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少女主義宣言

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少女とはなにか。少女であるとはどういうことか。 あらゆる時代と時間を超えた少女たちに捧げる少女論。 「不在の少女」を探して言葉の森に分け入る試みを始めよう。 ヘッダー:「運び屋… もっと読む
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記事一覧

258回 秒速299792458メートル

最近クルマを運転していてつくづく感じるのは、人間が作り出した道具というのはすべからく身体…

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257回 揺れるまなざし

一時期SNSで、アイライナー不要論が拡散されたことがあった。 なんでもアイライナーを引くのは…

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256回 おやすみ世界

大人になってこのかた、睡眠で困ることはなかった。 ところが50歳頃、度重なる過労にいくつか…

高柳カヨ子
2週間前
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255回 Eyes Wide Shut

このところクルマの運転をする必要に迫られて、久しぶりにメガネをかける機会が多くなった。 …

高柳カヨ子
3週間前
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254回 為せば成る、為さねば成らぬ何事も

11ヶ月通ったリハビリを先週ついに卒業した。 そもそもは昨年の7月頃から、急に左腕が上がら…

高柳カヨ子
1か月前
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253回 Medice, cura te ipsum!

かかりつけの獣医のところに猫を連れて行った。 この獣医には先代の猫の時から15年以上お世話…

高柳カヨ子
1か月前
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252回 九階のモスキート

夏は半袖Tシャツにインド綿のスカート、裸足にサンダル。 と言うわけにはいかない、我が家の夏。 なぜか。憎っくき敵の存在があるからである。 その名は、蚊。 林の中に家が建っているので、それはそれは蚊が多い。それも凶悪なヤブ蚊である。 ヤブ蚊はヒトスジシマカという種類の蚊で、日中30℃前後の気温で吸血をする。蚊に刺される場合一番多いのはこのヒトスジシマカで、刺された場所の痒みも一番だそうである。 家を建てた当初は、夏は玄関ポーチでスイカ食べ放題、ビール飲み放題などと楽観的に考え

251回 ソーダ色の夏

一年を通して、冷たい飲み物は殆ど飲まない。 外出先で飲み物が出される場合も、氷抜きができ…

高柳カヨ子
1か月前
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250回 九夏三伏

夏バテが続いている。 もっと言えば、6月から夏バテである。 毎年私の夏バテは6月から始まるの…

高柳カヨ子
1か月前
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249回 カエルのうた

意外とカエルに関しては、好きな人と嫌いな人に分かれるような気がする。 好きな人はカエルグ…

高柳カヨ子
2か月前
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248回 心頭滅却すれば火もまた涼し

猛暑である。 最高気温が25℃以上の日を「夏日なんだって!」と驚いていた、ほのぼのとした昔…

高柳カヨ子
2か月前
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247回 苔のむすまで

「Like A Rolling Stone」といえば、ボブ・ディランの有名な楽曲だが、実はしっかり聴いたこと…

高柳カヨ子
2か月前
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246回 お願いマッスル

筋肉痛になったことがないという人は、まずいないだろう。 そういう私も、現在筋肉痛である。 …

高柳カヨ子
2か月前
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245回 レイニー・ブルー

梅雨である。 信州に来てしばらくは、殆ど梅雨らしい梅雨がなく大変爽快だったのだが、近年は暦通りの梅雨らいし気候となってしまい、いささかがっかりしている。それでも東京の湿気に比べればかなりマシと言えるだろう。 この時期、雨が降る前の日には必ずと言っていいほど、蟻が家の中に侵入する。蟻はサイズこそ大中小とあるが、全て相似形の「蟻」なのが面白い。 いや、蟻の話ではない。今回はレインブーツ、長靴の話である。 長靴と書くと、普通は「ながぐつ」と読むと思われる。 実はこれ、辞書には2つ