少女たちに捧げる少女論「少女主義宣言」も好評の精神科医・少女評論家の高柳カヨ子が、「少女性」をテーマにキュレーションを行なった展覧会をオンライン開催します。
 霧とリボン初登場の作家達が描き出す《少女の聖域》。 あなたの中の「不在の少女」に会いにいらしてください。

2007_参加作家

Cuddle a Fluffy 福寿りり|人形・バッグ
Karte|絵画
危機裸裸商店|帽子・バッグ
きむらももこ|絵画
白玉ゆり|銅版画
トレヴァー・ブラウン|絵画
永見由子|絵画
Miss Moppet Dolls|アクセサリー・人形
monomerone|アクセサリー
ruff|絵画・コラージュ
霧とリボン|アクセサリー

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2007_少女の聖域

 少女とはなにか。
 少女はどう在るべきか、またはどう在らざるべきか。
 少女は年齢に依存するのか。性別に依るのか。
 少女は得るものなのか、それとも失うものなのか。
 少女はそこに“いる”のだろうか。

『秘密の花園』という小説がある。
F・H・バーネット作のこの児童文学の傑作を、一度は読んだことがあるという人は多いに違いない。登場人物たちの閉ざされた心を象徴するように荒廃した庭園は、丁寧に手を加え大事に手入れをすることによって美しく生まれ変わる。
美しいもの、可愛いもの、残酷なもの、恐ろしいもの。いつのまにか埋めたことさえ忘れてしまった大事なものたちは、不在の少女に守られた花園という聖域で、芽を出し緑豊かに茂り美しく咲き誇っている。
花園の鍵をなくしてしまっても大丈夫。いつでもそれは取り戻せる。

ここでは11人のアーティストがその鍵となる。
いつか出会う絵画。かつて一緒にいた人形。持っていたに違いない鞄やアクセサリー。

少女で在ることになんの資格もいらない。
少女は常に定義から逃れ続ける存在だからこそ不在であり、逆説的に誰の中にも存在する。
だから少女はいつでもそこに“いる”。
あなたの中の秘密の花園で待っている。

少女の聖域へ、ようこそ。

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高柳カヨ子|
精神科医・元法医学教室助手・少女批評家

東京上野で生まれ育ち、東京理科大学理工学部応用生物科学科・信州大学医学部医学科卒業。法医学教室でDNA鑑定を専門とした後、精神科の臨床に進む。
Bunkamuraギャラリー「新世紀少女宣言」キュレーション/『夜想ーゴス特集』インタビュー/『夜想ー少女特集』評論/『S-Fマガジンー伊藤計劃特集』アーバンギャルド論/パラボリカ・ビス「アーバンギャルド10周年記念展」キュレーション。
あらゆる時代と時間を超えた少女たちに捧げる少女論「少女主義宣言」をnoteにて連載中。
霧とリボン運営の会員制社交クラブ《菫色連盟》にてトークサロン「少女の聖域」を主宰、今回「少女性」をテーマに展覧会を開催する。

展覧会の開催方法と作品販売の詳細はこちらをご覧下さい。

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