見出し画像

パワハラから救ってくれたのは小説の書き方でした

以前、無名人インタビューを受けたときにちょこっと触れた話題なのですが、私が本格的に小説を書き始めたきっかけは「ストレス発散」でした。

当時私は社会人一年目で、発注業務を覚えている最中でした。
前任者は当時の上司。通常、一年目に持たせる売場は在庫管理がしやすい箇所を一つ担当するものなのですが、何をトチ狂ったのか、ベテランでないと発注を任せられない箇所を三つ持たされました。

当然右も左も分からないので、毎日聞きに行く日々が始まるわけですが、その度に怒られまして、二、三時間拘束されるのは当たり前でした。
挙句の果てに「虹倉さんの欠点を挙げろ」と自分でメモを取らされるなどして、人事に助けを求め、別の部署に異動して、会社を辞めるまでそこにいました。書いているだけでも涙が出てきそうです。

上司のかわいがりによってハートブレイク寸前にまで陥った中、あるツイートが目に留まります。

正しくは一緒にうpされた画像なのですが、空想の世界に深い穴を掘って現実から離れようと思ったのか、一心不乱にプロットを書き始め、創作小説の世界にこんにちはしました。
その前は自分がハマっていたジャンルの二次小説をプロットなしで思うがままに書いては失敗し、またハマっては失敗するという悪循環に陥った経験があったので、プロットを作るということが初めての試みとなりました。

実はこのツイートを目にする二ヶ月前(確か夏ごろだったと思います)、丁度昔の土曜ワイド劇場の予告編をまとめた動画がYoutubeにうpされておりまして、視聴したところ、とある作品の予告編に夢中になっていました。
その作品は中二病女子なら一度は誰でも通るであろうあの属性を題材にした二時間ドラマで、本編を見たことがないのに予告編の段階で非常に衝撃を受けました。ごはん十杯はイケるくらいのおかずの濃さといいますか、現実逃避するには持って来いの逸材でした。

それにプラスしてあのツイート。
「自分が見たいと思うモノを待つくらいなら作ればいいじゃん!」という軽いノリでstep1に着手しました。

プロットを書き始めて数日後、一次創作のマストドンに入り、様々なクリエイターさんと交流を深めました。考えたアイデアや話の流れに関する悩みトゥートすると、あるクリエイターさんが「こういうのはどう?」とパターンを提案してくれまして、それを参考に色々考えた末に、第一作目を書き上げました。

最初はなかなかPV数も上がりませんでしたが、創作を楽しむ人々が集まる場で過ごす時間はとても有意義なものとなりました。チャリティ合同誌の寄稿も経験し、晴れて同人誌デビューを果たしました(?)
そのうち、小説の書き方勉強会みたいなことがDiscordで開催され、400文字でアレンジ童話を書いたり、最初の台詞から始まる掌編小説を書いたりしては論評し合うということもやりました。
今はnoteメインになってしまったことが大きくあって、一次創作丼からは離れてしまったのですが、制約がある中で如何にオリジナリティを出せるかはもちろん、小説の基本をみっちり叩き込まれたように感じます。といっても、基本を本当に抑えているのかと問われれば、返答に困っちゃいますがw

そしてnoteに手を出してから現在―

noteは私に「文章を書く」楽しさを思い出させ、小説以外の執筆もチャレンジしようと背中を押してくれたツールです。
おかげさまで、今の連載小説もあっという間にもうすぐ100PV。
少し前は、この数字に到達するまで半年以上かかっていました。
持つべきものはフォロワーなのか、はたまた別の作用なのか。
自分の中で変革期を迎えようものなら別の側面で原点回帰に導き、またフォロワーが増える…noteはクリエイター・虹倉きりの感性をブラッシングするツールなのかもしれません。

これがpixivとエブリスタだけだったらかなり参っていたことでしょう。
いつ読まれるか分からない作品をTwitterで事あるごとに宣伝して、続編を書くのも何年かかるんだというような具合です。

小説以外の執筆においても、やりたいことはまだまだあります。
一時期は「物書きとして生計を立てる」と息巻いていましたが、マイペースに質の高いモノを出していきたいです。私の感性に惹かれてくださいね(などと)

最後に、ストレス発散と土ワイ予告編動画から生まれた連載小説の宣伝で締めたいと思います。
第一作目はこれの一話です。

感想くれると泣いて喜びます!!!!!!
よろしくお願いします!!!!!

虹倉家の家計を支えてくれる心優しい方を募集しています。 文章と朗読で最大限の恩返しをさせていただきます。